- ななつのこ (創元推理文庫)/加納 朋子
- ¥546
- Amazon.co.jp
- ¥1,785
- Amazon.co.jp
加納さんの「ななつのこ」と「ななつのこものがたり」を読んでみました。
一応、ジャンルとしてはミステリに分類されるようですが、表紙のイメージの通り、懐かしく温かい短編連作です。
内容はというと……
主人公の大学生駒子は、偶然書店で手にした絵本のファンに。
勢いで作者にファンレターを出すのですが、その手紙に、日常で起こった不思議な出来事を書き、ある日その返事が返ってきます。
まさか返事が来るとは思っていない上、その返事が不思議な出来事の謎を解き明かした内容で、駒子は絵本の作者を身近に感じるようになります。
書簡によるやりとりで、毎回謎を解き明かしていく短編集。
ただし、ただの短編集ではありません。
一つ、一つが完結していながら、全部読んでみると繋がっているという作品。
こういうのを短編連作というんだそうですね。
ミステリといいつつ、人が死なず、読んだ後にどこかほんわか心が暖まる感じ。
ななつのこものがたりは、ななつのこの中に出てくる劇中絵本が本当にそのまま絵本になったというもの。
言うなれば、有川さんの「レインツリーの国」と同じですね。(笑)
普通の感想としては、こんなもんなのでしょうが、一つ発見をしました。
気がつく人は気がつくと思うけど、どうやら駒子が住んでいる街は、私が現在住んでいる街がモデルらしい。
東京と神奈川の合間にあって、境川が流れていて、新宿から直線で約30キロあたりで、しかもTデパートがあってデパートの屋上にプラネタリュームがあって……。
これ、まんまじゃないですか!!(爆笑)
まほろ駅前多田便利軒でも似たような事書いたな……。
もしかしたら、作者の加納さんは以前ここに住んでいたか、現在住んでいるかの経験があるんでしょうね。
「ななつのこ」は日常の謎解中心のストーリーで、伏線の重なり合いのミステリ。消して血なまぐさい殺人とは遠くかけ離れたものです。
こんなミステリもあるんだと、目から鱗の本でした。
