こんにちは。俣野成敏です。

みなさんは、イノベーター理論というのをご存じでしょうか?アメリカの社会学者ロジャースが1962年に提唱した概念です。

ビジネスで言うイノベーションとは、主に技術革新や、新規市場を開拓するような新商品などが出た際に使われますが、この理論は「人」にも当てはめることができます。

つまり、人の心理行動を分析し、それを上記理論に照らし合わせるわけです。


今あるモノを改良しただけであれば、人は良いモノであるとすぐにわかります。

ところが、これまでになかったようなモノやサービスが出てきた場合、それがどういう意味を持つのかは、容易には判断できません。

たとえば、今では当たり前になっている携帯電話も、出た当初は遅々として普及が進みませんでした。爆発的に利用者が増えたのは、発売してから数年後のことです。

携帯の出始めの頃からその利便性に気づき、いち早く使うようになった人のことを、上記理論ではイノベーター(革新者)と呼びます。統計によれば、人口の約2・5%と言われています。

イノベーターは、常識にはとらわれない人たちです。幕末の吉田松陰などがまさにこのタイプに当てはまります。今で言うなら孫正義さんのような人です。

この人たちが得たいモノとは、「生きた証」です。彼らにとって「常識」は判断基準にはなりません。生きた証を残せるかどうかが、彼らの人生を決めているのです。


彼らの次に準じるのが、アーリーアダプター(初期採用者)と呼ばれる人たちです。

イノベーターが道なき道を行く人たちだとしたら、アーリーアダプターは彼らの後の、舗装されていない道を進む人です。

アーリーアダプターの人たちが欲しいのは、チャンス。彼らはチャンスと見れば、たとえ道が荒れていても構いません。

イノベーターたちのように真っ暗な闇の中を進むほどの先見性やパワーはないのですが、それでもこうした、大衆から抜け出す人たちが約13・5%いるとされています。

理論上では、この後まだ3段階に分けられるとしていますが、僕はそこまで細かく見る必要はないと思います。

要はアーリーアダプターまでに入らない人たちは、すべて大衆と見なせる、ということです。


大衆が欲しいモノは、エビデンス(保証)です。

もちろん保証は大事です。「明日、自分がどうなっているかわからない」という状況下であったら、誰でも不安になりますから。

ですが保証を求めているだけでは、なかなか成功には手が届きません。

みんなと同じ行動をしていては、得られるモノもみなと同じになります。仕事においてであれ、投資においてであれ。


以後、僕らはアーリーアダプターを目指すべきです。

僕たちにとってイノベーターになるというのは、ハードルが高すぎます。「見えないものを見る」というのは、一般人になかなかできることではありません。

だから、イノベーターが先に通ってくれたオフロードの道を行くことです。

おぼろげながらであっても、草の間に見え隠れする足跡をたどって行くことであれば、僕らにもできるのです。


サラリーマンにも、その足跡を見えるように訓練する方法があります。

それは、今の仕事で自分の持てるリソースをフル活用すること。


いわゆるリソースを使う達人になって、それを応用すればいい
のです。

あと必要なのは、少しばかりの勇気
です。


ありがとうございました。


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