皆様コンニチワ━━(´・∀・`)ノ━━━!!
今日は10月30日。明日で10月最後の日です。
そうすると11月なわけで。
そうなると今年もあと2ヶ月なわけで。
早いね(´・∀・`)
年末はどこも忙しいでしょうが
例に漏れず当店も忙しくなるといいですね(´∀`)
今年の11月12月の予定は少し空きもあるんで
不安です(;´Д`)
仕事もそうですが
年賀状書いたりクリスマス来たり
あっという間に正月だろーし。
年末はイベントも多いんでぼーっとしてると
すぐ年明けちゃうだろうし。
どんどん季節も冬になってくるんで
皆さんもお体にはお気をつけてくださいなd(・∀・)
さて今回は前回の続き。
S15シルビアのクラッチの続きです。
前回でおそらくクラッチマスターが犯人かと
目星がつきましたが、確信は80%といったところでしょうか。
今回のクラッチの件だけではないんですが
こういった故障診断や原因追求は、はっきりここだ!って
ところがわからない限り、怪しいところから
交換していってみるといった方法をとる場合があります。
これはどこの有名ショップでもディーラーでも
同じ手法です。
ただ目星がついただけで交換しちゃおうって
場合もありますが(部品代が安いとかね)
少しでも予想が確信になるように
テスト&チェックをしまくるわけです。
今回は部品点数も少ないクラッチなので
怪しい場所も限られるのですが
これがミッションにあったりエンジンにあったり
すると大変なわけです。
厳密にいうとミッション本体にトラブルがあって
ミートポイントが変化する場合もあります。
エンジンのクランクがスラスト方向にガタがあり
これもミートポイントが変化する場合もあります。
こういった場所もチェックしまくるので故障探求って
時間かかるのですよ。
なかにはお金かかってもいいから
怪しい場所は全部交換してくれってお客様もいますけど。
やっぱり人間だから
勘違いしてる時もあるし全然見当違いしてる時も
ありますからね。
やっぱ何事も経験をつんで場数ふんでないと
わからん時もあるしね。
常日頃修行ですわ(`・∀・)ь
なんか言い訳っぽくなっちまったなw
んで問題のクラッチマスター。
こいつが一番くさいんでオーバーホールしてみます。
クラッチレリーズも作動時にギーコギーコ言ってるんで
これもオーバーホールです。
S15はプッシュ式クラッチなので
レリーズの取外しは簡単です。
マスターも運転席の足元にもぐり作業がちっと
めんどいくらいで簡単な部類かと思います。
オーバーホールも
外側のシリンダー(本体)は再利用するんで
シリンダー内部に傷や段差がある場合は
ASSY交換が良いでしょう。
今回はボディの状態とシリンダーの状態が
良かったのでオーバーホールすることにします。
てかASSYだと値段も高いのもあります。
参考までに
【クラッチマスターシリンダー】
ASSY 13,400円 インナーキット 1,600円
【クラッチレリーズシリンダー】
ASSY 6,820円 インナーキット 860円
※価格は全てナブコ製
ナブコ・トキコなのかはマスターとレリーズのボディに
刻印されてます。
確認するのが困難なら車検証のデータがあれば
どちらかわかります。
途中中古で交換とかしてある場合は
ちゃんと現物確認しましょう。
こんなに差額が出てしまうわけです。
そんなしょっちゅう交換するもんじゃないから
マスターくらいはASSYでもいいかもしれませんけど。
逆にオーバーホールだとかなり安価にすむことに
なります。
走行会出ている車両はダメになったらASSY交換するんでは
なく、定期的にオーバーホールするのがベストだと
思います。
オーバーホールなら部品代で2,460円+フリュード代で
すみますよ(´∀`)
品番は画像を参考にしてください。
部品名はインナーキットでも通じるし
クラッチピストンキットでも通じます。
まずはマスターから作業していきます。
内部はこういった部品構成になっています。
よくマスターがダメになるのは
ピストンについてる2つのカップ(ゴム部)です。
年式が古かったり走行距離が多かったりする
車両はゴム製品なんでダメになります。
見た目では大丈夫に見えますが
弾力が新品に比べ違います。やはり固くなっています。
多少ゴムが肥大しているようです。
グリスっ気もなくなっています。
汚れもありました。
やっぱこれが犯人っぽいな~~。
レリーズ分解
こっちは試しにグリスだけ入れ換えたから
画像ではキレイに見えますが最初分解した時は
やっぱり汚れもありました。
ギーギー音を発生していたのは
シリンダー出口付近の内壁と
ピストンの後ろがあたっていた音でした。
幸いにもシリンダーの材質は鉄。
ピストンの材質はアルミなんで
ピストンが減ってくれてシリンダーは再利用可能でした。
カップ部はマスター同様状態は良くないです。
まだゴムには張りが多少ありますが新品と比べると
全然ダメです。
通常だとレリーズの内部ピストンの
カップ部は1つなんですが
S15のレリーズは2つ使っています。
マスター、レリーズ共に分解しましたが
やっぱり状態的にも見た目的にもマスターが
怪しい…と思う。
これで車に装着するわけですが
その前に
どうせクラッチラインをバラしたんですから
ついでにクラッチラインのダンパーを撤去しちゃいます。
シルビアをフルノーマルで乗りつづけると
