こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 アンチエイジング(抗老化)というと、美容系の治療を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。でも、それはアンチエイジング効果のほんの一部でしかありません。

 最近の研究によると、細胞の老化が身体の機能を低下させ、病気にかかりやすくなることが明らかになっています。つまり老化を防ぐことで、病気にもかかりにくくなることが期待されるのです。

 

 私のクライアントの中に、以前より逆流性食道炎に悩んでいる人がいます。その方は、長年に渡って良くなったり、ぶり返したりを繰り返しているそうで、「アンチエイジング治療は、逆流性食道炎にも効果があるのでしょうか?」との質問を受けました。

 

 そもそも逆流性食道炎とは、食べ物や胃酸などが食道に逆流することによって起きる病気です。

 普段、胃の入り口は閉じており、食べ物が食道下部に到達した時だけ開き、食べ物を胃へ通過させる仕組みになっています。逆流性食道炎は、胃の入り口部分の筋肉が弱くなることで、胃酸が食道へ漏れ出てしまう病気です。

 胃は、粘膜で守られていますが、食道は胃酸に対して無防備です。もし、胃酸が逆流すると、食道の細胞が傷つけられ、炎症を起こしたり、食道がんのリスクが高まったりするのです。

 

 胃酸が逆流する要因は、老化による筋肉の衰えや暴飲暴食、生活習慣、喫煙や飲酒などから引き起こされると考えられています。

 質問された方の逆流性食道炎が、老化による筋肉の衰えなどが原因であれば、アンチエイジングの細胞再生治療を行うことで、胃の入り口の筋肉が再び元のハリを取り戻し、病状が改善する可能性があります。

 しかし、老化とは関係なく、たとえば物理的に筋肉が伸びてしまって緩んでいるような場合は、手術など他の選択肢を考えたほうがいいかもしれません。

 

 一般的な西洋医学とアンチエイジングの大きな違いは、西洋医学がすでになってしまった病気(臓器障害)を治すことを目的に、患部に直接、治療を行うのに対して、アンチエイジングは予防的に細胞に働きかけることによって、老化による機能低下を抑制し、病気にならない身体作りを目指す点にあります。

 

 ただし老化と言っても、そのメカニズムは複雑で、まだわかっていないこともたくさんあります。がんなども、もとは1個の細胞ですが、それがやがて増殖し、臓器から臓器へと転移し、がんと診断されます。

 つまり、病気と診断される頃には、病気自体もかなり進んだ状態になっている、ということです。

 

 細胞が老化し、それが体内に蓄積された結果、がん化したり、他の病気を引き起こしたりするわけですから、「そうなる前にケアをしよう」というのが予防医学であり、アンチエイジングの考え方です。

 

 もし、一般的な病院に行っても病状が改善されないとか、慢性病に悩んでいるような方は、一度、アンチエイジング医院への受診を検討してみてはいかがでしょうか。


 

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 ありがとうございました。