こんにちは。俣野成敏(またのなるとし)です。

 

キングコング西野さんが更新したブログに書いた内容が、またしてもちょっとした物議を醸しているようです。

 

キンコン西野 「貯金のあり方」発言に賛否両論

http://news.livedoor.com/article/detail/14542889/

 

西野さんはブログの中で、「現代(貯信時代)における『貧乏』は貯金の有無ではないので、貯金が底をつくことはあまり大きな問題ではありません。そんなことより、面白い方が重要です」とおっしゃっています。

 

そうは言っても、「貯金もないまま働けなくなったらどうするの?」というのが、私たち一般人の素直な反応でしょう。西野さんのご意見はごもっともですが、それはやはり事業家的発想ではないかと思います。労働収入で生活しているサラリーマンには定年がある以上、働けなくなった後のことも考えておかなくてはいけません

 

世間でよく言う「人生で先立つものはお金」という言葉は、その通りだと思います。とはいえ「お金さえあれば幸せになれる」とは限らず、それだけで「今抱えている問題を解決できるわけではない」ことも、また事実です。

 

私は、「人にはお金を扱える器がある」と考えています。お金を扱える器とは、要は“マネーリテラシー”のことです。マネーリテラシーとは、お金と向き合い、コントロールできる能力のことを言います。これがない場合、たいていは「今あるお金を、あるだけ使ってしまう」ということになりかねません。

 

マネーリテラシーがなくても、自分がコントロールできる範囲内でお金をやりくりする分にはいいのですが、何かの理由で突然、大金が入ってきたりすると、人はコントロールする術を失い、お金も自分という器から溢れ出てしまいます。あなたも、思いがけず臨時収入が入ってきた際に、「せっかくだから少し贅沢をしようか」などと言って使ってしまった経験がないでしょうか?

 

もう少し理解を深めていただくために、事例をお話しましょう。ベストセラー『金持ち父さん貧乏父さん』で有名なロバート・キヨサキ氏の本の中に、アメリカで2回も宝くじの1等賞が当たり、総額540万ドルを手にした人の話が出てきます。今頃、夢のような生活をしているのかと思いきや、その人は現在、トレーラー生活をしているそうです。

 

宝くじに2回も当たりながら、お金を残すことができなかったその方は、おそらくお金を受け取れる器が昔のままだったのでしょう。だからお金が残らなかったわけですが、実は私たちも似たり寄ったりです。なぜなら、ほとんどの人が「お金のコントロールの仕方を教わる機会がないまま、大人になっている」からです。

 

それでは、どうしたら「お金を扱う器を広げることができるのか?」というと、「マネーリテラシーを向上させること」。つまりお金の勉強をすることです。

 

以前、私が運営しているマネースクールに相談に訪れた方の事例をお話しましょう。その方は30代の女性ですが、「自分は『あればあるだけお金を使い切ってしまう』性分なので、とりあえず販売員から勧められた積立型の保険を5年間やっています」とおっしゃっていました。

 

この方は、自分にはリテラシーがないことを承知で、最低限、自分が得たお金を失わないようにしながら、お金の知識を得ようと自ら行動していたわけです。このように、まずはご自分の特性を知った上で、“止血する”ことが先決です。その上で、お金の知識を身につけていくことができれば、資産形成のための下準備をすることが可能となります。

 

これをお読みの方の中で、「どうも自分はお金が貯められない」と感じていらっしゃる方がいるのであれば、それはもしかしたら、「お金を扱う器」と関係があるのかもしれません。もし、あなたも思い当たる節があるのであれば、ぜひ本日のお話を参考になさってみてください。


 

ありがとうございました。


 

ご参考にどうぞ!

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