今宵のお宿は、
伊香保随一の老舗旅館・千明仁泉亭！！
万葉集にもその名を残す歴史古き伊香保温泉にあって、
岸権、小暮と並んでただ三軒、
室町の時代から約５００年といった長き歴史を持つ老舗旅館です。
伊香保に今のような石段街が形成されたのは、
まさに現在の大河ドラマ『真田丸』の時代。
戦国の世、武田信玄の命によりその家臣であり、
当時この一帯を治めていた真田昌幸がその任を受けたと言います。
石段街ができる以前は現在の源泉近くに、
千明仁泉亭をはじめとする、いくつかの小さな浴舎が
湯治場としてあっただけという事なので、
まさに伊香保の歴史は千明の歴史といっても過言ではないｗｗ。。
そして観光協会などのサイトにも載っているので
読んでみると詳しくわかって面白い(笑)。
今回ここに泊まったのも、宿泊券が２枚余ってしまったからではあるが
それだけなら泊まる宿はどこでも良かったわけです。
できれば追加料金のあまりかからない、もっとお手頃なお宿の方が、
割引率によるお得感も大きかったのですが、
おじゃる☆はどうしてもここに泊まりたかった！
ある日、なんとなぁ～く群馬の温泉地の歴史について調べ始めてしまったら、
伊香保の三軒のお宿の５００年というの長い歴史を知ってしまい、
元々なんとなく建物に(笑)憧れていた千明仁泉亭が、
伊香保で最も古い旅館の一つで、
しかももっとも多量の黄金の湯の権利を有している事も知ってしまった。
そうしたらもう、どうしてもどうしても泊まってみたくてたまらなくなったの(笑)。
だから本当は、余った２枚も、余るはずではなかったのよ^_^;。
莞山と美郷館で、それぞれ料理と飲み物でも追加して、
それでも足りなければお土産もちょこっと購入すれば、
あと１枚（5000円分）ずつ使用する事なんて
造作もない事だったのだけど・・・。
どうしてもここに泊まりたかったがために、
あえて２枚だけ残したというわけなのｗｗ。
さて、これまでにもゼイゼイ言いながらたびたび登った３６５段の階段街。
この途中、中ほどの右側に千明仁泉亭への通用口があります。
敷地内、宿泊者以外も利用できる
落ち着いた雰囲気のcafe『楽水楽山』を訪れたり。
また、おじゃる☆が温泉巡りを始めた頃には
まだ日帰り入浴を受け付けていた千明仁泉亭。
どうしても千明に入ってみたくて３度トライもしました。
まぁ、トライしたのがいつも土曜の午後だったために、
２度は丁重に「本日は混雑のため」とお断りされ、
半年ぶりくらいに３度目に行った時には「立ち寄り不可」になっていました^_^;。
そして、未湯のまま現在に至るわけです（爆）。
なので場所はよ～～くわかっていても、
階段街以外から車で訪れるのは初めて。
伊香保の冬に雪はつきものですが、
降ってもすぐに除雪されるので、
スタッドレスを履いていればほとんど道路に問題はありません。
どこから入るのかなぁ～？
と思ったら、階段街の登り口を過ぎたところに、
「千明仁泉亭」への入り口看板がありました！
石段の湯の裏側の通りになりますね。
この細い道を登って行くと、庭のすぐ下に駐車場があります。
坂道ですが、翌朝雪が降り積ったときにも、
贅沢なほどに温泉が流されて
この道はまったく雪による心配はありませんでした。
そして到着した、憧れの千明仁泉亭！！
明治の文豪、徳冨蘆花がこよなく愛して定宿とし、
その生涯を閉じた場所でもあります。
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伊香保温泉 千明仁泉亭 
HP
住所： 群馬県渋川市伊香保町伊香保４５
TEL： 0279-72-3355
立ち寄り入浴 不可
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近代的な鉄筋コンクリートの大きな建物でなく、
歴史を感じる大切に守ってきた古い建物であることに感動を覚える。
正面に建つのが昭和の木造建築物で
左側に長く伸びるのが大正時代の建物だそうな。
やっと来られた・・。
９年間の想いがあるために感慨もひとしお。
思えばあの時、日帰り入浴できていたら、
再びここを訪れようとは思わなかったしれない。
２度のお断わりと３度目の日帰り不可は、
今日のこの日のためにあったのか！
