これは一昨年の夏 土合駅を訪れた時の記録です。
『関東の駅百選』にも選ばれたこの駅は
ＪＲ東日本・上越線の駅で県内ではもっとも北に位置します。
『日本一のもぐら駅』としても有名で
トンネル内の下り線ホームから 地上の改札口までは
なんと462段の階段を上らなくてはいけないの・・
その高低差は７０．７ｍ
お年寄りにはきついですよ～。
（いや、わたしにもきついです
）
エレベーターもエスカレーターもありません。
当初の予定ではあったのですが
あまりに利用客が少ないので中止
になったそうな。
所要時間は下りで10分、上りは体力次第でしょうか・・。
堤真一主演の映画『クライマーズハイ』でも
主人公が谷川岳・一ノ倉沢に登る場面は
この土合の階段を登るシーンから始まります。
ここへ行った直後にこの映画を見たときは
映画の中身よりも土合駅に感動してしまいました 
以前見た、土合に家を買い毎日この駅から
都心まで通勤するご主人を取り上げたＴＶのドキュメント番組で
群馬にはすごい駅があるものだと強烈なインパクトを受け
さらに何かで、タモリさんや多くの鉄道ファンがこの駅に憧れ
ているという事を知り
そりゃ、群馬の観光大使としては（誰がや
）
ぜひ行って見なければ・・と、湯桧曽温泉
と絡めて訪れたのでした
。
（群馬県人は、駅に行くにも車です
）
ただし、行く前は戦々恐々
なにしろ もぐら駅は真っ暗で長い長い階段で
人っ子一人居ない地獄の入り口のような所だと思い込んでいましたから・・ね。
土合駅の駅舎 無人駅です
ここからの乗客は1日十数人
電車は一日に 5往復しか停まりません
無人駅なので勝手に中に入ってみましょう～
こちらが上り線（高崎方面）ホームです
緑溢れる 普通の田舎のホームです
行きはよいよい・・・
でも
帰りは怖そうですよ・・・
体力、もつかな？(〃´o｀)=3 はぁ
こちらが下り。
最上段からホーム方向を写しますが
なんだか思っていたより明るいです
。
しかも なにやら工事中
で人はたくさんいるし
機械音がトンネル内に反響して耳を劈くうるささ
暗さに対する恐怖心
は 一瞬で吹き飛びましたが
その代わり頭が割れてしまうのではないかと言う
拷問のような轟音に苦しみました
階段の脇を工事用の運搬車両が自動で上り下り
これが悪の元凶
うるさ～～～い
旦那と私は、2時間に1本の下りの時間に合わせ15分前にを下り始めました。
暗闇のホームで長時間待つのもいやだし丁度良いかなと思って・・。
真っ暗なホームに立ち
暗闇の彼方から一条の光を放ちながら
近づいてくる電車を撮る
・・・かっこ良い～
あちこち写真
を撮りながらやっとホームまであと５段くらいの所までたどり着きました。
振り返れば、今降りてきた先に小さな光が輝いています。
おぉ！地上の光があんなに小さく・・
なぁ～んて感動して写真を撮っている 
旦那が一言
「ねえ、電車来ちゃったけど・・」
「えぇぇぇぇぇ～～～～？？
」
ホームの方を振り向けば、そこには既に到着しドアまで開いた電車・・。
い、いつの間に～～～！！？？
あ、普通に電車なのね・・なんて明るいのかしら・・
妙に明るくて、なんだか想像していたのとは全然違うわ・・。
どんなのを想像していたのかというと・・
ゲゲゲの鬼太郎に出てくる地獄列車みたいな・・
。
乗客がうつむいて車内は暗くじめっとした雰囲気で・・
ってあるわけないよね
しかし、まぁ半分本気だったので・・
ダブルショック・・・ 
間抜けな私達を残し 電車は再び暗闇に吸い込まれ・・
さようならぁ～
車掌さん・・ 私たちは乗りません
そしてあたりは再び静寂と闇の世界に包まれて・・・
って、全然 包まれませんから～ 
闇は闇だけど、この音を聞いてもらいたい皆さんに！
電車の音よりうるさい工事の音ってなんなの
電車が入ってくるのが全くわからなかったじゃないかぁ～！
ぷんぷん(｀ヘ´*)ノ彡☆ばんばん！
戻りはぜいぜいしながら、長～い階段を上ります
あまりに予想外の結末に 体が重い
（いや、重いのはそのせいだけじゃないって・・ 
）
数十段ごとに段数が書かれているの 励みになるけど
まだまだ先は長い・・・。
もちろんこんなベンチも必要 
ここで休む私を尻目に旦那は1人どんどん上っていく
いいもん、工事のおじさん達いるから怖くないもん
あ、ここでさっきの電車から唯一降りたおじさまは
こんな階段ものともせずにせっせと上って行かれました
駅舎でお会いしてお話したら、これから谷川岳登りに行くんだって
やっぱ山男は体力が違うわね
遊びながら15分で降りた階段を
真剣に20分以上かけてなんとか上りきり
土合駅探検は無事終了
今度は みなかみ駅 からに乗ってここで降りるってのにも
チャレンジしてみたいわぁ
群馬ってなかなか良いでしょ
みなさんも一度いかがですかぁ 
湯桧曽温泉に続きます
この記事は、以前別のブログにＵＰした物を手直ししました。
文中の状況など当時と変わっているものもあるかもしれませんので
行かれる場合には、再度お調べいただきますようお願いします。
↑次は源泉掛け流しの湯桧曽です！
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