S14 シルビア ブレーキフル整備No.1 キャリパーオーバーホール | ナルズ工場長の出来事

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皆様コンニチハ(^^)/

 

 

 

少しずつですが

秋っぽくなった様な気がします。

 

日中は相変わらずですが

朝とか夜はけっこう涼しく

汗ばむ事もなくなってきました。

 

秋が近づいてきましたね。

 

でもきっとあっという間に寒く

なってしまうのでしょうね。

 

もう春と秋が最近だと

ほぼ無いですからね。

 

秋になると

ちょっぴりしんみりアンニュイな

気分になっちゃうオイラです(´・ω・`)

 

オイラにセンチは似合わねぇぜw

 

 

 

 

 

 

今回はS14シルビアの

ブレーキ修理作業です。

 

 

 

依頼はシルビアのブレーキが

全然効かないしペダルフィーリングもおかしい、

更にサイドブレーキの感触もおかしい。

との事で入庫しました。

 

まず入庫時にオーナー様と一緒に

ブレーキの効きを確認しましたが

確かに効かない!

 

全く効かないって訳じゃないんだけど

かなり踏み込まないと効かない感じ。

ペダルフィーリングも踏み込んでいって

途中までは普通だけど

そこからなんか重いっていうか

固いっていうか、そんな感触。

 

 

イメージ的にはマスターバック無し車の

ブレーキみたいな感じで効かない感じかな?

 

見た目じゃわからんね。

 

 

サイドブレーキの方は

引きごたえがおかしい。

 

何とも文章にすると表現しにくいんだけど

引いてカチっと効く感じではなく

引いても感触が柔らかいっていうか

ぐにゅっていう感じっていうか…

 

 

これもまた見た目じゃわからん。

 

 

目視による

フュード漏れなどは見つからなかった。

 

兎に角

シルビアのサイドはキャリパー兼用タイプなんで

キャリパーオーバーホールしてみましょう!

って事になりました。

 

よくこの状態で乗ってたね。

かなりデンジャラスよ。

しかもガンガン走行会行ってるドリ車なのよ。

今まで何もなくてヨカタよ。

 

 

ブレーキマスター

 

 

撮った画像の角度が悪くて

見えないけどもブレーキマスターは

目視でフリュード漏れがありました。

マスターもダメですね。

 

※今回とは関係ありませんが

細かいところを言うとマスターバックの負圧のホースの

バンド位置がこれではダメです。ずれてつけてますね。

これやるとホースの劣化が早まります。

後でなおしておきます。

 

 

 

これはキャリパー前後オーバーホール、

マスターオーバーホールの

ブレーキオーバーホールのフルコース決定です。

 

 

オーナー様からの情報で

中古車で購入してからブレーキ関係は

パッドを交換したくらいしか整備してない模様。

オーバーホールは中古車なので以前は不明だけど

自分が乗ってからは全くやってないみたい。

 

中古で買ってから約14万キロ走行してます。

 

以前はわからんが確実に14万キロは

触ってないのね…('Д')

 

 

 

 

 

 

まずは

キャリパーのオーバーホールから

作業していきます。

 

くえすちょん

 

 

この画像で違和感を感じた方は

シルビアマニアです( *´艸`)

 

なんか恒例になってきたクイズですが

今回はかなり簡単です。

 

ぶっちゃけシルビア知らなくてもわかると

思いますw

 

 

答えは後ほどに(*'▽')

 

 

 

リアキャリパー

 

 

ブーツは切れていて

ピストンの戻りもかなり渋いです。

 

でも固着して全く動かないって

感じでもなさそうですね。

 

 

 

まずはフロントからオーバーホール

していきます。

 

 

フロントキャリパーをバラしてみましたが

ピストンも良好、特に問題もありませんでした。

ちょっとサビが多少出ていたくらいで

引きずりもありませんでした。

 

 

シールキットにてオーバーホールしました。

 

フロントは完成

 

 

 

 

 

お次はリアキャリパーを

やっていきます。

 

 

Σd(゚∀゚d)オウイエ!!

 

 

リアキャリパーをバラし中に発見。

ここはサイドブレーキ部分です。

 

キャリパー側にベアリングが入っており

そこにシャフトが入って再度を引くと

シャフトが回転してピストンを押し出す構造です。

 

そこのキャリパー側のベアリングの

一部が破損しています。

 

昔はけっこうあった

(シルビアより古い車種)らしいのですが

シルビア系では稀ですね。

 

オイラ自身はキャリパーオーバーホールなんで

かなりの数をやってますが

ここのベアリング破損を見たのは3回目くらいです。

 

これじゃあ

再度引いても上手く動いてないですね。

 

ここのシャフトを抜くときも

破損したベアリングの折れた一部が

引っかかってました。

 

ここだけで部品は出ないので

キャリパーASSYで交換しないといけません。

 

最初っから新品はどうせお高いだろうと

言う事で値段調べていませんが

中古を探してきます。

 

 

 

 

ってところで

先ほどのクイズの答えです。

 

 

 

あんさー

 

 

けっこう簡単だったかな?

 

この矢印のところのサイドワイヤーがつく

レバーはAとBでは違うでしょ?

 

アンサーはサイドブレーキのレバー形状が

違うでした(*'▽')

わかったかな??

