こんにちは。俣野成敏です。
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この度、『わりきりマネジメント』が発売になりました。
人生の半分近くをサラリーマンとして過ごしてきましたが、中でも僕のように、平社員を9年、役員を10年という両極端な経歴を持つ者は、そういないと思います。
ですから僕には、下の感じ方と上の考え方の違いが、かえってはっきりとわかります。
『わりきりマネジメント』(扶桑社)
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上と下の間に挟まれている中間管理職というのは、大変です。
どっちつかずの位置にいる上、両方から責められる立場です。上からは難題を押し付けられ、下からは文句を言われ、難しい舵取りを迫られます。
「一体、どうしたらいいんだろう?」と迷ってはいませんか?
『わりきりマネジメント』は主に、現在中間管理職として悩んでいる人、これからなろうとしている人に向けて書かれました。
わりきりマネジメントとは、早い話が「成果が出ること」にフォーカスして、仕事を進めることです。
わりきりマネジメントを行う人を、わりきりマネジャーと言います。
わりきりマネジャーと普通のマネジャーは、何が違うのでしょうか?
普通のマネジャーは、仕事を義務と捉え、やりくりしながらなんとか振られた仕事を全てこなそうとします。
わりきりマネジャーは、仕事を自己実現の機会と捉え、楽に成果を出せる方法を考えます。
なぜ、楽をしようとするのでしょうか?
楽をするとは、余力を残すことです。次に備えるためです。
サラリーマンは持久戦です。オリンピックを目指すスポーツ選手のように、一回の試合で燃え尽きるわけにはいきません。
管理職になれば部下がいて、さらに部下には家族がいる。
人の上に立つということは、自分に関わる全ての人を守るためにも、常に先のことまで見通す努力をしないといけないのです。
なぜ、わりきるのでしょうか?なぜ、わりきると成果が出るのでしょうか?
わりきるとは、もともとの意味は端数を出さずに割ることです。端数とは、はんぱのこと。
つまりわりきるとは、中途半端な状態を維持せずはっきりさせることです。
部下にとって一番困るのは、上司が方向を示さずはっきりしないこと。
決まらない限り、下の者は動くことができません。右往左往すればその分、時間も労力も無駄になります。
わりきることによってはっきりと行く道を示せば、迷いがなくなって真っすぐ進むことができるようになります。軌道修正も容易です。
浪費が少なくなるので、その分、限りある力を集中投下することで、成果に結びつきやすくなるのです。
中間管理職というのは、会社にとって大変重要な存在です。会社が大きく成長するためには欠かせません。彼らは上と下をつなぐという、大切な役割を担っています。
会社が大きくなって人数が増えてくると、創業者の理想が末端まで届きにくくなります。そうなると理想と現実の差が開いてしまい、下の者に自分たちがしていることの意味が伝わらなくなってしまいます。
その両者を近づける役割を果たしているのが、中間管理職なのです。
僕はずっと、下にいるときに「なぜこうなんだろう?」と感じ、上にいるときは「なぜこうしないんだ?」と思ってきました。
百聞は一見に如かずとは言いますが、いざ自分が当事者になると、かえって見えなくなってしまうことがあるものです。
今回は、僕の中にあった「こうすれば上手くいく」を形にしました。ビジネスオーナーとして培ってきた経験も踏まえた実践型マネジメント理論をお届けできたと考えています。
明日のマネジメントに行きづまりを感じている方のお役に立てる本だと確信しています。ぜひ手にとってみていただければと思います。
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ありがとうございました。