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ナルズ工場長の出来事

ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

いんやーすっかり間が空いてしまって

申し訳ないです。

GW明けから多忙過ぎて大変でした(;゚Д゚)

 

まだまだ忙しいのが抜けませんが

ペース的には落ち着いてきたので

なんとかブログ再開できました。

 

なんやかんやで

もう6月ですわw

 

体感では5月って1週間くらいで終わりなの?って位

早かったオイラです(´・ω・`)

 

ハードモードが緩くなって

気も緩んだのか少し体調不良ですわ…

 

 

 

 

 

 

今回はJZX100チェイサーの

クラッチ不具合修理作業です。


【!注意!】

クラッチ作業に付随して色々な事が発見、対処したので

長編になりそうです。

分けて書くかそのまま書くか決めておりませんが

作業内容的なものは全て載せるつもりですので

よろしくお願いします。

 

 

どうもクラッチが滑っている様で見て欲しいと

言う事で入庫。

試乗してみるとゼロスタートや1速から2速などは問題なし。

お客様も言ってた通り4速全開に踏んでいくと

滑りが出ました。

 

フルブースト時はけっこう滑りが発生していました。

 

通常ならばクラッチ交換ですね!ってなるのですが

オイラが引っかかるのが

約2年前にクラッチ交換している事。

 

走行距離にしては交換時から約1万キロくらいかな。

 

 

そんなんで滑る??(;゚Д゚)??

 

 

組んでるクラッチはエクセディのツイン。

もちろん2年前に新品組み。

クラッチ組んだのは当店ではありません。他店での作業になります。

 

エンジンノーマルに純正タービン車で

そんなにすぐ滑るはずないと思うんだよね。

 

ドリフトして蹴りまくってたり揉みまくっていれば話は違うけど

そんな使い方はしていない車両。

 

 

なんかクラッチ以外にも原因がありそうかもね~?

 


 

 

リフトに上げて

まず思ったのが、なんかミッション湿っぽい感じ。

 

オイル漏れか?

 

まぁJZX100も古いし

ミッションケース継ぎ目のシール剤も

古くなってる事だろーし

多少の漏れもあってもおかしくはない。

 

 

 

 

 

 

でもね、でもね、

 

 

 

 

 

ここでもオイラは引っかかる事が

あるんだな~(。´・ω・)?

 

 

 

先ほどから言っている2年前にクラッチ交換したって

書いたでそ?

その時に同時にミッションのオーバーホールもやってるのだよ。

これもクラッチ交換と同じ店舗での作業ですね。

 

クラッチ交換&ミッションオーバーホールして

約2年でオイル漏れ?

クラッチ滑り??

 

普通じゃちょっと考えにくいですね。

 

 

JZX100などのクラッチはプル式。

 

プル式だと組付け工程の際がプッシュ式と違うので

ミッションのケース横(正確にはハウジングの横)に

サービスホールがあります。

 

JZX100系のミッション、154ミッションの場合は

ミッションの左右にサービスホールみたいに

カバーがあり、そこからクラッチ部分を確認する事ができます。

 

カバー空けてカメラ突っ込んで写してみた感じ

 

 

右カバーからの様子(マフラー側)です。

 

少しオイリーな感じはするけど

これといって何かが外れてたり削れてたりは無い様子。

 

この状態でクラッチを踏んでもらって作動状態も

確認しましたが問題なくスラストも動いているし

変な引っかかりも無い。

 

確かにクラッチはエクセディですしおすし。

 

 

左カバー側

 

 

こちらは逆の左側カバー空けたところの様子。

こちらからでもあまりよくわかりませんね。

 

でもなんかオイル漏れがすごくない?

 

スラストカラーのグリスが溶け出ているのか?

エンジンオイル?ミッションオイル?漏れてるのか??

 

ミッションケースもこれだけオイルっぽいしな

 

 

ミッションのカバー空けて確認はこれが限界ですね。

クラッチのディスク面やカバーの状態を見るには

やっぱミッション降ろしてバラして見てみない事には

はっきり決断できません。

 

 

 

 


降ろしまーす

 

 

カバーから覗いて右往左往してても

始まらんのでミッション降ろしました。

 

プル式はクラッチ交換自体は面倒だけど

単純にミッション降ろすだけって行為は

めちゃ楽でいいやね( *´艸`)

 

 

 

 

さてさて降ろして確認だわな。

 

 

ミッション降ろしてクラッチもバラします。

 

 

降ろしたクラッチ関係

 

 

ツインのキット物ですので

フライホイールからセンタープレート、クラッチディスクまで

専用品となります。

画像にはまだフライホイールはありません。

 

ディスクがメタルなのでエクセディのハイパーマルチの

ツインってやつですね。

 

画像で言うと左側からミッション側です。

カバー、リング、プレッシャープレート、リア側ディスク(2枚目)、

センタープレート、フロント側ディスク(1枚目)となります。

 