いう特殊な考えをお持ちな方以外は
このクラッチダンパー、ついててもなんのメリットもないです。
クラッチペダルのキックバック的な振動や
クラッチラインの脈動を緩和する装置です。
あえてメリットといえるところは
ラインが長くなるのでクラッチフリュードの量が
多くなることくらいです。
そんなんクラッチラインに入ってるフリュードなんて
たいした量ないからダンパー撤去しちゃっても
定期的にタンクのフリュードを交換してやれば
全く問題ないレベルなんですけどね。
ダンパーを撤去しキャンセルすることにより
クラッチの油圧がダイレクトになります。
クラッチのペダルフィーリングも
しっかりとしたものになりますので
当店ではキャンセルをおすすめしております。
逆を考えればライン上の部品点数が少なく
シンプルになるんで
フリュード漏れのトラブルも少なくなります。
ダンパー自体も稀にトラブルをおこします。
ダンパーに不具合があるとペダルにもろに
フィーリングが変化するんで
もうね、とっちゃったほうがいいです。
クラッチマスター交換やレリーズ交換なんかの
作業のついでにキャンセルする方が
ほとんどです。
後でも簡単にできる作業なんで
また今度でいいっか!って思ってるといつまで経っても
やらないしねw
ついでにやればエア抜きも一回ですむし。
今回のミートポイントの変化には
関係ありませんでしたが
キャンセルしました。
キャンセルすると一気に見た目も
すっきりしますよ。
作業的には簡単ですが
ラインのパイプを曲げるので
きつい角度にすると
パイプが内部でつぶれることもあるんで
なるべく緩やかに、最短距離で
加工することを心がけます。
軽く防錆のためパイプをペイントして
完了です。
ちなみに防錆のためでもあるんですが
ペイントしておけば万が一漏れがあった場合
ペイントが剥がれてくるんで
すぐわかります。
こういった走行に支障がでるポイントは
早期発見がキモですからね。
これで全て部品を戻し
これでもかというくらいエア抜きを行い
完成です。
結果は…
まずペダルの剛性感が以前と比べ全然あります。
きっちり押せる感じです。
オーバーホール前にあったレリーズのロッドと
クラッチフォークの隙間はなくなりました。
もちろんきちんとクラッチを作動させてます。
この時点でなおったと思いましたが
実際温まってみないことには
正確にわからないので
実走してみます。
マル秘テストコースを軽く走ります。
関係ないけど
やっぱS15いいわ!
シルビアってやっぱしサイコーですわ(´∀`)
オイラのS14も早く乗りたいのう~。
テスト中もミートポイントの変化は無し。
冷間時と温間時での変化もないようです。
もしかしたらオイラが鈍感すぎて気づかないのかも
知れませんが厳密に変化してても
気づかないレベルかと思われます。
クスコのシフトカラーも組んだこともあって
シフトアップダウンもカチリカチリと
小気味良くきまります。
本当なら
完全に熱を入れるために蹴ってみたり
してみればわかるんですが
さすがに組んだばかりのクラッチでナラシも
終わってないし
まさかお客様の車で蹴っちゃアカンでそw
そこら辺はオーナーに任せるとします(´∀`)
もしかしたらアタリが出てないので
変化してないこともあるんで
ナラシが終わってミートポイントの変化がなければ
完治ってとこでしょうね。
せっかくのマニュアル車で、しかも6速マニュアルな
S15シルビア。
クラッチフィーリングって大事ですよ。
しかも今回組んだEXEDYのクラッチ、
とっても良いですわ。
ノーマルクラッチと半クラは同じくらい。
重さが多少あるかな?ってレベルだけど
一昔前の強化クラッチとかの重さではない。
これなら全然渋滞に突っ込んでも
問題ないレベル(´∀`)
さすがEXEDY、いい仕事してますな~~。
オイラも欲しくなっちまいました(´・ω・`)
これにてS15シルビアは完成したわけなんですが
実はクラッチ交換の際にミッションを
降ろす作業の最中にあるものをみつけてしまいました。
エンジンを傾けるのにパイピングを緩めたりしてた
時にふと気づきました。
あれ?
オイルパン凹んでる…
ちょうど真ん中あたりが凹んじゃってます。
シルビア乗りなら常識ですが
オイルパンの内部には溜まっているオイルを
吸うオイルストレーナーがあります。
ようはストローみたいなもんです。
そのストレーナーとオイルパンのクリアランスが
ほんとないんですよ。最初っから。
なんで僅かな凹みでもオイルパンとストレーナーが
接触してしまうこともあります。
接触するとオイルが吸いにくくなるわけで。
あまりにも凹みも酷いものになると
ストレーナーも曲げてしまいエライことになります。
吸いにくくなるだけで最悪エンジンブローの恐れがあります。
なのでオイルパンが凹みがある場合は
速攻で交換しましょう。
この車両は元々純正のアンダーカバーはおろか
エンジンの下には何も保護する物がありません。
だからあれほどガードつけろといってt(ry
※今現在はガード購入したそうです(´ε`*)
なので次回オイルパン交換です。
またS15シルビア続きます!
はたしてストレーナーは無事なのか?
オイルパンは純正でいくのか?社外にしちまうのか??
こうご期待m9( ・∀・) ドーン!
それでは
(* ̄▽ ̄)ノ~~ マタネー♪