こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。
新型コロナウイルス感染拡大に伴う失業が拡大しています。8月の完全失業率(季節調整値)は3%台となり、完全失業率は200万人を超え、会社都合の離職が増えています(日経新聞Web版、2020年10月2日)。
新型コロナウイルスの流行に伴い、飲食やレジャー、ホテル、航空業界などが大きな打撃を受けています。もちろん、業界自体が消えてしまうわけではありませんが、今後は勝ち組と負け組がはっきりしてくるでしょう。
それは、サラリーマンとて同じです。以後は、ご自身とは関係のないところで起きたボヤが火種となり、結果的に不本意な状況を受け入れざるを得ない場面も出てくるでしょう。その1つが、先ほど申し上げた失業です。
このような不安定な時期に、ポジティブに職を変えようという人はなかなかいないと思います。
一方、企業側に目を向けてみるとどうでしょうか。
確かに、業界が逆風にさらされたことで、採用を中止しないといけない企業も多々あります。しかし「これまで採用をしたかったけれどもできなかった」企業にとっては、逆にチャンス到来です。
コロナ前の人材市場は、空前の売り手市場でした。そのため、知名度などの点で劣る企業は、採用をかけても人が集まりにくく、事業を拡大させたくてもできない状況でした。
そんな企業にとっては、今こそ人を増やして事業を飛躍させる千載一遇の機会が巡ってきたわけです。
社会が混乱し、先が見通せない時代であっても、チャンスは必ずあります。
これまでのように安定した社会では、1度固定化した社会構造を変えることは容易なことではありませんでした。しかし、今はそれを変える好機なのです。
今後、サラリーマンの間では、失職による望まない転職も増えてくるでしょう。けれど、ここまでお話ししたように、決してネガティブなことばかりではありません。
むしろ、このような時期に採用を行なっている会社は、それだけ伸び代も大きい、と言えるのではないでしょうか。災いが世の中をフィルタリングすることで、かえって沈む会社と伸びる会社が見極めやすくなっている場合もあるのです。
もし今後、あなたが望まぬ転職を余儀なくされた場合は、どうするでしょうか。一般的には、転職サイトなどに登録して、次の仕事を探すのではないかと思います。
そのプロセス自体に間違いはありませんが、見るべきポイントは“社風”です。
おそらく多くの人は、転職活動をする際、次の会社に入ることが目的になってしまっています。だから待遇ばかりを気にして、少しでも条件の良いところへ行こうとします。
しかしその待遇というのは、あくまでも入社時のものでしかありません。入社後の待遇が良くなるかどうかは自分次第ということです。
社風というのは会社の理念とか、ビジョンやミッションに共感できるか?ということです。世間でよく言われている「人間関係(そこで働いている人たちの人柄や人間性)」というのは、面接や会社見学だけではわかりません。
けれども、共感できるビジョンやミッションのもとで働いている人たちとであれば、そこまで考え方がブレることもないのではないかと思います。
では、入社後はどうしたらいいのでしょうか?それに関しては、以下の書籍がお役に立てるかもしれません。
『転職・再就職1年目の働き方』
https://www.amazon.co.jp/dp/4839974810
この度、22冊目の著書を発売いたします(今回は監修本です)。本書でお話ししている内容は、
1、新しい場所で働くことの不安感を払拭する
2、新天地でいち早く活路を見出す方法をお伝えする
この2点です。
本書を読み、実践していただくことで、転職をチャンスに変え、ぜひ新天地で自分らしい働き方を手に入れていただければと思います。
ありがとうございました。