もちろん全て順番、向きあります。

 

外してて思ったのが2年でこんなになるか?ですね。

 

 

 


クラッチディスク1枚目

 

 

ディスクとセンタープレートの当たり面がエライ事に

なっとります。

ハンパねぇ段差がありますがディスク残量も限界って

訳でもなく実際試乗したあの滑りの感じがこれで

出るかな?って印象です。

まぁ実際は見た目じゃわからんところもあるから

何とも言えんけども。

 

ちなみにバラした時にわからなくならない様に

オイラみたいにディスクにマーキングしとくといいですよ。

MTがミッション側みたいに。

 

 


クラッチディスク2枚目

 

 

もうね、一目でわかるちゅーかなんちゅーか。

 

 

こっちはオイルでベットベトですわ(;゚Д゚)

 

 

むしろクラッチの当たり面は1枚目に比べ段差も少なく

問題なく見えます。

だけどディスクがオイルに何日か漬け込んだんですか?って

くらいオイルが滲みっている。

 

これは滑るね!!Σ(・ω・ノ)ノ!

 

むしろオイルで滑っていたので

ディスクが減らなかったのかも。

 

付着したオイルがクラッチダストと混ざり

熱でグリス状になってます。

※ピンボケでスマソ!

 

 

ミッション降ろす前からケースがオイルっぽかったし

サービスホールから覗いたハウジング内がオイルだらけ

だったからある程度の予想はしていたけど

これほどオイルまみれとは!

 

2年前にミッションオーバーホールもやってると

聞いていたのでここまでとは思わなんだ。

 

ディスク当たり面

 

 

1枚目ほどではないがよくみるとけっこうな段差ありました。

オイルが熱で焼き付いた感じになってました。

またまたピンボケでスマソ…

 

あとなんかオイニーがゴイスーw

 

なんだろ? グリスを焼いた感じ?

 

そんなん焼いた事ねーからわかんねーよ!ってかw


 

 

とりま

クラッチはもう使い物にはなりません。

 

エクセディやOSやオグラなどの多板クラッチキットには

オーバーホールキットなるものが

あります。

 

それでクラッチはなおしていくことにします('◇')ゞ

 

 

 

しかし

いくらクラッチを新品にしても

オイル漏れの原因を突き止めないと

またすぐ滑る事になります。

 

せっかく組んだ新品のクラッチがまたすぐ

パーになるという

とても無駄金を使う事になります。

 

 

そこら辺もきっちり突き止めていきます。

 

 

問題はミッション側にあるのか?

エンジン側にあるのか?

 

漏れているオイルや付着しているオイルを

触ってみたりしたけど

変化しすぎちゃってエンジンオイルなのか

ミッションオイルなのかわからん。

 

感触的にエンジンオイルっぽいところもあるし

ミッションオイルっぽいところもある。

 

 

 

 

ってところで今回はこの辺で。

 

今回はミッションを降ろしクラッチをバラし

滑りの原因がほぼ確定しました。

 

クラッチはもうご臨終ですのでオーバーホールキットにて

補修ですね。

 

 

 

 

次回からはオイル漏れの探求を

行ってまいります。

 

 

 

 

 

 

お楽しみにね♪

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ

皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

4月に入った途端に

忙しくなって時間の流れの速さが

半端ないです。

 

仕事に関しても

プライベートに関しても

何故か時間に追われる事が多く

いっつも焦ってる感じがします。

 

マジで時間が無い時は

しょうがないけど

焦ってもいい事ないので

僅かな時間でも一服というか休憩というか

落ち着くようにしています。

 

それがけっこう長めに休憩してしまい

結局焦るんじゃん!ってなるオイラです(´・ω・`)

 

 

休憩あるあるですわ。

 

 

 

 

 

 

今年のゴールデンウィークの

休業予定が決まりましたので

発表しておきます。

 

GW休業予定

 

5月3日(月)4日(火)5日(水)

 

の3日間になります。

お客様及び業者様、関係者様には

ご迷惑をおかけします。

 

 

休みとは言っても

何処かに出かける訳でもなく

時間によっては工場で何か作業してるかもなので

何か休みって感じじゃないんだよねw

 

休みの時にしかできない片付けしたり

自分の車のメンテやったりと

何かと忙しいかも('Д')

 

 

 

 

 

GW間際になると部品屋なども休みに入って

しまうので

何か作業予定の方はお早目にお声かけて下さい。

 

よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ

 


 

皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

早いもんで今日から4月。

 

当店にとっては

特にこれって変わる事はないんですが

税込金額表示くらいですかね。

 

4月1日と言ったらエイプリルフールですね。

今回もちょいとネタに走ろうと思いましたが

時間もなくスルーしますw

 

ただ単に考えるのが面倒なだけな

オイラです(´・ω・`)

 

 

いや、やっぱり仕事のなかにも

笑いを散りばめてだね…云々…

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はU62Tミニキャブ

(U72Tクリッパー)のブレーキ修理

作業です。

 

 

 

ミニキャブ(クリッパー)のお乗りのオーナー様から

2~3日前からブレーキから異音がする、しかも

ブレーキ全然効かないという

危険極まりない状態で入庫しました。

 

ブレーキ関係のトラブルなので

来店して速攻でバラしオーナー様と共に

確認しました。

 

 

 

 

Σd(°∀°d)オウイエ!!

