皆様(^コ^)(^ン^)(^ニ^)(^チ^)(^ワ^)
毎日暑くて暑くてたまらんですね。
工場内は風もなく熱気が停滞している
感じです。
今日は36度もありましたぜ。
毎年、
今年こそはスポットクーラー買おう買おう
言って結局買わないんですが
今年はマジで買わないといけないかも。
でもね!
暑いなかで作業していて一回ガッツリ汗かくと
ちょっと慣れるっていうか楽になるっていうか。
ワークハイっていうんでしたっけ?
ここ最近は毎日そんな感じのオイラです(´・ω・`)
クールダウンするとアホみてーに
眠くなるけど…
今回もS15シルビアの
続きをやっていきます。
前回はミッションを降ろして
ミッション側のチェックを行いました。
今回はクラッチ側をバラし
チェックしていきます。
クラッチ
流石クラッチ交換から約1年なので
まだキレイですね。
恐らく距離的には1万キロまで余裕で使ってない。
この状態では何か不具合があるには
見えません。
見た感じ社外っぽいクラッチですね。
純正ではないと思う。
横から
こうやって見るとフライホイールも社外っぽいですね。
前回のクラッチ交換の際にフライホイール交換も
勧められて交換したらしいです。
フライホイールもまだまだ新しそうです。
クラッチをバラしていきます。
クラッチディスク&カバー
外してチェックしましたが状態は悪くないと
思います。
恐らくですがクラッチはニスモ製っぽいです。
※後から品番で調べたらやっぱりニスモでした。
ちょっと距離的にダストが多い様な気がします。
なんでだろ?
半クラ使いまくったのかな?
クラッチカバー
カバーのディスクあたり面なんて
まだ新品のスジ?が残ってる状態です。
全然新しいじゃん!
クラッチディスク
ディスクはちょっと表面が荒れてる
ところもありますが基本的にこっちも
まだまだって感じ。
製造時の刻印プリントもまだありますし。
ちょっと気になるのは
均等に当たってないところがあるくらいです。
どうしてこんなに状態がいいのに
クラッチが滑ってる感じになるんだろう?
謎です。
ご存知の通り
クラッチはカバーとフライホイールとの間に
ディスクが入って挟まってる構造です。
なのでクラッチディスクは裏と表があり
片方はカバーと接触し
もう片方はフライホイール側に接触しているのです。
↑の画像はカバー側です。
もう片方のフライホイール側というと…
クラッチディスクフライホイール側
ディスクの表面がおかしいですね。
均一にもあたっておりません。
しかもオイルみたいなのが付着しています。
滑りの原因はこれでしょう('◇')ゞ
せっかくのまだまだ使える残りがある
クラッチですが交換しないとダメです。
残念(´;ω;`)ウゥゥ
しかし
なぜこのような状態になってしまったか?
その原因をつきとめないと
クラッチ交換して新品組んでも
まだ滑ってしまいます。
ドリフトするってなったら
猶更です。
ある意味ここで滑ってくれれば
6速ミッション弱いから保護になるじゃん!
なんて考えは本末転倒な訳です。
アップ
けっこう滲みってる感じね。
もったいないなーー(´;ω;`)ウゥゥ
ガキの時にちょっとトラウマになった
アップ
ここまで滲みると表面を削ってみたり
クリーナーで清掃してみたりしても
ダメです。
素直にあきらめましょう。
さてフライホイールは
どうでしょうかね??
フライホイール
思いっきり書いてあるんで
わかると思いますがニスモ製ですね。
フライホイール側のあたり面はけっこう
すごい感じですかね。
僅か1万キロ未満とは思えないフェイス面と
なってます。
んで!
この画像だけ見て
あれ?フライホイールのあたり面以外にも
あそこ変じゃね??って気づいたお方
いらっしゃいますか??
すぐに気づいた方はシルビアマニア、
いやいや日産マニアかな。
ヒントはトヨタ車、日産車もそれ使ってるけど
日産は独特の造りのものです。
トヨタはこんなんじゃありません。
日産は昔っからこれですね。
このヒントでわかった方は
車好きレベルかな。
ちょっと画像が
わかりづらいから意地悪かな??
自動車関係、整備士の方たちは
わからんとダメなレベルです。
逆にフライホイールなんてみるところ
少ないんだからすぐこれでそ?ってわからんと
ダメよ(゚Д゚;)
アンサー
答えはパイロットベアリングでした。
正確には日産はパイロットブッシュって言うけどね。
ここではパイロットベアリングで統一します。
S15の6速車の場合、クラッチの
パイロットベアリングってフライホイールにつくんですよ。
※S13、S14などの5速車はクランク側につきます。
そのパイロットベアリングが
変に減ってます。
ある方向に削れてるっていうか
へっこんでるっていうか。
なんでこうなったかは
推測になりますが
前回のミッション側のチェックで
ミッションのインプットシャフトにえらいガタが
あるのを発見しました。
なので
ミッションのインプットシャフトが暴れて
ここがこんなんになった。って
普通はそう思いますよね???
