こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 最近、こんなできごとがありました。

 ある日、家に帰って、家族が見ていたテレビに何気なく目をやると、遺品整理会社の話題が取り上げられていました。

 話は、ある嫁がれた50代の娘さんが、離れて暮らしていたご両親の遺品を片付けに行くことができず、実家の整理を、遺品整理会社に依頼する、というものでした。

 遺品整理会社が、遺品の処分に訪れてみると、4LDKの家は普通に整理されてはいたものの、大量の洋服や日用品、本や雑誌類、古い電化製品から、果ては贈り物の空き箱や包装紙といったものまでが、捨てずに取ってありました。

 私は、その様子を見て「昭和の家だな」、と思いました。

 

 その家に住んでいたご両親は、団塊世代に当たり、まさに日本経済の成長とともに、人生を歩んでこられた人たちでした。

 日本は、戦後の混乱期から“奇跡の成長”と呼ばれる時代を駆け抜け、現在は成熟・衰退期を迎えようとしています。

 隙間なくモノに埋め尽くされた家は、彼らの生きてきた高度成長期の残影のようにも見えました。数十年の間に、豊かでモノがあり余る世の中になって、どこもかしこも限界まで膨らんで、ついには身動きが取れなくなっている、今の日本そのもの…。

 

 現在の世の中では、かつてのように「すべてを所有すること」は、もはや過去のものになりつつあります。

 社会に次々と誕生している新しいサービスをご覧いただければお分かりのように、今は新たな時間貸しサービスが次々と立ち上がっています。民泊から始まって、ウーバー、ウーバーイーツ、カーシェアリング、シェアサイクル、コ・ワーキングスペースなどなど…。

 

 こうした新しいサービスが世に出た際に、普及するかどうかの決め手の1つとなるのが“決済”です。特に、シェアリングエコノミーとキャッシュレス決済の発展は、不可分の関係にありました。

 現在のキャッシュレスブームの火付け役になったとも言えるのが、仮想通貨です。けれども世間的には、いまだに「怪しい」「危ない」といったイメージがあります。

 実際、仮想通貨が生まれてきた背景には、必然的な理由があったわけです。

 

 私が書いた書籍で、仮想通貨に関して書いた『トップ1%の人だけが知っている「仮想通貨の真実」』という本があります。

 本書の共著者であり、暗号技術のスペシャリストである坪井健氏が以前、このようなことを言っていました。

 

「シェアリングエコノミーは、IT技術やIOT(モノとインターネットを融合させる技術)などを駆使することで、以後は建物や車だけに限らず、いろいろな分野に広がりを見せるでしょう。

 たとえば家電なども今後、モノ自体はタダになって、『使用するごとに◯円徴収』といった形になるかもしれません。

 そういったサービスの課金方法として、仮想通貨などのキャッシュレス決済は、非常に相性がいいのです」と。

 

 いかがでしょうか。世の中が「大量生産・大量消費」時代から、「今あるものを活用・シェアする」時代へと移り変わっていることを、少しは感じていただけましたか?

 実は、お金も同じです。金ピカのバブル時代を経て、人々は「たくさんあることが、必ずしも幸せとは限らない」ということに気づき始めています。

 大切なのは、今あるものを活かすことなのです。

 

 この度、『トップ1%のお金シリーズ』の第3弾を上梓いたしました。今回のテーマは「マネープラン」です。

 

★好評発売中!

『トップ1%の人だけが知っている「最高のマネープラン」』

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 本書では、マネープランを作成することで、あなたがより良い人生を送るための“お金の活かし方”がわかるように構成されています。

 もし、あなたが「お金が貯められない」「老後資金として、いくら準備すればいいのかわからない」「お金の活かし方って、どうすればいいの?」といったことを感じていらっしゃるのであれば、ぜひ一度、本書をお手に取ってみていただければと思います。


 

 ありがとうございました。