と、我ながらすべてが無駄にポジティブ（爆）。
モダンなデザインの木製の自動扉から館内入ると
人の背丈もあるほどの大皿が出迎えてくれる。
神右ヱ門窯作「染付鶴絵」と書かれた四尺大皿。
四尺は約120ｃｍ、大人の背丈ほどではない（爆）。
五羽の鶴が生き生きと描かれている。
鶴は千明仁泉亭のシンボルマークであり、
それは２０代当主、鶴吉氏に敬意を表してのことだという。
少し視線をずらすとその先に帳場。
今風の吹き抜けにシャンデリアが下がるような豪華なロビーでは無い。
静かな佇まい、シンプルさの中に歴史と風格と気品が漂う。
正面には階段と長く伸びる廊下、さらにその奥にも階段。
帳場のすぐ奥の階段とあわせ、幅広の立派な階段揃いであるｗｗ。
ピカピカに光る廊下。
昭和の古い建築物とは言いながら、
これだけ美しく維持するためには、
どれだけの手間暇とお金をかけているものかと想像にあまりある。
正面廊下から玄関もパチリ。
今回ただ一つ残念だったのは、到着が早すぎたためか、
はたまたガラガラに空いていたためか、
このお洒落で明るいロビーに通されることなく、
帳場でサラリと記帳してそのまま２階の客室へ案内されてしまったこと(笑)。
もちろん出入りは自由なのだが、
あれこれしたい事、見たいものが多すぎて、そんな時間も無かった（爆）。
通されたのは、帳場横の階段から上がってすぐの２階角部屋だった！
ドアを開けるとまず２畳ほどの踏込スペースがあり襖を開けるとこちらの本間。
一番安い一間タイプの客室指定だったため
（といっても、２名利用で＠17,000円ほどと決して安くはないのだが‥^_^;）
お部屋には何も期待していなかったのだが、とんでもない！！
確かに昭和の客室で造り自体には古さも感じるが
青味の残る畳・染みひとつない壁・真っ白な障子・・。
すべてが綺麗に手入れされており、なんとも明るくて居心地の良い部屋♪
一間と言っても、4畳分ほどのテーブルセットが置かれた広縁もついていて、
ほとんど二間のような広さを感じる。
そして窓からの景色がまた凄い！
まるでここに来る前に立ち寄った、水沢近くの展望台からの景色と一緒！！
しかも・・角部屋！！（爆）
またしてもパノってみましたヽ(^。^)ノ。
こりゃあ、明治の文豪さんでなくても定宿にしたくなるだわさ！（爆）
広縁の端っこには洗面・トイレ付き！！
なんかここだけとてもレトロな感じで、逆にお洒落で素晴らしい♪
シンプルなタイルの洗面台がすんごく可愛くない！？(*^。^*)
おじゃる☆、トイレはあまり画像として載せないんだけど
こちらのはちょっと狭さはあるものの
とても綺麗だし、嫌な感じが全然ないので載せてみた(笑)。
あとこれ、冷蔵庫の中ね♪
今時珍しくたくさん詰まってる冷蔵庫(笑)。
ぐんまちゃんのワンカップまである～～(*^。^*)。
でも一階に自動販売機もちゃんとあったよ。
お部屋を逆アングルでもパチリ♪
床の間には掛け軸と活け花。
入口方向の襖とテレビとクローゼット。
おこたつがあるとそれだけでほっとする～(笑)。
クローゼットの中には、浴衣と袢纏、バスタオル・足袋。
それに、名入りタオル・歯ブラシ・シャワーキャップ、髭剃り、くし・・だったかな？
あ、ちゃんとばらして写真撮るんだった^_^;。
もう着ちゃったんでここには写ってないのだけど(笑)
浴衣は男性用は紺だったよ～。
この浴衣、石段街を歩く浴衣姿の人のイラストに
千明仁泉亭の文字をデザインしたもので、これまた可愛い～～ヽ(^。^)ノ。
ビニールの袋が、千明の名入り巾着では無くて
普通のハートの手提げ袋だったことだけが無性に残念です（爆）。
でもそんな事を言ってる場合ではなぁ～～い！！
千明仁泉亭で入れる100％源泉掛け流しお風呂は
男女入れ替え制の大浴場が2ヶ所、男女別露天風呂が1ヶ所、
その他無料で入れる貸切風呂が4か所！！ヽ(`Д´)ﾉ
計６ヵ所！！ もちろん全部入らなきゃ帰れないよ～（爆）。
ハートの袋にタオルとおパンツ詰めてぇ、
さぁ温泉にレッツゴー！！
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ（爆）
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