こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 最近、密かに投資家の間で増えているという“海外投資難民”。海外投資難民とは、海外の金融商品などに投資をしたものの、何らかの理由によって、購入した商品の状態が把握できなくなり、身動きが取れなくなってしまっている投資家のことを指します。

 

 投資難民と言うと、投資詐欺を思い浮かべる人も多いかと思いますが、正規の商品を購入したにもかかわらず、難民化してしまう人も少なくありません。

 不幸にも、海外投資難民になってしまった場合は、どのような状態になるのか、海外積み立て商品を事例に挙げてみましょう。

 

◎海外投資難民パターンその1:

「ワケもわからず、お金だけが毎月、引き落とされる」

 

 海外取次ブローカーとの連絡が途絶えてしまい、運用レポートなども届かなくなったりすると、投資家は、自分の資産がどのような状態なのかが把握できなくなります。その状態で、お金だけ引き落とされるというのは、かなり不安になるでしょう。

 ただ、正規の商品に投資をしていて、運用会社に問題がなければ、資金の運用は続いていると考えられます。

 

◎海外投資難民パターンその2:

「引き落としが止まり、積み立てた資金の状態がわからない」

 

 海外の積み立て商品を利用する場合、クレジットカード払いになることが多いかと思います。クレジットカードは便利な反面、カードの切り替え時期にきちんと手続きを行わないと、引き落としが中断することになります。

 万一、引き落としが止まっても、積み立てた分に関しては運用されるのが普通です。しかし運用が継続しているということは、コストもその分、掛かっていますので、早めに正常な状態に戻すことが望ましいでしょう。

 

◎海外投資難民パターンその3:

「引き落としが止まり、コストが資金を上回ってしまう」

 

 海外では、長期投資を前提に組成されている金融商品の場合、初期の運用コストが高く設定される傾向にあります。その場合、長期運用することで、コストがだんだん低くなっていくため、早い時期に引き落としが止まってしまうと、最悪、コストが資金を上回り、せっかく積み立てた資金を食いつぶしてしまうことがあります。

 これまでかけた労力が無駄になり、お金も失うという、一番残念なパターンです。

 

 もし、自分が海外投資難民になってしまったら、まずは契約書や連絡先が書かれたメール、担当からもらった名刺などを探します。購入したのが正規の商品なら、契約書に書かれている証券番号がわかれば、きちんと対応してくれる代理店に管理を移管することも可能です。

 

 海外投資成功のカギは、とにかく信頼できる管理会社を見つけられるかどうかにかかっています。リターンばかりに気を取られ、事前に管理についてしっかり取り決めをしておかないと、結局、後で高くつくことになります。

 投資は長期が基本である以上、相手が数十年付き合うに足る会社なのかどうかを、よく見極めることが大切なのです。


 

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 ありがとうございました。