こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。
どのような資産運用法にも、メリットとデメリットの両方が混在しているものです。
中でも不動産投資の場合は、ビジネスオーナー的な素質が必要となります。場所や物件の選定はもちろん、「誰にいくらで貸すのか?」「管理を誰に任せるか?」といった、収益に直結する問題に対して、決断を下さなければなりません。
たとえば以前、このような事例がありました。ある日、不動産会社を営んでいる私の知り合いのところに、「一棟8室木造アパートを売却したい」との依頼が入った時のこと。
物件のオーナーはご年配の女性で、「管理を任せていた不動産会社が倒産してしまい、物件の状況が全くわからない」と言います。やむなく知人が現地調査に行ってみると、「狭い一室に、東南アジア系の若い男性8人が寝泊まりしていた現場に遭遇した」というのです。
物件を売却する際には、当然、入居者と交わした契約書が必要です。しかし、「契約書は持っていない」「管理会社が倒産してからというもの、連絡が取れずに困っている」というオーナーの言葉に、知人が代わりに物件の住人を一軒一軒訪ねて回り、契約書のコピーをもらったり、再度、契約を結び直したり。
8人の外国人が1つの部屋に暮らしていた件は、入国管理局に対処してもらい、最終的に、何とか無事に物件を売却することができたということです。
このオーナー様は、旦那様がお亡くなりになった後、下りた保険金をもとに、現金一括でこの物件を購入していました。もともと不動産を所有していたわけではなく、物件を購入した理由も、あの倒産した不動産会社に「税金対策になるから」と言われてのことでした。要は、ズブの素人だったわけです。
他に、この物件ではありませんが、以前、別のオーナー様から「部屋が埋まらない」と相談を受けて、知人が現地に行ってみると、実はすでに入居者がいて、家賃を管理会社が着服していた、といった事例もあったそうです。
物件を購入する理由がなんであれ、購入し賃貸付けをすれば、それはすでに「不動産オーナーになった」ということです。不動産を所有する以上、「最終的に自分の資産を守るのは自分なのだ」という自覚を持つことが大切なのは、言うまでもありません。
不動産投資は、確かに面倒なことがある反面、賃貸付けに成功すれば、安定的な収益をもたらします。特に不安定な時代には、不動産投資が現物資産であるという点も、大きな魅力になるでしょう。
サラリーマンの方であっても、不動産オーナーになることは十分可能です。もし、万一の際に相談できるセカンドオピニオンがいると、比較的安心です。
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ありがとうございました。
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