こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。
新型コロナウイルスの影響により、「2020年前半の不動産市況が良くなかった分、後半には中古マンションがよく売れた」といいます。テレワークの影響もあり、住居に対する需要が換気された一方、特に都市部のマンションは価格も高騰していることなどから、今、中古物件に対する人気が高まっています。
中古は割安な分だけ、広さを求めたり、人気のエリアでも検討範囲に入れられたり、といったメリットがあります。
新築は、物件が出来上がる前に販売が開始されることが多いため、モデルルームを見て購入を決めたものの、「実際に入居してみたらイメージと違う」といったトラブルが起こりがちです。
一方、中古はすでに出来上がっていますから、そういうことは起こりにくいでしょう。もちろん年数が経っている分、劣化しているのは否めませんが、リフォームをすることで、自分の好みにアレンジすることも可能です。
中古物件には、こうしたメリットがあります。とはいえ、やはり新築にはない要注意ポイントもありますから、ここでいくつか挙げてみることにしましょう。
《中古住宅を購入する際のポイント》
1、メンテナンス具合をチェックする
意外に見落としがちですが、中古住宅の購入を検討される場合は、過去、適切にメンテナンスが行われてきたのかどうかをチェックすることが重要です。たとえ同じ築年数の物件であっても、メンテナンスがされてきたかどうかによって、物件の購入後に必要となるリフォームの内容が変わってきます。
築年数が経ってくると、水回りの老朽化や雨漏りによる劣化、建物に生じた亀裂(クラック)、電気設備が故障するなど、さまざまな問題が生じやすくなります。これらの問題を発見する目星となるのが、過去の修繕状況になりますので、事前に不動産会社や物件の売主に、よく確認しておくと安心です。
2、間取りの変更に関するチェック
中古住宅購入の際に、リフォームを検討される方は多いと思いますが、中には間取りそのものを変更したい場合もあるでしょう。その際、物件の構造上、壁や柱の撤去ができないことがありますので、設計事務所やリフォーム会社に連絡して、購入前に相談しておくことが大切です。
さらに付け加えるのであれば、人生のライフプランに応じて、必要とする間取りや広さなども変わってきます。長く住む上においては、家族構成の変化なども考慮して計画を立てるようにしましょう。
3、物件の周辺環境や管理状況
不動産のソフト面(室内)に関しては、リフォーム次第で、だいたい希望通りに変更することができます。けれども、不動産のハード面(立地、周辺環境)に関しては、変えることができません。
購入を検討する時は、物件周辺を歩いて、車などの往来やそれに伴う騒音、近隣トラブルや治安などについても確認しておくといいでしょう。
その際、物件全体の管理状況が良好であるかどうかも重要なポイントになります。たとえば、
・物件の駐輪場の自転車がきちんと並べられているか?
・通路や廊下などに、荷物やゴミなどが置かれていないか?
・非常階段の管理状況が良いかどうか?等々。
事前に、細かく管理状況をチェックしておくことで、後々のトラブルを未然に防ぐ効果があります。
長く住む住まいですから、ぜひ、本日挙げたチェックポイントをしっかり確認し、理想の住まいを見つけていただければと思います。
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※参考文献:日経電子版、2021年1月19日、他
ありがとうございました。