仕事で認められないのは、上司や会社のせいだけではない?! | 俣野成敏オフィシャルブログ「脱 サラリーマン思考」Powered by Ameba

俣野成敏オフィシャルブログ「脱 サラリーマン思考」Powered by Ameba

俣野成敏オフィシャルブログ「脱 サラリーマン思考」Powered by Ameba

こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

 仕事で「一生懸命やっているのに、どうして認められないんだろう?」と思っている人は多いと思います。「それは他人も頑張っているからだよ」、という話は置いておいて、中には「上司と上手くいっていないがために、認めてもらえない」とお考えの人もいるでしょう。上司や会社に対する不満を、飲み会でグチっているくらいならいいのですが、それが高じて、ついには転職してしまう人もいます。

 

 辞めるまではいかないにしても、会社の外にはけ口を求めてしまう人も結構います。自分の居場所を求めて、たとえば異業種交流会などで人脈を広げようとしたり、趣味のサークルなどに精を出してみたり。楽しむ分には、それでいいとは思います。けれども、肝心の「認められたい」という思いは、結局、満たされないままで終わっているのが実情ではないでしょうか。なぜかというと、仕事が楽しいのと、趣味を楽しむのとは、まったくの別ものだからです。

 

 そもそも、趣味とは自分がお金を払い、楽しませてもらうことです。それに対して、仕事とは自分が他人を楽しませて、お金をもらうことです。「だから仕事は面白くない」と思う人もいますが、仕事の楽しさとは、貢献することです。簡単に言ってしまうと、他人に感謝されることによって、自己の存在意義を感じることです。人によっては、これを「自己承認欲求を満たすこと」だと言います。実は、人間にこの欲求があるのには理由があります。

 

 人間の感情がどのように進化してきたのか?を研究する「進化心理学」について書かれた『人は感情によって進化した 人類を生き残らせた心の仕組み』(石川幹人著、ディスカヴァー携書、2013年)によると、「その昔、人間がまだ狩猟採集時代を生きていた頃は、集団内で認められることが死活問題だった」、といいます。食べ物を得るためには皆と協力する以外になく、集団内で自分の役割を担い、認められることが、生きていく上で不可欠の要素だった、というのです。

 

 昔は人口が少なかったので、集団を選ぶのは難しいことでしたが、今は自分でも選ぶことが可能です。集団の数も種類も桁違いに多くなり、たいてい規模も大きくなっています。話を仕事に戻すと、会社では人数が増えるにつれて、仕事も細分化されていきます。そうなると、1人1人の負担が減る代わりに、自分の役割に対する成果が見えにくくなり、承認欲求も満たされるのが難しくなっていきます。つまり会社で認められにくいのは、必ずしも上司や会社のせいだけではなく、組織が大きくなればやむを得ない、という面があるわけです。

 

 実のところ、あなたが上司を選べないのと同じように、上司も基本的には部下を選べません。上司にとっても仕事をする以上は、成果を出すことが第一優先になってきます。ということは、たとえ今は仲が悪かったとしても、成果を出すことで、関係修復は十分可能だ、ということです。

 

 上司と部下は、あくまでも仕事を介した結びつきであり、基本的には、それ以上でもそれ以下でもありません。ですから、上司のことが嫌いでも構いませんし、好きになる必要もありません。それよりは、「どうしたらこの仕事を要求以上のものに仕上げるか?」ということに意識を集中してみてください。

 

 時々、「自分の成果が上司の手柄になるのが嫌だ」と言う人がいます。けれど、いい仕事をすれば、必ず社内で「この仕事は誰がやったのか?」となりますから心配いりません。上司が手柄を取ろうがどうしようが、結局のところ今、あなたの手元にある仕事こそが、次へのチャンスをもたらしてくれることに変わりはないのです。


 

 ありがとうございました。


 

★リクナビNEXTジャーナルにて連載中!★

https://next.rikunabi.com/journal/20190619_d01_s/