 

 

予想通りブレーキパッド残量がナッシング!!

 

これは危険!!

 

そらブレーキ効かないおね。

 

異音の原因もブレーキパッドの摩耗材が

無くなりパッドの座金でブレーキローターを

押していたのでその音でしょう。

 

金属と金属が直に触れている訳なんで

エライ音するおね('Д')

 

 

外したパッド

 

 

こう見てみると

まだちょっとギリの残量あるじゃん?って

思うでそ??


 

終わってるパッド

 

 

 

実際バラしてみるとこんな感じ。

 

1枚は完全にな無くなってる状態。

もう1枚は座金から剥がれちゃってるYO!!

 

だからブレーキのチェックは

絶対にキャリパー外してパッドまで外して状態を

確認しなくてはなりません。

 

直接の原因かどうかはアレですが

このオーナー様は車検はユーザーで通してる方。

 

極端な話、

車検時のブレーキはその車検ライン通してる

間だけ車検通っちゃうしね。

 

きちんとブレーキの事を把握してないと

こんなんになっちゃう。

 

 

もちろんパッドは新品交換になります。

 

 

ブレーキローター

 

 

そらパッド座金の金属で直にローター押してれば

ローターだって無事に済むわけがない。

 

もうレコード盤とか言うレベルじゃない。

 

画像の向きが悪くわからないけど

ずんごい凹だからね。

一番減ってるところなんてこんなに薄いの?って

感じでした。

軽トラだからかも知れんが重量ある車両なら

下手したらロータークラック、もしくは破損ですわ。

 

 

もちろんこのブレーキローターも新品交換です。

 

 

パッドが少なくなってきてるのを

把握してればローターまでやっつける事なく

パッド交換のみで終わってたのに

余計な出費ってやつですね。

 


 

 

 

んで

さらにキャリパーの状態もチェックしなければ

なるまい。

 

 

 

パッド残量が少ないって事は

その分だけキャリパーピストンが飛び出して

くる訳で。

 

ピストンがある程度出てる状態(飛び出しちゃダメよ)

では問題ないんだけど

ブーツの状態が悪かったりすると

そこに水分やゴミが入り込みサビて固着する原因に

なります。

 

今回もピストンの状態を確認したら

サビも出てるし動きもかなり渋い。

 

これはキャリパーオーバーホールとなります。

 

 

よって

キャリパーオーバーホール、

ブレーキパッド交換、

ブレーキローター交換というコースです('◇')ゞ

 

 

これくらいのピストンのサビじゃキャリパー

まだ大丈夫じゃない?と思う方も

いらっしゃると思います。

 

キャリパー

 

 

キャリパーもぶっちゃけピストン抜いてみないと

全部の状態はわかりません。

ピストンには僅かなサビだけど

キャリパー側はけっこうすごいでそ?

 

これはまだいい方ですよ。

まだブーツのところまでしかサビてないもん。

 

シール部のところまでサビいってると

けっこうヤバ目。

下手するとキャリパーASSY交換になるでよ。

 

人間の病気と同じで悪い所は早期発見、即対処

しないとねΣ(・ω・ノ)ノ!

 

 

 

オーバーホール

 

 

サビも取り除き新品シールキットにて

オーバーホール。

ピストンは無事だったので再利用します。

 

 

 

ローター&パッド

 

 

新品はいいやね( *´艸`)

 

削った跡?磨いた跡?っていうの?

新品ローターの表面見てると

うっとりしてくるのオイラだけ?w

 

 

完成(*'▽')

 

 

エア抜きをして

試乗してみて効きチェック。

 

パッドもローターも新品なんで

まだアタリが出ていませんが

今までの状態よりはるかに効きます。

 

 

異音も皆無、ブレーキ効きバッチリ

になりました(*^^)v

 

もうね、ブレーキペダルのタッチから

しっかりとしてるのわかるもん。

 

 

当ブログでも何回も書いてますが

自動車の構成部品のなかでも

ブレーキってとっても重要な部品。

 

ブレーキトラブルは即事故や危険な状態に

直結します。

 

だから車検時でも入念にチェックする訳です。

 

他のところはそんなチェックしなくてもいいんだって

訳じゃないですよ。

 

 

 

 

 

毎日チェックしろとまでは言いませんが

せめて車検時にはガッチリ点検しましょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