盗ろうとするが、失敗する人たち pt. 1 | 路上カメラマン身の周り切撮り@サンパウロ

路上カメラマン身の周り切撮り@サンパウロ

危ないと言われる場所に住み、
よく行けるねと言われる場所に行く。
ブラジルに来て早16年
思い返せば何も思い出せない今日この頃・・・。

昨日は一日中珍しく外にいた。

そして午前と午後、一回ずつ「盗み失敗」を見た。





12時近く-授業を終えた学生たちが道にあふれ出す時間帯。


午前中の用事を済ませ家に帰る途中の道で、
15~18歳くらいの少年が壁に向かって手をついていた。

警察による身体検査の格好だ。
(よく分からない人は enquadro で画像検索)


これ自体は普通によく見る光景で、怪しきものはとりあえず壁に手をつかされる。

私もやったことがあるが、
銃を向けられてたりするのであまり気持ちのいいものではない。





そのとき私は学校の前にたむろしている学生の間を歩いていて、
『○○(名前) が捕まった』 と学生たちの会話が聞こえてきた。

やはりこの学校の生徒だったか・・・。

私がいた道で起こる被害の多くはこの学校の生徒によるものが多く、
引ったくりや、信号待ちの車の助手席に置いてあるカバンを窓ガラスを割り盗って逃げる
という場面を何回も目撃したことがある。


今回の場合、
警察が女性物のカバンを持っていたので、誰かのを引ったくり、逃げた矢先警察がいて捕まった。
というところであろうか。

学校のお友達や知り合い、通りすがりの野次馬など大勢に見守られる中
その少年は後ろ手に手錠をかけられ、膝まづかされ
カバン、ポケット、フードの中、帽子の裏などを調べられていた。

ポケットから白いものが入った小さな袋が出てきた。
『コレは何だ』 とでも聞いてるように、警察はソレを少年の顔の前で何度も揺らしたが
少年は見向きもせず、ただうな垂れていた。

しばらくして誰がどう見てもパニくってる太った黒人のオバちゃんが現れ、少年に近づいていき
目に涙を溜め全身で震えながら、「お前の顔を殴ってやりたい」から始まり
ありとあらゆる言葉で罵っていた。

私の隣にいたおっさんは、
「あいつが俺の財布を盗った奴だ!」
としきりに言っていた。
それを聞いてる周りの人は 『ふ~ん』 って顔をしている。
とりあえず誰も興味がないようだ。

そうこうしているうちに少年がパトカーに乗せられた。



先ほど書いたように、学生たちがあふれ出す時間帯で、
しかも周辺には学校が沢山ある地域・・・さらには駅のすぐ近くの道・・・。
次から次へと学生が増え、スリなどの被害が出てもおかしくない状態だった。


私はその場を離れ帰路についた。




よく「○○って危ないですか?」と質問されるが、逆に聞きたい。

「安全な場所ってどこですか?」