S14 シルビア フェンダー配線引き上げ | ナルズ工場長の出来事

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ナルズ・メカニックマイスターの営業・出来事のブログ

皆様(●´A`)ノこんちゃッ











早い人はもうGW初日ですかの。


こちら鴨川でも朝から微妙に車が多いです。


県外ナンバーばっかりですが、こんな朝っぱらから


どこに行くんだろう?と疑問ばかりです。


まだ海の近くなら市場の朝一とかありますけど


山方面ってなんもないぜw


全く謎である。





天気予報だと昨日の昼過ぎから


雨の予報だった気が…


なーんか晴れてるよねw





でも週明け雨だそーで…





うちはGWあんまり関係ないから


雨だと仕事しにくいな~(´Д`;)


がんばろ。





既にGW突入してる方はオイラの分まで


楽しんでくださいな(´∀`)





























今回はS14シルビア・配線引き上げ作業です。














シルビア系の右フェンダー内には


運転席からエンジンルームへと配線が通っております。


ちょうどインナーフェンダーをめくると


見える配線の束がそれになります。







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こーんな感じ








※画像はインナーフェンダーをめくり


結束されてるバンドをとったところです。

















フェンダー内側のフレームの下に結束されてる感じですね。





なので車高を下げるとタイヤがインナーフェンダーに接触します。





まだインナーフェンダーが接触して軽く穴が空く位なら


いいんですがガッツリ当たると配線に接触し、


最悪断線します。





まぁ説明しなくても


こんなのシルビア海苔には常識の範疇ですわなww

















なのでそれを移動してタイヤから当たらないようにする


作業が俗に言う「配線引き上げ」です。


「ハーネス移動」や「ハーネス引き上げ」とか


「配線エンジンルーム通し」とか色々言い方はありますね。

















この配線は


運転席の足元とハンドル周りのカプラーから


エンジンルームのヒューズボックスへ繋がってる配線です。


エンジンのハーネスとは関係ありません。





なにしてる配線かっていうとライトや灯火関係、ホーンなどと


いった配線です。











引き上げる方法も数パターンあります。






引き上げるとハーネスも長さって決まってる物で


うまくエンジンルームに通しても


右ストラットケースを逃がして回すと届かないのです。


なのでハーネスを無加工で引き上げるとなると


ストラットケースの上を通過させるしかないのです。


これが一番簡単で安価な方法です。


一番ポピュラーな引き上げって言った方がわかりやすいかも。








しかし特殊な配線コードを使用している訳ではないので


一度切断してその後接続って手も可能です。


(一部ラジオ配線が特殊配線だったと思う)


すると延長加工も可能なので


取り回しの自由度が上がります。


もちろんストラットケースを逃がしてフレームにはわせて


移動させることも可能です。


エンジンルームをキレイに見せれるメリットもあります。


でも一本一本繋ぎ合わせるので時間も手間もかかります。


もちろん工賃もお高くなります。














あとは究極な方法ですが


配線自体を外に出さない方法。


これはエンジンルームにあるヒューズボックスを室内に移動して


しまいます。


よくあるのはグローボックス内にヒューズボックスを移設してしまう


方法ですね。


よくレース車両やD1車両などがこの方法ですね。


しかしダッシュボード脱着やハーネス新規製作など時間も手間も


はんぱありません。しかもダッシュ外しもするんで


作業場所の確保もしないといけないしね。

















【 注意 】





作業的には頑張れば自分で出来る内容かと思います。


でも失敗すると元に戻せなくなる場合もあります。


自己責任にてお願いします。


あともっと簡単な方法もあります。


インナーフェンダーをめくり、とまっている


バンドを外し、配線をちょっと上に移動させて


再固定する方法です。


しかしこれだと室内から出てくるところの配線がつっぱり


タイヤ切った時など移動させる前より酷く接触する


ことになります。


なので当店ではこの方法はオススメしておりません。




















今回はオーナー様と相談の結果、


ストラットケース上に通す方法で行きます。


安価ってのもあるしね。

















インナーフェンダーをめくってバンドを外したら


今度は室内作業です。



















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ごちゃまんかい(*´艸`*)
















画像を見てもらえれば面倒臭さが伝わるだろうw











けっこーバラしますよ!














