L175S ムーヴ オーバーヒート修理 | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ('ω')ノ

 

 

 

世の中では

またコロナの猛威がハンパないですね。

 

なんか前回よかすごいみたいで

ちょっと外出するのが怖いです。

 

こちら鴨川は田舎なんですが

観光地なので休みの日になると

県外ナンバーで溢れかえってるので

不安が山盛りです。

 

最近ではマスク着用、手指消毒が

根付いて来たんで少しは安心ですけど。

 

 

でもね、地元のスーパーとかで

マスクもしない、大声で話し込んでる

地元の老人たちを何とかしないと

いけないと思うオイラです(´・ω・`)

 

そういう老人に限って接種受けてないのよね。

マジ老〇イ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回はL175Sムーヴの

修理作業です。

 

 

このムーヴが入庫した時は真夏。

 

けっこう暑い時期だったと思います。

 

最初はエアコンが全然効かないといった症状で

運転してると暑さでキツイと言ってらっしゃいました。

 

じゃあエアコン見てみる?って事で入庫予定を立てて

居ましたら、信号待ちとかで止まっていると

ホットランプが点くと言う事。

 

こらアカンと言う事で早急に入庫です。

 

 

 

 

 

 

見た感じは至って普通。

サブタンクにも水は入っていました。

でもそれはオーナーが自分で足したらしい。

足した時はサブタンク空だったそうです。

うう~~ん(;゚Д゚)

 

 

 

ラジエターキャップ開けてみた

 

 

おやおや、水が全然入っておらんではないか!

 

 

 

キャップ

 

 

キャップ裏はこんな感じになっとりました。

普通はこんなんじゃないよ。

先にもう1つゴムがついてる。

 

取れてしまっているね。取れたヤツは

何処に行ってしまったのだろうね??

 

恐らくラジエター内かアッパーホースの先あたりに

引っかかってるとは思うけど。

 

こんなラジエターキャップ最近ちょいちょい見るよ。

 

長年キャップ交換していないとこうなる確率が

高い。

キャップ交換は出来ればLLC交換の度交換。

最低でもLLC交換2回に1回くらいはキャップ交換したい。

キャップ1個1,000円くらいだよ。

 

 

話それるけど

最近の車だとクーラントがスーパークーラントに

なってるのが多くてスーパークーラントだと

メーカーにもよるけど10万キロ無交換とか

謳っています。

そもそもスーパークーラントとはいえ

そんなに持ちません。

バカ正直にクーラントも10万キロ無交換するって

事はキャップも交換しないよね。

もうねトラブルしかないよね。

まぁ部品には当たりハズレもあるし個体差も

あるんで全部がダメになっちゃうって訳でも

ないのがまた厄介。

 

 

もちろんラジエターキャップも

消耗品ですΣ(・ω・ノ)ノ!

 

 

 

 

 

 

 

話がそれたところで

戻します(`・ω・´)

 

 

 

 

 

そもそも水が入っていないので

水を補充し圧をかけて

何処から水漏れがあるかどうなのかを

まずチェックしたいと思います。

 

 

リークテスター

 

 

水を補充し(けっこうな量が入った)

テスターにて圧をかけてみる事に。

 

あまり高圧かけるとダメだよ。

それこをラジエターキャップくらいの圧をかけましょう。

まぁ漏れなら大体1キロくらいかければわかると思います。

 

 

 

 

 

 

ハケーンΣ(・ω・ノ)ノ!

 

 

 

するとすぐに漏れが発見されました。

 

場所はラジエターアッパータンク付近ですね。

 

車体にラジエターが付いている状態だと

漏れてる箇所の確認は難しいですが

ラジエターアッパータンク付近から漏れているのは

確実です。

 

てか圧が1キロかけるどころか

圧かけて速攻で漏れてきたぜ。

 

 

 

オーバーヒートの原因はラジエターでした!

 

 

 

でも気になるのが

オーバーヒートするようになってエアコンが効かなくなった

訳ではないのですよ。

 

先にエアコンが効かなって、しばらくしてから

オーバーヒートするようになったと。

 

オーナーにも確認しましたが

その順番で間違いないと言う事でした。

 

更に詳しく聞くと

エアコンが効かなくなって

しばらくしてオーバーヒートするようになった時に

オーナーが水を足そうとしたら水は入っていたそう。

 

なのでオーバーヒートしたての時はまだラジエターは

無事だったのかもしれない。

 

 

 

 

 

それを踏まえて

ラジエターはもうダメで交換なので

外していきます。

 

 

 

外したラジエター

 

 

かなり作業割愛しましたがラジエター外れました。

 

軽だとチャイチーですねw

水が入ってないとめちゃ軽いし。

 

 

 

 

 

 

バラシ

 

 

ちなみにラジエター摘出までムーヴの場合

このくらいまでバラします。

コンデンサーを前にずらすのがキモです。

 

 

 

 

 

 

 

 

再度チェック

 

 

先ほど車上漏れチェックではラジエターアッパー付近とまでしか

わからなかったので

単体で圧をかけてチェックします。

どっちみちラジエターは交換だけど

今度のためというか対策というか

何処から漏れがあったのか確認したかったもんで。

 

 

 

 

 

 

 

ぴゅーーーーーーっとね!!

