こんにちは。俣野成敏です。

 

あなたの会社にも、同じ会社員でありながら、楽しそうに仕事をしている人も
いれば、そうではない人もいるのではないかと思います。あなたご自身は、
いかがでしょうか?

 

 

以前、とある大手転職サイトが9000人に対して「転職を考えているか?」とい
うアンケートを実地しました。その結果、7割の人が「転職を真剣に考えている」
と回答したといいます。その理由としては、主に「成長が実感できない」「上司
との人間関係が悪い」などといった答えが挙げられています。毎日ルーチンワー
クばかりで、「自分の評価や成長になかなかつなげられない」と考える人が多い
のでしょう。

 

ところで、経営者にとって、社員は大事な「人材」です。一体彼らには、社員の
こうした様子はどう映っているのでしょうか?

 

私には、多くの経営者仲間がいます。以前、ある先輩経営者に「社員が辞めたい
と言ってきたら、引き止めるか?」とインタビューしたことがあります。すると
その人は、「引き止めない」と言いました。なぜなら「本人が行きたいというの
であれば、仕方がない」というのです。

 

実は、その話にはまだ続きがあります。さらにその先輩経営者はこう言いました。
たいてい、『お金』『やりがい』『人間関係』で辞めていった人は、他へ行って
もうまくはいかない
」と。

 

もちろんそれは、すべての人に当てはまるものではないでしょう。ですが実際、
新しい環境を求めて転職していった人は、転職先で再び同じ悩みにぶつかるこ
とが少なくありません。なぜなら、「問題のない会社などない」からです。

 

転職するということは、自分のキャリアがリセットされることを意味します。自
分の中に、どこへ行っても通用する「ウリ」があれば話は別ですが。そもそも、
そうしたものを持っているのであれば、会社がみすみす手放すはずはないので
はないでしょうか?おそらくかなりの確率で、「仕事が楽しくて生き生きしてい
る人」というのは、「会社が手放したくない人」とイコールなのではないかと思
います。

 

だったら、「どうしたらいいのか?」は自ずと明らかでしょう。それは、先に「会
社に引き止められるような人材になる」ことです。それが「転職に成功する」
コツです。

 

もしかしたら、中には「そんな簡単に、そのような人材になれるわけがない」と
か「今の仕事は自分に向いていないからできない」と思われる人もいるかもしれ
ません。そういう方は、このようにされてはいかがでしょうか?

それは「上司からのアプローチに対して、期待以上のレスポンスで返す」こと。
まずは、ここから目指してみませんか?

 

人は、自分が求めた以上の答えを返してくれる人に対して、悪意を持つことはそ
うはありません。むしろ好印象に感じて、より手をかけてくれるようになります。
これはどのような業務や人間関係にも該当すると思います。

 

たとえば、すぐに実行できる例として、日々の業務で非効率だと感じる部分の改
善案を考えて、上司や会社に提案してみてください。特に、人が面倒がってやら
ないことほど、アクセルをグッと踏み込んで行動するのが評価を向上させる秘
訣です。

 

会社に対して期待を超えた貢献を繰り返していれば、会社や上司からの評価は
上がり続けます。あなたの評価がそこまで上がって、なお転職したいので
あれば、そのときに転職すればいいのです。けれど、そのような状況になってい
れば、すでに転職する気が失せているか、またはまったく新しい道が目の前に開
けているかもしれません。


ありがとうございました。


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