こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。
今は、ビジネスモデルも販売されている時代です。ビジネスモデルの売買は、フランチャイズ方式(FC)と呼ばれています。
FC方式とは、本部が再現性の高いビジネスノウハウを提供し、出店希望者は加盟料を支払うことで、ノウハウの提供とブランドの使用を許可されます。
今、このFCを巡ってトラブルが続出しています。
悪質FCに及ばぬ法 加盟店の保護に限界
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC134T00T10C22A1000000/
私自身、フランチャイズオーナーでしたから、その立場からお話しすると、FC自体は非常に優れたシステムだと思っています。ですから、問題は別のところにあります。
《FCの主な3つの問題点》
1、法律が緩い
2、本部側の問題
3、加盟店側の問題
法律についてですが、こちらに関しては2022年4月より法改正が行われています。
経済産業省 中小小売商業振興法施行規則の一部を改正
https://www.meti.go.jp/press/2021/04/20210401006/20210401006.html
加盟店は法律上、事業者という立場になります。本部と加盟店は、規模の違いがあっても、同じ事業者同士ということで、法律上は対等な立場だと見なされます。
被雇用者は、法律によって守られていますが、事業者の場合、基本は自己責任です。だから、法律で守るには限界があるのです。
FCに加盟する以上、本部と加盟店は、いわば運命共同体です。
「本部と加盟店という立場を超えて、一緒にビジネスを行う仲間として、切磋琢磨しながら成長していく」。それが、FCビジネスの醍醐味なのです。
ただ単に自分だけ稼げればいい、という気持ちでは、なかなか信頼関係を築くことは難しいでしょう。
だったら、どうしたらより良い選択肢を選択できるようになるのでしょうか。それには最低限、以下のアクションを取ることをお勧めします。
《サラリーマンからFCオーナーになるための5つのアクション》
1、FCの仕組みをよく知る
2、気になる業態を見つけたら、まずはお客として体験してみる
3、その業態のオーナーにアポを取って、実際どうなのか話を聞く
4、契約書のリーガルチェックを行う(セカンドオピニオンを買う)
5、他の業態もいくつか調べて、比較検討する
調べていく中で、「これは」という業態を見つけたら、必ずお客の立場で体験してみます。できれば1店舗だけでなく、行ける範囲内のお店に全部行って、顧客目線でそのビジネスを見てみる、というのも勉強になります。
次に、オーナーをしている人に連絡して、話を聞きます。連絡する相手は、本部が紹介してくれる人以外に、自分でも直接、チェーン店に連絡します。
同時に、契約書などを取り寄せて、リーガルチェック(契約内容を検証)を行います。リーガルチェックだけなら、弁護士に依頼しても、そこまで料金はかかりません。
ビジネスも投資と同じく、リターンを得るためにはリスクはつきものです。FCビジネスのメリット・デメリットの双方を検討した上で、ぜひより良い選択肢を選んでいただければと思います。
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『俣野成敏の「サラリーマンを『副業』にしよう」実践編』
https://www.mag2.com/m/0001673621
ありがとうございました。