こんにちは。俣野成敏です。


日本人は、謙虚を美徳と考えます。

他人を立てるというのは、良いことには違いありません。

しかし、それが高じて、自分自身への信任度が低いというところがあります。

「私なんてムリ」と考えてしまうのです。


たとえば身近な例で言うと、英会話。

僕らが「英語をしゃべれます」と胸を張って言えるのは、「TOEICが600点以上」とか「ネイティブ並みの人」でなきゃ、と考えます。

一方、外国人はどうかというと、「コニチハ、テンプラ、ニンジャ」。

このレベルでも「私は日本語をしゃべれます」と言う人が、結構多いのです。


クワドラントでも同じことが言えます。

「会社を興す?ムリムリ、とても私なんて…」というわけです。

※キャッシュフロー・クワドラントについての記事
詳しくはこちら

端から見て、「あなたはそんなにできるじゃない?エクセルがそれだけできるんだったら、会社を興して教室でも開いてみたら?」と言うと、

だいたい「でも会社なんて、そんな大それたことできません」と返ってきます。

日本人のこの、自分への信認度の低さが、さらにキャズムの溝を深くしているのです。


キャズムとは、クワドラントの左と右の間を分ける落差のこと。

その落差とは、早い話が、お金の稼ぎ方です。

クワドラントの四分割表の、向かって左は自分が働いてお金を得るゾーン。右がお金に働いてもらうゾーン
です。

ほとんどの人は、サラリーマンから仕事人生を始めます。

そのポジションにいる時間が長ければ長いほど、右側の世界に行くのに二の足を踏んでしまうのです。


僕の知り合いで社長をしている人が、こう言っていました。

「日本人は、お金が何なのかを知らない人が多すぎます。

面接をしてるとわかるのですが、日本人は普通『私は◯◯大学卒業で、部活では部長を務め…』といったことを話します。

つまり、過去の経歴を話すのですが、それは履歴書を見ればわかります。

外国人は、違います。

外国人を面接すると、iPadを持ち出して、プレゼンテーションを始めます。『自分がこの会社に入ったら、どういう貢献ができるのか』ということをアピールするのです。」

お金は確かに、価値交換のツールです。

しかし、価値と価値の交換は、等価ではありません。
受け取った価値に対して付加価値をつけて返すのが、仕事
なのです。



日本人は「額に汗してお金を稼ぐのが正しい」と考える風潮があるため、投資を罪悪のように考えてしまう人がいますが、それは間違いです。

自分の大切なお金を、リスクをとって先に出すのが「投資」です。

投資は、賭けごとではありません。お金を必要としている人に役立ててもらい、その結果、リターンを得ます。

ただ単に、儲かりそうなところに出資しているだけではないのです。


「儲かる」気持ちだけでやっていると、損失を出したときに、取り戻そうとして余計損をしてしまったり。

逆に大きなリターンを得たときは、宝クジにでも当ったような気分になって、散財してしまったり。

ですから、投資をするときは、たとえ人から勧められたモノであっても、必ず自分でも内容を確認し、納得してから申し込みをすることです。


未来が不確定である以上、これから行うことは、すべてがリスク。

未来は、待ってはくれません。

容赦なくやって来る未来に、予め対処する。


それがリスクコントロールだと思うのです。



もちろん投資をする以上、収益は大事なことです。

そこにプラス、その案件によって世の中が良くなるという要素があれば、多少のリスクも気にならなくなるのではないでしょうか?


ありがとうございました。


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