こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 新型コロナウイルスに関する生活調査について、電通が日米を比較した「新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査」を発表しています。

 

「第4回 新型コロナウイルス日米定点生活者意識調査」

https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0630-010082.html

 

 この中に、「生活者の懸念事項」という項目があります。「どんなことに対して懸念を抱いているのか?」について尋ねた質問です。

 これを見ると、米国人は「長期的な休業や廃業」「今の家計でやっていけるかどうか?」といった、身近な問題に危機感を募らせている様子が伺えます。

 それに対して、日本人は「現在の仕事を継続できるか」「長期的な休業や廃業」「新たな職探し」といった項目が、いずれも10%台になっています。

 

 生活に直結する問題に対して、日本人の多くの方が、それほど脅威を感じていないというのは少々驚きました。それだけ「日本は雇用を守る国だ」という安心感があるのでしょうか。

 

 この調査結果を見た時に、私は自分が独立に向けた第一歩を踏み出すキッカケとなった出来事を、思い出さずにはいられませんでした。私がまだサラリーマンだった30歳の時に、会社からリストラ通知を受け取ったあの時ことを、です。

 

 当時、リストラ対象者となったのは「30歳以上の正社員全員」でした。実はこれは2回目で、1回目の時は40歳以上の社員が対象でした。1回目の時は、まだ20代だった私は通知を受け取ることもなく、リストラ自体もまったくの他人事でした。

 ところが、1度では募集人数に達しなかったため、会社は対象年齢を30歳に下げて、2回目のリストラを行ったのです。

 

 通知を受け取った時、私は周りの様子を伺ってみました。すると、8、9割の人が「いや、オレには関係ない。だからサインなんかしない」という態度でした。つまり、見ない振りをしたのです。

 しかし、私は「今は30歳だから大丈夫かもしれない。けれど、これが40歳とか50歳になったら大丈夫とか言っていられないぞ」と思いました。

 見ない振りをして背中を向けたからといって、恐怖が消えてなくなるわけではありません。後ろから肩を叩かれ、気落ちして去って行く中年社員は、将来の自分そのものに見えたのです。

 

 心底、恐怖を感じた私は、何とかそこから逃げ出そうと、転職活動をしました。その結果、わかったのは「転職しても、今の給料以上で雇ってくれるところがない」という現実でした。

 今にして思えば、それがかえってよかったのです。それ以降、「何とかしてチャンスを逃すまい」と感覚が研ぎ澄まされたことで、社内ベンチャー制度に応募するという千載一遇のチャンスをつかむことができたからです。

 

 今はあの時以上に、終身雇用制も崩れ、年金制度は崩壊寸前、残業が違法とされ、かつては考えられなかった副業も緩和されつつあります。

 このタイミングで、新型肺炎問題が発生したのは、偶然とは思えません。

 

 今、これをお読みのあなたも、何かを感じているからこそ、このメルマガをお読みになっているのだと思います。どうか“サラリーマンという名の沈みかかっている船”に、ご自身が乗っているということから目を背けないでください。

 現実を受け止めるというのは、辛いことかもしれません。けれど現実を受け止めた時に初めて、そこから反転するパワーが生まれるのです。

 

 その際のヒントは、「今までとは違う判断を下す」ように意識すること。なぜって、同じ判断に基づいて行動をしていれば、当然、同じ結果しか出ませんから。これまでとは真逆の行動を心がけるくらいがちょうどいいのです。

 やってくる新しい時代に向けて、あなたは今、何をしますか?


 

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 ありがとうございました。