こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 現代は、誘惑にあふれた社会です。いくら「食べ過ぎは健康に良くない」「余暇は勉強に使おう」などと思っても、つい誘惑に負けてしまうのが人間というものではないでしょうか。

 

 “誘惑”については、こんな話があります。

 以前、私のコミュニティで副業を始めたAさんが、念願の副収入を手にした時のこと。喜んだAさんは、それまで我慢していた課金制ゲームを制限なくやり続け、何と1ヶ月に20万円も使ってしまったのだとか。

 これでは、一体何のために副業を始めたのかわからない有様です。

 

 もう1つ、事例をお話ししましょう。

 昨年末に、ある出版社の編集者と打ち合わせを行い、親睦を兼ねて付近のバーに行った時のことでした。

「僕はお酒が大好きで」というその編集者は、「二次会なんか行かないと思っていても、1度飲むと歯止めが効かなくなり、つい行ってしまうんです」と言います。そういう編集者の顔は、意外にまんざらでもない様子でした。

 

 最初のゲームをやりすぎたAさんの話と、二次会に行ってしまう編集者の話は、どちらも誘惑に負けている点では同じです。ただし、ゲームで失ったのは“お金”で、二次会で失ったのは“時間”でした。

 

 もともと、お金と時間はどちらも失いやすいリソース(資産)です。お金は、現金であれば形がありますが、最近は電子マネーや暗号通貨なども出てきていますから、無形資産に変化してきています。

 そういう意味で、お金と時間は似た性質を持っているといえるでしょう。

 

 お金と時間を管理する方法の1つは、「目的を意識する」ことです。

 

 先ほどのAさんの事例でいうと、何かしら副業を始めた理由があるはずです。仮にその理由が「今よりもお金を稼いで、思いっきりゲームをすること」なのであればいいでしょうが、おそらくそうではないと思います。

 私の副業オンラインアカデミーでは、最初に「欲と恐怖のワーク」をしていただくことで、自分と向き合う機会をつくっています。そうしないと、人は容易に目的を見失ってしまうからです。

 Aさんには、もう一度欲と恐怖のワークを見直していただくよう、お伝えしたのは言うまでもありません。

 

 二次会に行ってしまう編集者に関しては、本人が好きで行っているなら、問題ないとは思います。ただ、「本当は行きたくない」という場合は、考えたほうがいいでしょう。

 結局のところ、二次会に行ってしまう理由は、他に重要なことがないからです。仮に、二次会よりも重要な用事があれば、そちらを優先するはずですから。

 この方が罪悪感を感じているところを見ると、何か他のことが疎かになっているのかもしれません。でも、もしそうでない場合は、いっそのこと「お酒を飲む時は思いっきり楽しむ」と決めるのも、1つの方法なのではないでしょうか。


 

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 ありがとうございました。