こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 世間では、億の資産を築き上げた人のことを“億り人”と呼んでいます。

 

 私には、多くの経営者仲間がいます。世間では、「経営者=お金持ち」というイメージがあるようですが、実際はカツカツの経営者もたくさんいます。

 

 同じ自営業者でありながら、億り人になる人と、そうでない人との違いは何でしょうか。試しに、私が知っている経営者で、億り人になった人の共通点を挙げてみましょう。

 

《経営者で億り人になった人の共通点》

 

1、固定費に厳しく、変動費は大らか

2、値段で買わない

3、衝動買いをしない

 

 1の固定費というのは、一定期間に決まった金額が必ずかかる費用のこと。たとえば家賃、携帯電話使用料、サブスクリプション代など。

 対する変動費とは、金額が決まっておらず、使用に応じて発生する費用のこと。食費、日用品、外食費、遊興費など。

 

 億り人は、総じて固定費に関しては非常にシビアです。生命保険も固定費に入りますが、彼らは無駄な保険には加入しませんし、惰性で続けることもしません。

 逆に、変動費は必要と判断すれば、惜しまずに使います。

 

 私は、億り人たちが割り勘をしているところを見たことがありません。

「今回は、私が払います」「では、ご馳走になります」といったように、必ず誰かが支払います。

 彼らが変動費を惜しまないのは、それが次のビジネスにつながったり、縁を取り持ったりすると考えているからなのだと思います。相手との貸し借りのバランスを気にしつつも、一種の研究開発費と捉えているのです。

 

 次に、2の「値段で買う」とは、「これ、安いから買おう」という行動はしないということです。

 マネーの格言に「迷う理由が値段なら買え。買う理由が値段ならやめておけ」というものがあります。「自分にとって意義ある出費なら、安いと感じるはずだ」という意味です。

 

 3の「衝動買いをしない」は、2と少し似ていますが、億り人は、

 

2:「安いから買う」という行動はしません。

3:欲しいと思った時は、「熟考する→買う or 見送る」という流れを繰り返しながら、自らの判断軸を鍛えます。

 

 億り人たちは、総じて意味のあることにしかお金を使おうとはしません。「このお金を使うことで、みんながハッピーになるのか?」「喜ぶ人がいるのか?」といった問いに納得のいく答えを出せた時に、初めてお金を使うのです。

 

 お金を使う際、「限られた予算の中で資金をどう配分するか?」というのは、非常に大事な問いです。これを考えることは、今、いくら持っているかに関わらず、誰でも、今すぐ取り組める億り人への第一歩だと言えるでしょう。

 

 この問いを考えるのに、どれくらい時間を使っても構いません。ただし、こうと決めたら、後の選択肢については断ち切る覚悟が必要です。

 ぜひ、できることから始めていただければと思います。


 

★固定費と変動費のコントロールの仕方についてはこちら↓

『トップ1%の人だけが知っている「最高のマネープラン」』

 

 

 

 


 

 ありがとうございました。