しかも足元のでっかいカプラーも外し


さらにボディに固定されてるナットとかも外しますよ。





シルビア系はアクセル横あたりに


室内ヒューズがあるんですが


その辺一体バラします。


キーシリンダー周りもバラシ、配線と繋がっている


カプラーを全て外します。








この時配線の取りまわし順番を覚えてないと


後々大変なことになりますんで


注意ですヾ(;´Д`●)ノぁゎゎ





え?オイラはこの辺は記憶しちゃってる


位バラしてまんがなwww











ギッチギチに配線が詰め込んであるって


イメージですね。ここわ。














外れたら


カプラーついてる配線の先端部分を


フェンダー側に出します。





室内とフェンダー内の間にでかいゴム製の


メクラがあり、そこを配線が通っております。










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摘出成功











メクラのゴムを通過させるとき


カプラーがでかくて通りません。


カッターなどで切れ目を入れ穴を大きくします。





※よくここのメクラ、社外メーターつけたりしてる車は


そのまま開きっ放しな事多いです。


雨の日、よく窓曇るなーって車は大体こっから雨が侵入してます。


酷いのになるとメクラ自体がない車もあります。


雨の日乗らない方ならまだしも車の中に


外気が入るのはあまりいいものではありません。


裸足で走行して右足に風を感じる場合はメクラに


大穴が開いてる可能性があります。


フェンダー内って意外と空気巻きますからね。

















ここまで配線を出したら


フェンダー先の方に丸いサービスホールがあります。


ちょうどウォッシャー液注入口の裏あたりかな。








そこからエンジンルームに配線を入れます。


なるべく急な角度をつかないように慎重に入れます。





右ストラットケース(アッパーマウント付近)を通過させます。




















ちょっと画像撮りわすれましたが


フェンダー内の通称「三角窓」


ここにカプラーを通すので


多少切開します。


場所はインナーフェンダーめくればすぐにわかります。


エンジンルームからもみつけることができますね。




















後は


メクラから室内に配線を入れ


元通りにカプラーを装着していけば完了です。


って文章だと簡単に終わりますが


実際はエライ大変ですよw








2人でやった方がやりやすいかも。


1人が室内からひっぱり1人がフェンダー側から


入れる。











ええ、オイラは1人でやりましたけど(´Д`υ)














カプラーを繋いだら内装とかパネルつける前に


灯火類などの動作確認をしときます。




















ストラット上にある配線は


ボンネットを閉めると僅かな隙間しかありません。


アッパーマウントのナットとボンネット裏骨を基準として


考えて通します。













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引き上げ中










この配線をそのままだと大概ボンネットとストラットケースと


挟まれてしまいます。


せっかく引き上げて配線を切れないようにしているのに


挟まれて断線とか笑えません。


よくみなさんはこの配線を楕円につぶして


通してるのを見かけますが


オイラ的には美しくない!!


なーんかちゃっちいっていうか


スマートじゃない(´ε`*)








当店では1本の配線を2つに分け


再テーピングして通しています。








画像のように2本にすれば見た目的にもいいしねd(・∀・)


もちろん挟まれることもありません。










画像を見ればわかりますが


配線以外にもフェンダー内には


ウォッシャーのホースとボンネットオープナーワイヤーが


通っています。


オイラはついでにこれも引き上げてしまいます。




ちなみにこのS14はメーカーオプションの


リアワイパー付なんで


ウォッシャーホースも2本あります。


めんどかったーー。














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完成(´∀`)

















どうです?


このすっきり感。


ウォッシャーホースはストラットケースを逃がして


取り回してあります。


もちろんホースも届かなくなるので


延長してあります。





今回は黒の絶縁テープで包みましたが


見た目が気に入らないのであれば


この上から


カラフルなチューブなどで包んでしまってもいいですね。


それは趣味によるのでオーナーに任せることにしましょう。











あ、前記しました


メクラの切開した穴。


最後にきっちりコーキング剤を流して水の侵入を


防いでおきます。


市販のコーキング剤で十分です。


手軽に入手できるコーキング剤なら


再度またメーター配線なんかを通すとき穴あけても


安価ですみますからね。





当店では2回に分けてコーキング剤を入れます。


1回だけだと縮んでしまうことがあるしね。





もしインナーフェンダーを撤去してしまうと


ここにモロに砂利やら水がガンガンかかりますから。


これでもか!ってくらいコーキングしときます。

















最後に再度、灯火類とホーンなどの動作確認を


行い問題なければ作業終了です。








いんや~久しぶりにやったら


腰痛くなっちまっただよw


歳だねww








こういう作業は時間を惜しまず、じっくりやった方が


ミスもなく仕上がりも美しくなります。


横着するとよくないですよ。


あの足元のカプラー類を再度バラすなんて


考えたくもないわw











これでド車高短ライフも問題なく


楽しめるシルビアになりましたd(・∀・)








余談ですが


180SXの場合、左フェンダーにも配線通ってますΣ(゜ロ゜;)!!





リトラの配線だっけな?たしか。





最近やってないけど左は楽だった気がする。











車高短で引き上げ未実施シルビアお乗りな方、


最近たまにライトが消えたり点いたりするんだよな~。とか


ホーンが勝手に鳴ったりするんだよな~~とかの


症状がでてると配線切れかかってます。


ヒューズが飛びまくるなんてことでしたら


完全に配線の被膜が剥がれショートしますね。


シルビア=配線引き上げが常識的になっているので


早急に引き上げましょう。





フェンダーの中を覗いて接触跡なければ


やる必要はありません。


ダウンサス程度なら多少擦る位かな。

















配線引き上げ、


特に特別な工具とかも必要無いので


ご自分でチャレンジするのもいいですよ。


























さーてGWですがビンボー暇なしなオイラは


仕事してきますわ。


























それでは


(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