 

 

圧かけたとたんぴゅーっと水が噴き出しました。

 

クジラの潮吹きみたいに景気よくww

 

 

ラジエターのアッパータンクに亀裂が入り

割れて、そこから漏ってました。

 

 

純正ラジエターのほとんどが

ラジエタータンクは樹脂製なので

悪くなくても経年劣化や振動で割れる事があります。

 

コストの問題もあるんだろうけど

樹脂製タンクはもたんよ(´;ω;`)

 

 

 

 

 

 

 

電動ファンモーター

 

 

あとチェック画像はありませんが

ファンモーターに電源入れてみて作動チェックを

行ったところ、うんともすんとも動きません。

 

手で軸を動かしてやると、ほんの僅か動くのですが

すぐに止まってしまいます。

 

モーターもご臨終です。

 

 

 

 

ちっと今回の修理依頼を受けた時から

予想はしていたんです。

ファンモーターがダメなんじゃないかな~?って。

 

一応、ラジエター外す前に

エンジンかけてエアコンオンで電動ファンが回らないのは

大抵モーター逝ってます。

今回も回らなかったんでほぼモーターがダメって予想していました。

 

単体チェックで電源ぶっこんで動かないので

モーター逝ってるの確定しましたが。

 

 

 

 

 

 

色々理由はあるんですよ。

 

 

 

まずエアコンが効かなくなった原因ですが

おそらくラジエターより先にファンモーターが動かなくなって

しまったのだと思います。

 

 

モーターが動かず風が当たらないので

コンデンサーが冷えずエアコンが

効かなかったんだと思います。

 

それでもまだ走れば走行風が当たるので

エアコンはともかく車のオーバーヒートまでは

走っていれば何とか避けれるレベルかと。

 

でも信号待ちや渋滞、プラス真夏の気温で

ラジエターが逝ったんでしょうね。

 

 

あくまでも推測ですけど

多分それが正解です。

 

あとどのタイミグでキャップが壊れたのか

不明ですが、あの状態なら圧がかかりません。

御存知の通り、ウオーターラインの圧はラジエターキャップ

で管理しています。

 

あのキャップなら圧がサブタンクに逃げてしまい

圧がかからないと水は100℃で沸騰します。

※キャップが正常であれば圧がかかります。

圧をかけると水は100℃で沸騰しません。

 

 

 

これもラジエター割れの原因の1つかも知れないね。

 

 

 

 

 

 

 

さらにもう1つ理由が。

 

 

最近のダイハツ車のファンモーターが

逝きまくる!と言う事です。

 

当店でもダイハツ車のファンモーター故障で

入庫多いです。

部品屋にも問い合わせしましたが

特にダイハツもファンモーターはよく出ると。

 

 

 

純正も対策品になってると…

 

 

 

詳しく書くと

ムーヴは最初からついているファンモーターが

年式やグレードにより大きく分けて3種類あると言う事。

大体平成15年~25年くらいかな?

そのくらいの車両が当てはまります。

 

 

その内、2種類が対策品になってるらしいです。

 

しかもその2種類の内、1種類は対策品のファンモーターに

するのにラジエターシュラウド、ファン羽、取り付けブラケットを

セットで交換しないとダメって事。

 

調べたら今回のムーヴ、ビンゴじゃーーん!!!

 

セット交換だと3~4万円いってしまうので

何とか社外品を見つけて今回はモーターのみで交換します。

 

あと数年しか乗らないと言う事なので

今回はお金かけたくないので社外品におちつきました。

社外っていってもけっこう金額はしますよ。

 

 

 

 

 

 

ああ、

あと言い忘れてましたが

ここまで逝きまくるファンモーター、

未だリコールにはなっておりません!

(令和3年時点)

 

 

 

 

もう古い年式の車種もあるし

走行距離もいってるだろうから今更リコールにしないのかもね。

 

 

 

 

 

 

 

 


ラジエター

 

 

ラジエターも社外品です。

 

今や色々なメーカーから社外が出ているので

何処の社外メーカーが良いとか悪いとかよくわかりません。

 

社外品、特にラジエターは造りの問題もあるんで

取り付け前に入念にチェックしましょう。

 

今回は取り付け後になっちゃいましたが

ロアホースの取り付け部のOリングから漏れがあり

(新品なのになんで漏るのよ…製造チェックしてねーのかね)

再度取り外してOリングを交換して漏れがなおりました。

 

 

 

 

 

 

組付け

 

 

 

モーターも組み込み車体に戻していきます。

軽いからラクショーですw

 

 

 

 

 

 

 

 

取り付け後、クーラントを入れエア抜き。

 

しっかりとエア抜きをして電動ファンが回るかチェック。

 

ちゃんと電動ファン可動しております( *´艸`)

 

 

水漏れも完治し

エアコンもビンビンに効くようになりました

( *´艸`)

 

 

 

 

御存知の方も多いと思いますが

これまたダイハツ車のエアコンはよく壊れる。

モーターじゃなくて別件で壊れてるのかな?とも

思ってましたのでモーターでエアコン復活してよかったです。

 

 

一時はファンモーターでそんな金額するの!って

焦りましたが、社外品でなんとかなり

オーナーともどもほっとしました。

 

社外品で耐久性も心配なところもありますが

今現在も何ともなく動いているそうです。

 

 

 

あとは余談になりますが

そのファンモーターです。

 

対策品になっているモーターですが

その対策品のモーターも長く持たないという事らしいですね。

これはあくまでも噂程度の事なので

真意はわかりませんが、そういったお話は聞いた事があります。

 

その話が本当なら対策されてねーやん!って事だぁね。

 

なので対策品のモーター使うなら

まだ社外品のモーターの方がマシなのかも?

 

てか純正のモーターも製造元は社外品と

同じところだったりねーーww

 

 

 

それはないかww

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