オイラの見解は違います。
まぁオイラは実際のものを見てるし
無意識に他の情報を見ちゃって
意見が違うかも知れませんが。
ピンボケってスマソ
そもそも前記した通り
日産のパイロットベアリングはブッシュです。
他メーカーのパイロットベアリングはローラータイプの
ベアリングを使っています。
なのでパイロットベアリング自体が回るのです。
しかし日産車のこのブッシュの場合、
ただの真鍮っぽい材質のものを打ち込んで
あるだけなのです。
ここにインプットシャフトの先っぽが刺さり
保持しているだけのものです。
なのでブッシュ自体は回転しません。
インプットシャフトは回転します。
だから使い古したパイロットベアリング(ブッシュ)は
内側がインプットシャフトの先端によって
きれいに削られた跡(あたりが出てる)のです。
自身が回転するなら
わかりますが、このシルビアのパイロットベアリングの
場合は一か所だけ削れるってのがおかしいのです。
インプットシャフトのガタによる
シャフトの振れがもしあったなら
シャフトにあるクラッチディスクも振れるだろうし
クラッチカバーのあたる場所も
大きいアタリ面になっているだろう。
言葉だけで説明するって難しいね( ;∀;)
じゃあ
なんでこんなことになってるの?って訳ですよ。
あ・く・ま・で推測ですが(←これ重要w)
よーく前回のミッション降ろしの
内容を思い出して下さい。
S15はS13やS14に比べ降ろしにくいって書きましたよね。
しかもニスモマウントが入ってると
なおさら大変って書きましたよね。
って事は載せる時も大変な訳ですよ。
あんまりナナメにしなくても
ぶっちゃけ強引にミッション載せる事も可能なんですよ。
普通ミッション載せる時、あんまり力入れなくても
奥までスコーン!っていくんです。
エンジン角度とミッション角度が合うと
嘘のように軽く入ります。
しかし角度を合わせず強引にいくと
先が入っても全然入っていかないんです。
普通はそこでもう一回抜いて角度を合わせたりして
再チャレンジする訳ですが
適当な修理屋さんとかはハウジングのボルトを
締め込み強引に装着しちゃうんです。
何が言いたいかって言うと
前回のクラッチ交換の時に
それやられてるのが濃厚です(*‘∀‘)
ナナメに強引に入れてったもんだから
インプットシャフトの先端がパイロットベアリングに
ナナメに入っていき削れたんだと思います。
さらにもっと推測になりますが
それでナナメに入ってしまったインプットシャフトは
どうなる?っていうと回るのに抵抗になります。
まぁ常に回っているもんでもないんですが
クラッチの切れた時と繋いだ時の衝撃で
負荷がかかるのは確実にあります。
もしかしたら組み方(載せ方)によって
ミッションブローを引き起こしたのかも
知れません。
なぜこんなん言えるかって言うと
昔、若かりし頃、整備士修業時代にオイラ自体が
やらかした事例だからです。
自分の車だけどね。
ナナメに入れてしまいちょっと強引に載せてしまった
事があり、組み終わって試乗する前
(リフトから動かした時)にあれ?なんか変だな?って
気づきました。なんか表現しにくいけどミッションや
クラッチに無理な負荷がかかってる感じ。
速攻でリフトに戻し
もう一度ミッション降ろしましたから
ミッションやクラッチにダメージはありませんでした。
けどパイロットベアリングはこの画像の様に
削れていましたね。
その後、パイロットベアリングを新品に交換して
まっすぐミッションを載せ試乗したら
さっきまでの負荷が全くありませんでした。
だから
この作業ミス、人為的ミスにより
今回の不具合を引き起こした可能性もあるのですわ。
オーナーにも確認取りましたが
前回のクラッチ交換まではミッションはなんとも
なかったそうです。
クラッチ交換後からミッションやクラッチに不具合が
発生したらしいです。
もちろんそこのお店にも見せたらしいですよ。
社外のクラッチはこんなもんですよ!って
大して見てくれなかったそうだけど。
なんじゃそら。
ニスモ押しの某有名ショップって言ったら
バレそうだけどねw
んで
当初のディスクに何かついている原因。
フライホイール外したらすぐわかりました。
ってかここくらいしかないでそ。
クランクリアシール
毎度おなじみクラッチ交換とセットでやる
クランクのリアオイルシール。
ここからダダ漏れ\(◎o◎)/
ここ1万キロも走ってないのに
漏れるか?
若干シールが浮いているから
シールもナナメに入れたってか?
外してみないとわからんが
シール交換の時にクランク側に傷つけてねーだろうな?
あったら最悪だけど。
プロの方ならシール交換するやり方くらい知ってると
思うけど。
オーナーに確認したらリアシールは
交換したって聞いたけどちゃんと交換したか
どうだかわからん。だそうだ。
だおね、ミッション降ろしたらこんなんなってたら
そうなっちゃうおね。
兎に角漏っているのは間違いないので
ここも交換だな。
フライホイール裏側
裏にもオイルが漏ってるあとが確認できますね。
汚れもクラッチダストだけじゃなく
漏れたオイルも原因ですね。
ちょいと別件になりますが
ミッションを降ろした時から気になっていたんですが
フライホイールを外したエンジンの後ろ側あたりが
やたらクーラントが付着している。
最初はシルビアあるあるですが
エンジンのブロックのメクラ蓋から
漏れてるのかな??って思ってたけど
確認したらメクラ蓋は平気。
んじゃどこからこのクーラントは来てるの?って
内容はまたの機会に。
ミッション側
インプットシャフトのロックとガタで
ミッション自体はダメですが
スラストベアリングなどは交換が勿体ないくらい
まだ新しい。
塗ってあるグリスがまだ新品のようなので
前回クラッチ交換から時間が経ってないのが
わかるだろう。
もちろんスラストベアリングも
消耗品は全て交換しますぜ。
ってところで今回はこの辺で。
今回、クラッチ側をチェックしたことにより
なんとなくブローの原因、滑りの原因が
わかったと思います。
それだけでも大きな収穫ですね( *´艸`)
次回からは
交換作業にうつります。
次回もお楽しみに♪
それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