こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

「現在、あなたはどのような目標をお持ちでしょうか?」と聞かれると、悩んでしまう人もいらっしゃるかもしれません。「目標ですか?会社から与えられてはいますけれど…」という方も多いと思いますが、実際のところ、人は目的のない状態で何かを始めても続けられないものです。

 

一時期、金融庁が発表した「老後資金が2000万円不足する」というレポートによって、世の中が蜂の巣を突いたような騒ぎになりました。いきなり「各自で老後資金を準備しましょう」と言われたところで、まさに“寝耳に水”の状態です。この発表に対して「そんな大金をどうやって貯めればいいのか?」「足りなくなるなら保険料を返せ」と大ブーイングが巻き起こったのは、ご存じの通りです。

 

とはいえ、私たちが老後を迎える頃には、公的年金の支給開始時期が大幅に遅らされ、財源確保のために、国は増税し続けるしかない、という現実も見えています。

 

現在は、2000万円という数字が一人歩きをしている形ですが、「約1億3000万人いる日本人が全員、1人2000万円ずつ等しく足りなくなるのか?」というと、それもおかしな話でしょう。本来は「将来、どのような老後を送りたいのか?」によって数字も変わってきます。

 

実は、これには落とし穴があって、世の中に出回っている多くのマネープランが、退職後は支出が減る計算になっています。しかし現実には、老後の余った時間を埋めるにはお金がかかります。仕事を辞めてしまうと、たいていの人は暇に任せて散財を始めます。さらに医療費や子供の自立費用など、年を取ってからのほうが、かえってお金がかかる可能性も考えられるのです。

 

それでは「どうしたらいいのか?」についてですが、世間によくある「これさえやれば、あなたもお金を貯められる」というのは、通常は予算組みのことを言っています。予算組みとは、収入に対して使い道を決め、それをマイルールに組み込むことです。お金を貯めるのが上手い人は、自分の目的にかなったマイルールをつくり、それを習慣化している、ということです。

 

実のところ、お金を貯めること自体はそんなに難しいことではありません。具体的な方法を簡単に説明すると、最初に家計簿を付けます。現状、何にいくら使っているのかがわからないと、改善のしようがありません。今は便利な家計簿アプリもたくさん出ていますから、そうしたツールを積極的に利用すると作業の負担が減ります。

 

毎月の支出がわかり、これまでの収入の伸び具合がわかっていれば、だいたいの生涯収入に対して、どれくらいの老後資金が準備できそうなのかが判明します。これらの数字をもとにマネープランを作成し、必要額に対して足りない分をどうやって捻出していくかを検討します。ここはやはり、プロの力を借りることをオススメいたします。

 

もし、あなたも「貯金をしたい」と考えているのであれば、それには必ず理由がありますから、まずはそこを明確にすることから始めてみてはいかがでしょうか。「老後資金が不安なのか?」「子供の教育資金のためなのか?」「マイホームを持ちたいからなのか?」等々。自分の願望が明確になることによって、それが資産を築くためのモチベーションへと変わるのです。


 

※このメルマガは、まぐまぐメルマガスタンドで現在連載中の有料メルマガ「俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編」の一部を抜粋したものです。メルマガは月に3回配信され、価格は毎月ワンコイン(税別500円)です。初月は無料で購読いただけますので、ご興味のある方は、この機会にぜひお試しになってみてください。

 

 

「俣野成敏の『トップ1%の人だけが知っている「お金の真実」』実践編」

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ありがとうございました。