こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 もし、仕事で自分の力を認められたら、嬉しくない人などいないでしょう。けれど万一、その褒め言葉の裏に、別の目的があった場合はどうでしょうか?

 

 私は現在、フランチャイズ加盟店のビジネスオーナーです。先日、新しい店舗をオープンし、現在は2業態6店舗を運営しています。

 お店の業種は、リラグゼーションですが、この業界は、従業員の引き抜きが非常に多いという特徴があります。

 通常、商品がモノであった場合、「他社のあの商品が売れている」となったら、対抗して似たような商品をつくることができます。しかし、リラグゼーション業界の場合、デザインや制服などといった、表面的な部分はマネができても、スタッフの技術の差は、一朝一夕でどうにかなるものではありません。

 そこで、他社を出し抜く手段として、従業員の引き抜きが日常茶飯事に行われているわけです。

 

 では、従業員の引き抜きは、どのようにして行われているのでしょうか?

 最初に、スカウトマンはお客さんとして、お店を訪れます。実際の施術を受けてみて、「いいな」と思ったスタッフがいれば、「お金を出してあげるから、お店を持たないか」と誘います。

 誘われたほうは、自分の技術が認められたというので、まんざらでもありません。中には、舞い上がってしまう者もいます。

 しかし残念ながら、こうした誘惑に乗って、成功への道を駆け上がったという話は聞きません。

 多くの場合、良い条件を提示されるのは最初だけ。結局のところ、スカウトとは基本的に自社で人材を育てられない会社が行うことですから、そのような会社に行っても、良い結果にならないことのほうが多いのです。

 

 一方、お店側からしてみると、不思議と「このスタッフに出ていかれては困る」というスタッフほど出て行きません。誘惑に乗ってしまうのは、たいてい足元がフラついているスタッフです。

 もともと、本当に美味しい話は、一般募集の中にはありません。情報は、必ず人を介してやってきます。普通に考えて、人間関係も構築できていないところに、いきなり耳寄りな情報をやってくることなどないのです。

 良い話がくる人は、それが来るに相応しい人脈を必ず持っています。すべては、つながっているのです。

 

 だったら今現在、そうした人脈をお持ちではなく、仕事でも「今の自分が輝いているとは言えない」と感じている人は、どうしたらいいのでしょうか? 

 よく見てみると、どんな職場にも、必ず活躍している人と、そうでない人の両方がいます。ここからも、上手くいかない原因が場所ではないことがわかるでしょう。

 同じ場所にいて、同じ教育を受けて、同じ人と一緒にいながら、同じ結果が出ないのはなぜかというと、行動が違うからです。

 

 行動に違いが出る理由は、ほとんど考え方の違いです。

「どうせやっても無駄」「良い評価なんかもらえるわけがない」と思っているか、それとも「やってみないとわからない」「やれば必ず得るところがあるはず」と思うのかで、行動が変わります。小さな違いが、大きな差を生むのです。

 

 当メルマガをお読みの方の中で、「仕事でもっと自分の実力を発揮したい」と思っていない人などいないでしょう。そういう方はぜひ、「今の自分に気づいていないこととは何だろうか?」と自問してみることをオススメします。

 現状が上手くいっていないのであれば、そこには何らかの理由があるはずです。その理由に気づくことで、今まで見えていなかったことも見えるようになってきます。

 よかったら早速、今日から試してみてくださいね。


 

 ありがとうございました。


 

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