社会保険料の負担がこれほど重いと知ると、多くの人はこう考えます。
「給料を上げるしかない」「節約するしかない」と。
しかし、この発想こそが最も消耗します。
なぜなら、構造が変わらない限り、増えた分は自動的に吸い上げられるからです。
重要なのは、収入の「額」ではありません。
収入の受け取り方と、流れの設計です。
ここで意味を持つのが、副業という選択です。
副業は単なる「小遣い稼ぎ」ではありません。
必要経費を計上でき、損益通算によって所得を調整できる。
つまり、稼ぎながら税と社会保険料の影響を自分でコントロールできる構造を持っています。
ここで、サラリーマンという立場が持つ、意外な“抜け道”にも触れておきたいと思います。
それが「副業収入には、原則として社会保険料が加算されない」という点です。
給与として受け取る収入は、増えれば増えるほど社会保険料が連動して上がります。
しかし、副業による事業所得や雑所得は、社会保険料の算定対象になりません。
つまり、同じ10万円を稼ぐにしても、
給与で増やす10万円と、副業で生み出す10万円とでは、
手元に残る“実質の重さ”がまったく違うのです。
これは決して裏技ではなく、制度上の事実です。
だからこそ、副業とは「収入を増やす手段」であると同時に、
社会保険料という見えにくい負担から距離を取る、数少ない現実的な選択肢でもあります。
さらに一歩進めば、法人化という選択肢も見えてきます。
法人を持てば、個人に集中していた所得の一部を法人側に移すことができます。
個人所得が下がれば、所得税だけでなく、社会保険料も連動して下がる。
これは裏技ではなく、制度が最初から用意している正規ルートです。
ここで大切なのは、順番です。
原資がある人は、お金の置き場所を変える。
原資がない人は、副業でお金を創る。
どちらも「制度に合わせて我慢する側」から、「制度を理解して設計する側」に回るための選択です。
そして最終的に追うべき指標は、「資産額」ではありません。
どこまでも「資産収入」を追いかけてください。
資産収入が生活費を超えれば、生活のために働く必要はなくなる。
資産収入がサラリーマン収入を超えれば、「サラリーマンを副業にする」という発想が現実になります。
制度そのものは、簡単には変わりません。
だからこそ、個人が設計を変えるしかない。
怒りでも悲観でもなく、
知識と構造を知り、守る。
それが、これからの時代における、
最も現実的で、再現性のある家計防衛なのです。
まずは知ることから始めましょう。
