こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。
2023年5月、WHOより新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言の終了が発表され、世の中は平常に戻りつつあります。
コロナ禍では、いろいろは新しい試みが行われましたが、特殊な環境下で出てきたサービスながら、今ではすっかり定着したものもあります。たとえば、こちらです。
福岡空港ビューんとツアー
福岡空港内を、屋根のないオープントップバスで走行する、というこのツアー。このツアーの特徴は、普段は入れない空港の内側を見られるという点と、屋根がないバスで回ることによって、より臨場感のある空港体験ができるという点です。
このツアーの存在を知った時、私が思い出したのは、工場見学です。
私がサラリーマン時代に社内ベンチャーを立ち上げ、流通チェーン展開の経営をしていた頃、売り場の人たちを工場見学に連れていく機会がありました。
私にとっては、メーカー時代に生産管理をしていたこともあり、工場は見慣れた景色でしたが、販売サイドの人たちにとっては「興味はあるが普段は入れない」工場を見学できるとあって、とても喜ばれたものです。
人間にとって、「普段入れないところに入れる」というのは、高い付加価値を感じてもらえる可能性がある、ということなのです。この特性を、ビジネスに活かさない手はありません。
たとえば以前、私は友人を巻き込んで、福岡ヤフオクドームでイベントを共同開催したことがあります。
友人が始球式の権利を買い、「一介のサラリーマンが、プロ野球の公式戦で始球式を行う」というメインイベントを行ったのに加えて、出版関係者を呼んで交流会を行ったり、トークライブを開催したりと、お祭りを演出したのです(お祭りなので、ビジネスとして儲けようという発想は乏しかったのですが、それでも収支トントンには納まりました)。
小さい頃、野球少年でもなかった私でさえ、イベント開催者として実際のグラウンドに足を踏み入れた時は、緊張と興奮を抑え切れませんでした。
ベンチに誰も座っていなくても、「ここに普段、選手たちが座っているんだな」と思うだけで胸が高鳴ったのは、普段は入れない場所に入れたからに他なりません。
この一件を見てみても、「自分にとっては当たり前の風景でも、他人にとっては心ときめく体験になり得る」ということを証明していると思います。
ドームは、莫大な維持費がかかっている反面、シーズンオフの平日は、思ったよりも安く借りられることをご存じでしょうか。
もちろん、ドームをライブやコンサート会場として使うことは、すでに商業的に行われていますが、それ以外にも、たとえば福利厚生で社内運動会を企画するなど、「他人にとっての非日常」を探せば、意外とコストパフォーマンスに優れているかもしれません。
こうした発想を、あなたの会社で応用することはできないでしょうか。よかったら、ぜひ考えてみていただければと思います。
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ありがとうございました。