こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

「仕事がつまらない」と嘆く人に多い誤解が、「これは自分の好きな仕事ではない。だからつまらない」というものです。けれど、自営業の方であっても仕事がつまらないと感じている人は多くいます。

 

 著名な脳科学者である茂木健一郎氏は、自著の中でこう述べています。

 

「加齢に伴って意欲が落ちていく大きな要因は、神経細胞やエネルギー(体力)などの減少によるものではありません。その大きな要因は、体験や知識が多く蓄積されることによって、不確実性の要素が減っていくことにあるのです」(『感動する脳』茂木健一郎著、2007年、PHP研究所)

 

 たとえ自営業であっても、仕事が面白くなくなってしまう理由の1つに、どんなことでも毎日繰り返していれば、たいてい飽きてしまうことが考えられます。

 つまり、経験が蓄積されていくと、行動する前から「こうすればこういう結果になるだろう」ということがあらかじめ予測できるため、ワクワク感がなくなってしまう、というのが1つ。

 もう1つは、始める前から「どうせ大したことないだろう」「やっても、どうせいい結果にはならない」と決めつけるようになってしまうことです。

 

 ここから言えるのは、「やっている仕事が、自分の好きなことであろうがなかろうが、基本はあまり関係ない」ということです。問題は、飽きてしまうことなのですから。

 だったらなぜ、世の中には楽しそうに仕事をしている人がいるのでしょうか。

 

 実は、私も人からよく「いつも楽しそうですね」と言われますし、自分でも毎日、楽しく仕事をしています。

 今だから言えることですが、実は私も、かつては仕事が面白くありませんでした。

 

 通常、サラリーマンとして新卒入社し、教えられたことを一通りこなせるようになると、やがて仕事に飽きてきます。私もルーティンワークに習熟した後は、空いた時間で資格所得などに時間を費やした時期もありました。

 結局、自分から社内ベンチャーというチャンスに飛び込んだことは、これまでにも何度かお話した通りです。

 

 社内ベンチャーという極めて稀なチャンスに巡り合うことはなかなかなくても、以後、やってくる幸運を逃さない方法はあります。それは、「準備をしておくこと」です。

 

「つまらない目の前の仕事以外に、いかに人生の楽しみを見つけるか?」ということを考えるのではなく、「千載一遇のチャンスがやってきた時に、どうやってそれをモノにするか?」に意識を向けてみるのです。

 

 もともと、チャンスは余裕のあるところにしかやってきません。千載一遇のチャンスが巡ってきたとしても、こちらが手一杯だと、受け取ることができずに素通りしてしまいます。

 ですから、まずは「以後のことを考える余裕を持つ」こと。これが、未来の楽しみを引き寄せる第一歩となるに違いありません。


 

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 ありがとうございました。