こんにちは。俣野成敏です。
「卵は1つのカゴに盛るな」。
投資についての本を読んだことのある方なら、一度は目にする分散投資の重要性を謳った有名な格言です。
ところが最近、私が投資の世界でよく耳にするのは、
「リーマンショックでは分散投資をしていても意味がなかった」
「分散投資をしていれば、どんな時も儲かると思っていたが違った」
「上昇しそうなアセットに一点集中する方が得策ではないのか?」
といった類いのお話しです。
ちなみに「アセット」とは「投資対象となる資産」のこと。僕が普段お話している「リソース」は「目的を達するために役立つ資産」のことです。
では、投資において「分散は本当に意味をなさないのか?」というと、そんなことはありません。分散すべき卵の性質をよく分かっていないから混乱してしまうのです。
ここでいう卵が持つ性質とは、何でしょうか?
私は、卵には3つの分散が必要だと考えています。
1つ目は、投資先の分散。
これは株式市場で「違う銘柄を買う」という意味ではなくて「置き場所自体をいくつか持つ」ということです。
同じ証券取引所の株を複数持っていても、それは結局、卵を同じカゴに入れていることと大差ない、ということなのです。
2つ目は、クワドラント。
これは、ロバート・キヨサキ氏が提唱している4つの職業分類のことですが、
「サラリーマン」「自営業者」「ビジネスオーナー」「投資家」の4つです。
この4つの分類のうちの2箇所以上の職業から収入源を持ちなさい、ということです。
特に最初の2つ(サラリーマンと自営業者)は、時間をお金に換える職業ですから、自分が倒れたらおしまいだということを肝に銘じましょう。
ですから同じ分散をするなら、残りの2つを視野に入れるのが賢明です。
3つ目は、国。
これは、1つの国で1種類の通貨しか持たないというのは極めて危険な賭けであり、通貨そのものも分散して持っておく方が賢明だ、ということです。
国の信用力がなくなれば、通貨はただの紙切れになるということは、世界の歴史が何度も証明していることです。
以上の3つのことを同時に満たすことができて、はじめて分散している。
と言えるのはないでしょうか。
弊社が主宰しているセミナーでは、専門知識のないサラリーマンを対象として、3つの分散が一気に促進する手法を指南しています。
知っているか、知らないか。その差は実に大きいのです。
ありがとうございました。
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