作曲家の成瀬英樹です!

 

まずはオリックス・バファローズ、優勝おめでとうございます。今年は一度しか観戦に行けなかったけど、静かに応援しておりました。

 

神戸で育った野球好きだったぼくの少年時代、パ・リーグの野球は荒っぽくてかっこよくて、近鉄バファローズという球史に残る弱小チームのファンになりました。

 

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阪急ブレーブスがオリックスに変わった時、ぼくはもう二十歳でしたが、その新しいチーム「オリックス」が神戸に本拠地を構えると聞いたときは胸躍りました。

 

パ・リーグの球場、特に神戸の球場は当時、いつ行ってもスタンドはガラガラで、友達や家族とビールを飲みに行くには最適の場所でした。野球場はビアガーデンでもあったのです。美味しいビールを飲みながら、野球まで楽しめる。こんな楽園のような場所なのですね。

 

ある年、1993年くらいかな。オープン戦に行ったことが忘れられなくて。

 

いつものように、試合開始の随分前からライトスタンドでビールを飲んでいたぼくたち。試合前の守備練習で、一人まるで動きが違う選手を見つけました。ぼくたちのような酔っぱらいの野球素人にも一目でわかる俊敏さ。彼の背番号は51。SUZUKIという選手でした。

 

神戸の球場に通っていた頃を思い出します。

 

球界再編で近鉄バファローズがオリックスと合併になったこと、バファローズの当時の選手が割を食って散り散りになってしまった悲しみと悔しさは今でも胸に残っているし、どうしても許せていません。ぼくがとった行動は、「日本の野球をボイコットすること」

 

どんなに忙しくても週に一度は必ず野球場に観戦に行っていたファンをプロ野球界は失ったのです。

 

 

51番をつけた「SUZUKI」を追いかけてぼくは2001年夏、シアトルにいました。

 

 

はじめて観たアメリカ野球の壮大さと美しさに完全に魅了されたぼくは、シアトル・マリナーズを応援するようになりました。恥ずかしながら「イチロー新規」だったのですが、なんとそれからもう21年も経ちました。立派なベテランファンですね。

 

近鉄バファローズを、日本のプロ野球を失ったぼくは、夢中でメジャーリーグを追いかけるようになり、2017年にはDAZNでメジャーリーグの解説を1シーズンつとめさせていただいたことも。大変に貴重な経験でした。

 

 

昨年、久しぶりにオリックスが優勝しました。日本の野球にすっかり疎くなっていたぼくにも、今のオリックスのチーム編成の素晴らしさはすぐに理解できました。

そして、ヤクルトとの日本シリーズは大変興味深いものでした。MLBでクローザーとして大活躍した高津臣吾と、「あの頃」のオリックスの正捕手、中嶋聡、この両監督がどのような野球をするのか。そして何より、この両監督、ぼくと同い年。

 

月日は流れました。

 

オリックスファンのみなさま、連覇、本当におめでとうございます。オリックスはいつの間にかバファローズの名前を継ぎ、本拠地を大阪に移していますが、それでも、やはり他のどの球団が勝つよりもぼくには嬉しいこと。今のオリックスファンのみなさんほどではないにせよ、ぼくもかつて「バファローズ」を心から愛し抜いたオールドファンとして、密かに、手に汗を握り応援させていただきます。

 

 

 

現在ぼくは、作曲家にチャンスを共有する小さな会社「合同会社BINGO!」を立ち上げ、プロ作家養成の「ソングライターズ・ホーム」もご好評いただいております。

 

このブログでは、「ソングライターズ・ホーム」のメンバーのみんなとの作曲Zoomセッション内容を日誌的に書いております。

 

先日のセッションも盛りだくさんでした。

 

9月30日(金)

14:00 Yさん(男性 大学生)Zoomセッション

 

「先生、4曲目にしてついに、自分が納得いくものができました」とYさんが送ってくれた新曲。ラフなデモ段階でありながら、圧巻の作品であることが理解できます。素晴らしい。ビートルズファンであるYさんには「サージェント期を経てからのLet It Beのようだね!」と最大級の賛辞を贈らせていただきました。

 

「先生、今回ぼくは課題として、アレンジを詰めたいので、ベースの方を紹介してもらえませんか?」と申し出てくれたので、ぼくが日本一尊敬する名手Kさんをご紹介。データを送ったら一発で最高のプレイを返してくれました。

 

ミックスダウンはぼくの「盟友」初田努に。

 

Yさんはご自身の強みとウィークポイントをしっかり把握している凄みがあります。きっと今はミックスやベースプレイなどを外注して、そこから多くのことを学んでいるんだと思います。ぼく自身、Yさんの楽曲の大ファンなので、アドバイスというよりは、「ぼくならこうするかも知れない」とお伝えするにとどめています。

 

完成が楽しみです!

 

 

Aさん(ピアノ講師)Zoomセッション

 

Aさん、今回は先日のセッションで送ってもらったボイスメモの中から選んだモチーフを広げて、四つ打ちのトラックを作ってくれました。

 

「8小節のリフ」のような形で、バックのコードは概ねそのままで、メロディの展開を増やす形をご提案したところ、いい感じのメロをいくつか出してくれたので、前後を少し整理し、ブラッシュアップしていくことに。

 

シンプルな形で構いませんので、一聴して「チャーミングな曲だな」と思ってもらえるような形になるように、少しずつ確実に進めていきたいと思います。

 

 

Lさん(シンガーソングライター)Zoomセッション

 

今回もLさんお得意のエイトビートのポップパンク。最高にご機嫌です!

 

もちろん、このままでバッチリではあるのですが、「もしぼくなら」もう少しメロディをシンプルにするかなあ、とお伝え。「こんな感じで」とさまざまなポップパンクの名曲を例にとって、歌ってみたりして。作曲セッションってほんと楽しいです。

 

Lさんも「なるほど!」と言ってくれたりして。そんなアイデア交換の中から、また全く別の3番目のアイデアが出てきたりもするのですものね。ざっくばらんに話せる雰囲気をいつも作ってくれるLさんに感謝です。さあ、こちらも名曲になりますよ!