こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

「副業で個人事業主になる」というと、中には「個人事業主になったら、何でも自分1人でこなさなければならないから大変だ」という人がいます。

 

 確かに、個人事業主とは基本的に1人ですから、そのままでは、伝票処理や顧客との商談、商材の発注からサービスの提供まで、すべてを自分1人でこなさなければなりません。

 しかし、今はこうした細かい作業にも対応してくれる外注先がたくさん存在しています。派生業務を請け負ってくれるのが、他ならぬ個人事業主だといっても過言ではないのです。

 

 自分1人で、あれもこれもはできませんから、ある特定の分野に特化したサービスを提供することが、個人事業主の基本戦略になります。

 たとえば「自分は営業が得意だけれども、事務作業は苦手だ」というのであれば、自分はセールスに特化し、事務作業は外注する、といったように、です。

 

 たいていの場合、お金を払えば、仕事の一部を代行してくれる人は、すぐに見つかります。けれども、取引先と継続的な関係を築いて、お互いが繁栄していくためには、欠かすことのできない、ある要素が必要になります。

 それが“信用”です。

 

 本来、人は、自分が買おうとしている商品・サービスが信用できるモノなのかどうかを、無意識ながらも常にチェックしているものです。

 ですから、サービス提供側としては、購入者に喜ばれ、「次もこの人から買おう」と思ってもらうためには、相手の信用を獲得することが、もっとも大切になります。

 

 実は、ビジネスをしていると、基本的なことを疎かにしている人が、意外に多いことに驚きます。たとえば、相手が買わないと見るや挨拶もしなかったり、納期を守らなかったり、支払い日が過ぎても平然としている人などが結構います。

 実際、こうした失態は売れていない人ほどやりがちです。売れている人のほうが、忙しいにもかかわらず返事も速いし、たとえ今は買わなくても、最後まで手を抜かずに対応します。

 

 側から見て、ビジネスに不慣れな人ほど、「相手に購入してもらうためには、特別な商品・サービスを提供しなければならない」と思っているように見受けられます。しかし、ビジネスパートナーを求めている人は、それ以前に、「当たり前のことを確実にやってくれる人と一緒にビジネスをしたい」と考えています。

 つまり、商品はオリジナルでなくても構いません。それよりも、すべてのビジネスの基礎となるのは、人間関係なのです。

 

 もともと、個人事業主とは、自分自身がブランドです。有名ブランドも、もとをたどっていくと、個人が起こした事業から始まっています。最初は、創業者自身がブランドだったはずです。

 

 副業を志す人は、以後はぜひ自分の信用力を上げていくことを意識していただければと思います。


 

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 ありがとうございました。