こんにちは。俣野成敏です。
サラリーマンの特権は、会社のリソースをフル活用できることです。
リソースとは、会社の資源のこと。
それは、ブランドイメージであったり、商品、技術から人材、什器備品、資産に至るまで、およそ会社が持っているすべての価値を指します。
自分が使えるリソースというと、つい自分の扱っている商品や自分の動かせる部下、予算などしか思い浮かべませんが、実際は顧客や取引先など、あらゆるモノが対象です。
それはたとえば、商品開発のために顧客にアンケートを取ったり、取引先に協力を要請したりと、方法はさまざまです。
僕は会社員時代、自分の個人名刺は1度も作りませんでした。外で活動する時も、いつも会社名とロゴの入った名刺を使っていました。
それは、自分の会社のブランド価値を上げることが自分の仕事だと考えていたからです。だから会社の外にあっても、いつもその名に恥じない行動を心がけていました。
もちろん会社の知名度を利用する、という意味もありましたが、同時に自分自身を会社の資産とみなして、会社の広報活動をしていたわけです。
サラリーマンというと、なにかと「会社に束縛されている人」というイメージがありますが、決して一方通行ではない、ということです。
自身、仕事を楽しみながら、お互いの価値を高めてゆく。それがプロフェッショナルサラリーマンです。
日々、仕事をしていると、つい自分の部署のことしか考えなくなります。だからどうしても、我が身可愛さから、他部署を悪者にしてしまいがちです。
ですから大体、どこへ行っても「作る人と売る人は仲が悪い」と相場が決まっています。
営業は「良いものを作らないから売れないんだ」と言い、企画は「良いものは作っている。あなたたちの販売能力が低いんでしょ」となる。
これで部署の飲み会に参加しようものなら、「やってられないな」という話になる。その中にあって、ますます周りが見えなくなっていきます。
もちろん全部が嘘ということもないでしょうが、それを「すべて」と受け取ってはいけません。そうならないためには、自分の中に基準を持つことです。
つまり「フィルターを持つ」ということ。
フィルターの基準は何か?それは「顧客」です。
「会社のブランドバリューを上げる」とは、顧客がどこに価値を見出しているのかを知り、それをさらにブラッシュアップすることです。
オススメは、自社商品を自腹で買ってみること。社販ではダメです。極力、顧客と同じ条件で買うのです。
「この価格でこの商品は見合っているのか?」「顧客はどこに、この商品の価値を見出しているのか?」と考えてみてください。
そこで見えてきたものがあれば、「さらにその価値を高めるために、自分は何ができるのか」を検討します。
ここでただ単に「この色はないよな~。だからダメなんだよ」とか批判しているだけでは意味がありません。
商品を買った以上、あなたも一消費者。顧客として、どんな要素が加わればもう1つ買いたくなるのかを考えます。
商品自体を変えることは、そういう部署にいない限り、難しいかもしれません。でも、その商品の良さを知り、そこをもっとアピールすることならできるはず。
自分が行動することによって、会社と自分の未来はどう変わるのか?
大事なのは、会社を向上させることと、自分のなりたい将来像をリンクさせる
ことです。
サラリーマンは、ただの「労働提供者」ではありません。
会社は給料以外にも、あなたにリソースの活用を許し、あなたを育て、その活躍の場を用意してくれている、ということを忘れてはいけません。
サラリーマンは、本当は有利な立場にいるのです。
会社は使える武器であふれています。それを使う場所まである。
ぜひそれらをフル活用して、会社とともに成長できる自分であって欲しいと思います。
ありがとうございました。
★俣野成敏最新セミナー★
詳しくはこちら