こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 あなたも、どこかのビジネス書に「他業界の売れているビジネスモデルを盗め」と書いてあるのを、読んだことがあるのではないでしょうか。実はこの言葉は、副業にも当てはまります。

 本日は、今、ビジネス業界で注目されている“サブスクリプション(継続課金サービス)”を、副業に取り入れる方法がないかどうか?を考えてみることにしましょう。

 

 現在、サブスクリプション(以下、サブスク)を取り入れたことで成功している商品の1つに、ソニーが発売しているゲーム機のプレイステーション(以下、PS)があります。

 かつてのソニーは、「新モデルを発売する年は、赤字になることも多かった」といいます。PSの開発には、多額のコストがかかるためです。

 当時は、「ゲーム機ではなくて、ソフトで稼ごう」という考え方が主流でした。これは、いわゆる“プリンターインク商法”になります。

 プリンターを買えば、インクは必ず使います。でも、PSの場合、「そのソフトが当たるのかどうか?」というのは、出してみないとわからないところがありました。

 

 そこで、ソニーが目をつけたのが、サブスクでした。

 

ソニー 「経営が改善した裏にはサブスクあり」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQODZ208AK0Q1A120C2000000

 

 ソニーは2010年より、PSにサブスクを導入。サブスクでは、オンラインマルチプレイ機能や、指定タイトルを1ヶ月遊び放題にするサービスを提供しており、会員数は4600万人を超えています。

 

 では、「この話をどうやって副業に取り入れるか?」についてお話しします。

 私は、事業で得られる収入には、「縦の収入」と「横の収入」の2種類があると考えています。

 

 “縦の収入”とは、その日、その週、その月、その年に入ってきた収入のことを指します。要は、日銭です。

 でも縦の収入だけだと、経営が不安定になるため、経営者はストック型収入に目を向けるようになります。これが“横の収入”です。横の収入のベースとなるのは、月々の月謝や会費、アフターサービス料金などです。

 横の収入は、収入が翌月になってもゼロにはなりません。積み重なっていくイメージです。

 

 ここまで読んで、「だったら、最初から横の収入を狙っていけば、安定した収入を得られるのでは?」と考える人もいると思います。

 しかし、通常は何もないところから横の収入をつくることはできません。横の収入には、ベースとなるサービスがあるのが一般的です。

 ソニーの事例でお話しすると、縦の収入とはPSのことを指します。ベースとなる商品に魅力があってこそ、ユーザーがサブスクに加入してくれるわけです。

 私は、これを「縦の収入を横に倒す」と呼んでいます。ベースのサービスにストック型サービスを組み合わせることで、安定した収入を得られるようになるのです。

 

 副業を志す方には、ぜひこの考え方を持っていただきたいと思っています。特に個人事業主は、基本は1人ですから、“縦の収入を横に倒していく”発想を持たないと、自転車操業に陥りがちになります。

 これからますます少子高齢化が進み、モノが売れなくなる日本では、サブスクモデルをビジネスに取り入れられるかどうかが、事業継続を左右するカギとなるでしょう。

 

 ぜひ、副業を考える際は「アフターサービス課金ができないか?」「会員を組織化できないか?」「部署を丸ごと請け負って、固定費をいただくことはできないか?」等、継続課金モデルを実現できないか?を考えてみることをオススメします。

 もちろん課金をするからには、顧客にそれ以上のサービスを提供するのは、いうまでもありませんが。


 

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 ありがとうございました。