こんにちは。俣野成敏です。

かつての日本では、老後は国と会社が「面倒を見てくれるもの」でした。
けれど今ではもう、それを望むべくもありません。

かつての、すべて「企業にお任せ」でよかった従来の年金制度のことを、
「確定給付年金」といいます。これは、従業員がもらえる金額は約束されて
いたため、運用成績がどうであろうが関係ありませんでした。それは、どう
いう意味でしょうか?

おそらく、多くの人は企業年金の仕組みを理解していないでしょう。もしか
して中には、年金のことを、「会社のいうことに従って我慢していれば、定年
退職時にもらえるお金のこと」という、一種の我慢料のように考えていた人
もいたのではないでしょうか?

実際は、お金が勝手に増えるなどということがない以上、「我慢料」という
見えない費用に対して、会社がお金を払うことはありません。これまでの
企業年金とは、会社が将来、支払うはずのお金を事前にプールしておいて、
それをあなたに代わって運用し、増やした中から支払っていたお金だった
のです。


最近、この年金制度が大きく変わりつつあることを、ご存じでしょうか?
新しい年金制度の名前を、「確定拠出年金」といいます。名前は以前の制度と
よく似ているかもしれませんが、内容はまったく違います。

何が違うのかというと、一番の大きな違いとは、新しい年金制度(確定拠出
年金)は、自分で運用しなければならない
という点です。かつての確定給付
年金のときは、約束した額に達しなかった場合、会社が不足分を補って
くれましたが、確定拠出年金の場合、そういうことはありません。

確定拠出年金の仕組みを簡単にいってしまうと、自社と契約している証券
会社が用意した投資信託や保険、定期預金といった商品の中から、自分が
選んでお金を預けることです。会社はそのためのお金は用意してくれますが
「増えるかどうかは自分の腕次第」ということになります。

こういうと、「よし、頑張って増やそう」と思われる方もいるかもしれません
が、ことはそう簡単ではありません。会社がお金を出してまで、社員に自分
で運用させようとするということは、結局のところ、「会社では増やせないか
ら、自分で何とかしてね」と匙を投げたも同然だからです。

いきなり、これまで大多数の日本人にとってなじみのない「投資をしま
しょう」などといわれても、戸惑うばかりの人が多いのは、ムリもないでしょう。

これをお読みの方の中には、「何でそんな危険な投資なんかしないといけない
んだろう?」「身の丈にあった生活をしていればいいじゃないか」と考える人
もいるかもしれません。しかし現在、年金制度が変わってきているという
ことは、「このままでは今まで通りの生活が送れなくなる」ということを暗示
しています。



一般に、私たち個人より会社単位で動いた方が、規模が大きくなるため、影響
力があることはお分かりだと思います。ということは、年金を運用すること
に関して、私たちが自分でやるよりも、会社が行った方が当然、有利なはず
です。

つまり、会社が年金の運用を放棄したということは、私たちはそれだけ不利な
状況になった
ということなのです。

会社が「増やせない」といったものを、私たちが増やすことは並大抵ではあり
ません。それを増やすためには、それ相当の知識を必要とします。

私が現在、共催しているマネースクールでは、「投資について学びたい」と
いう声にお応えし、皆さまに有益な情報を発信しております。投資の第一線
で活躍されている専門家をお招きするなど、ここでしか聞くことのできない
貴重な情報を得るまたとない機会です。

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現在、国の年金制度も見直しを迫られています。将来もらえる年金が今後
少なくなるであろうことは、誰でも予想がつくことです。

将来の不安をとり除きたいと思われる方は、ぜひ講師の話に耳を傾けてみて
ください。世の中には、まだまだ新しい可能性があることに、気がつくに
違いありません。


ありがとうございました。