 

これってAとBでS13とS14の違いでしょ?

 

って思った方は深読みしすぎですw

 

その深読みできるって事は

シルビアに詳しいって事なんですでどね。

 

ここのレバーは確かにS13とS14(S15も含む)では

違います。

 

そもそもサイドワイヤーがS13とS14/15では

違います。

レバーの取り付け部が全然違います。

 

ちなみにS13

 

 

ねw

形状が全然違うでそ?

 

S13の場合はワイヤ^エンドがこんな形になっており

ワイヤーについているピンがレバーに

はまるって感じです。

 

 

ちなみにS14/15

 

 

S14/15の場合は

ワイヤーエンドに穴が空いており

レバーに引っかかってる感じです。

 

 

確かにS13とS14/15のレバー形状が違うのは

正解なんですが(ユーラスのタツノオトシゴとかで

調べていると一発でわかると思います)

今回のクイズではレバーがAとBで長さが

違うだけで形状は基本S14/15系となります。

 

 

 

じゃあなんでレバーの長さが違うのよ?

 

 

 

って事ですよね?

 

 

 

 

実はS14/15系のリアキャリパーは

2種類存在します。

 

 

詳しく調べた訳じゃありませんが

長いタイプはS14に多い傾向にあるみたいです。

S15は短いタイプが多いですね。

でもS14も短いのもなかなか多い。

 

 

今回のケースに当てはめると

外したリアキャリパーが左右で違うって

事は以前にどちらかのキャリパーを交換したって

言う経歴があるんだと思われます。

 

 

どっちが交換した方なんだろう?

 

 

となりますが

おそらくですがキャリパーをよく見ると

Aのキャリパー本体に少し赤い塗料が

付着しているのがわかると思います。

 

キャリパー塗装した赤が

剥がれ落ちて、僅かに塗装が残ってる

と言った感じです。

 

予想の範疇ですが

おそらくAのキャリパーが後から交換した

キャリパーでBが元々ついていたキャリパー

かと思われます。

 

ベアリング部分の破損があったのは

Bです。

以前にトラブルがありAは交換されていて

Bはそのまま使っているものだと思います。

 

だってリアキャリパー塗装するのって

リアの1個だけってありえる?

 

普通全部塗らないか?

最悪リアだけても左右塗らないか??

 

 

なので

Bのキャリパー(レバーが短い)方が

ダメでしたので

Aの方(見j会タイプ)の中古を探します。

 

中古リアキャリパー

 

 

今回は時間がなかったので

オイラの秘蔵ストックから使います。

 

なのでこれは間違いなくS14シルビアから

取り外した物。短いタイプですね。

 

 

ストック品で中古なので

オーバーホールします。

 

 

バラし

 

 

もちろん全てバラしてチェック。

さらに清掃&サビ磨き除去。

 

毎回言いますがオーバーホールって

エンジンもミッションもブレーキも

みんな作業の大半は洗浄や清掃です。

 

毎回きちんとピストン内部のオーバーホールも

やります。

けっこうバラしたあと順番どうたっけ?って事が

多々ありますw

そういった方は画像を参考にしてくださいね。

オイラは数こなしてるんで覚えちゃってますw

 

 

 

リアキャリパーも

シールキットにてオーバーホールします。

 

完成画像はないですが

これでリアキャリパーのオーバーホールも

完成しました。

 

 

 

 

 

ここからはおまけですが

 

リアキャリパーの違い

気になる方もいると思います。

 

AとBのキャリパーって

レバーが違うだけなの??

 

 

オイラも気になります。

 

もっと違うところあるんでない??って思います。

 

どうせ今回Bのキャリパーはダメになったから

捨てだしAの方もオーバーホールするんで

中身を比較していきましょうかね。

 

 

 

まずキャリパー内部部品ですが

形状が違いました。

これは通称「タコみたいなやつ」って

オイラは呼んでます。

 

 

タコっていうかパックマンの敵みたいねw

 

HIHIHIとか知ってる方は同世代w

 

 

 

 

下の足部分の大きさは同じなので

取り付け部の大きさも同じなので装着できちゃうって

言えばできちゃいます。

 

片側はリブって言うか段差がありますね。

 

 

そこのタコみたいなやつwのなかに

このスプリングが収まるのですが

これも僅かならがに違いました。

 

スプリング長は同じくらいですが

太さが違いますね。

 

 

あとの構成パーツは同じでした(多分!)

 

 

これらは内部パーツなので

バラさないとわかりません。

 

外見で判断できるのは

レバーの長さ違いくらいですか。

 

あと確証はないですが

キャリパー本体の刻印、これが違いましたので

これでもわかるのかな?

 

 

中古キャリパーを使う時など

気を付けてみてください。

 

基本左右で同じキャリパーにした方が

いいに決まってると思います。

 

ブレーキ関係は

確実性をとりましょう。

 

知り尽くしていたと思っている

シルビアでもこんな違い知ってた方

少ないんじゃないかな?

 

 

 

テリーと雷電なら知ってそうだがw

 

 

 

 

 

 

 

あとはマスターですが

今回はこの辺で。

 

 

続きは次回となります。

次回はマスターのオーバーホール作業を

行っていきます。

 

 

 

 

 

 

お楽しみに♪

 

 

 

 

 

 

 

それでは

またねー('ω')ノ