!グーテンターク!
! Guten Tag!
! 古藤踏克 !
皆さん、グーテンターク!
鳴門市役所国際交流員のダリオです。
徳島も三週間前に梅雨入りして、
先週は週末まで雨だったのですが、
今週は少しましになる兆しですね。
夏の暑さも感じるようになり、
湿気の高い日本の夏になろうとしていますが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか。
さて、先々週の金曜日(6月12日)に久しぶりに
出前講座に出かけました。
徳島県鳴門病院附属看護専門学校で母国のドイツや
その看護教育制度について発表させていただきました。
そこで、ドイツ人の名前の構成、歴史、食文化、宗教など、
幅広いテーマに触れましたが、今回の記事においても、
その内容の一つをピックアップして紹介したいと思います。
というわけで、今回はドイツの食文化についてお話したいと思います。
ドイツらしい食事といいますと、ソーセージ、ビール、
ザウアークラウトでしょう。それは決して間違っていないと思います。
もちろん、毎日ビールを飲み、ジャガイモ+ザウアークラウト+ソーセージ
というわけでもなく、地域による差や都会のグローバル化による
特徴なき同化などという影響もありますし、また、何よりも
個人の好みや現代における常に変わりつつある食生活が
重要です。ただし、日本や中国の食文化との明らかな違いもあり、
それらを紹介したいと思います。
まずは「ワンプレート」というキーワードです。それは要するに
ご飯やみそ汁を入れる椀や漬物を載せる小さなお皿、
お箸をおく箸置きという日本食器の構成と違って、
ドイツでは基本的には食べたいものをできるだけ一つのお皿
に載せるようにしています。上に述べた定番である
ジャガイモ+野菜+お肉もすべてワンプレートです。
その左右に必要なフォークなどを置けばいいです。
お肉料理の定番であるウィーン風カツレツ、シュニッツェルです
レストランの様子ですので、サラダが別のもう一つの皿に載っています
もちろん、台所ですべての食事をプレートに載せて、
それだけを食卓に置くこともありますが、食卓に様々な鍋などを置き、
そこからとって自分の皿に載せるというやりかたもありますが、
食卓は大体シンプルな構成をなしています。
次の特徴として紹介したいのが「冷たい食事」です。
不思議に思われるかもしれませんが、これは要するに、特に朝食として、
一、二時間前に焼いたパンかシリアルを食べるということです。
ドイツ人は朝ごはんにコーヒーを飲む人も多くいますが、
下の写真と同じようにコーヒーもなければ、
完全に「冷たい」もののみで朝食を済ませることになりますね。
こういう意味で、ドイツ語では「冷たい食事」を言います。
典型的といっていいほどのドイツ朝食の食卓
もちろん、日本でも食パンなどはありますが、ドイツのパンはなんといっても固いです。
初めて日本を訪れた時、固いパンがないことに驚きました。
固いといえるのは焼いた食パンぐらいで、それ以外はすべて柔らかくて甘いものです。
しかし、ドイツ人は下の写真でもわかりますように、歯ごたえのあるパンを求めています。
こうした固いパンを真っ二つに切り、バターやマーガリンを塗り、
その上に好きなものを載せます。
中央ヨーロッパに位置しているドイツだからこそ、
隣国の食文化からものを輸入して、普通のスーパーで購入できます。
例えば、チーズならオランダ、ベルギー、デンマーク、フランスから
大量にきています。魚のスライスやお肉のペーストも塗ります。
しかし、これらもすべて冷たいものですよね。
洋式ホテルを訪れた方ならお分かりと思いますが、
ホテルでの朝食とよく似ています。
ちなみに、最近では少ないと思いますが、スープやソース付きの
晩ご飯では食卓の真ん中に黒パンを載せたかごを置きます。
誰も同じかごからパンをとり、スープなどに入れて食べます。
最後にビールについても少し紹介します。まずは、法律の話です。
ドイツではビール、ワイン、シャンパンは16歳から飲めます。
保護者と一緒なら14歳でも大丈夫です。
また、本格のお酒は18歳からですので、よって、アルコールが入っているのに、
アルコールと別のカテゴリーとしてビールを扱っていると思います。
また、多種多様なビール文化であるので、大量で造られ、とても安いです。
また、最近の夏における若者の一風変わった楽しみの一つは、こうしたいわゆる
パーティーバイクに乗りながらビールを飲むことだそうです。
この写真で、この乗り物の仕組みがわかりやすくなっていると思いますが、
会社員が運転し、ビールを出します。飲んでいる人はサドルにまたがり、
ペダルを漕ぐことでバイクを動かします。シンプルな仕組みで、
都会で普通の道路を走るのをみたら不思議な感じになるに違いないでしょう。
では、ドイツ人の一般的な朝食と食卓の様子、
ビールなどについて紹介しました。
ドイツ食文化についてはまた別の機会に紹介したいと思います!
今後ともよろしくお願いします。
看護専門学校の皆さんとの記念写真
たくさんの質問、ありがとうございました!
では、 また次回!
Bis zum nächsten Mal!
下 期 再 会!