今日は『川場の美味しい物』って予告したけど・・その前にね
今日13年分の
我が家の家族の想い出が
ぎゅっと詰まった愛車が
引き取られていきました。
子供達が小学校2年生と幼稚園のときから
最初の6年間は我が家のメインカーとして・・
その後はわたしの通勤とお出かけの足として
ずっとずっと活躍してくれた。
もう自分の体の一部のように車幅も長さの感覚も身に付き
車庫入れでも細い道でも、この子とならどこにでも行けた相棒。
一番の想い出は、初めての夏
東北道で青森まで行きそこからフェリーに乗って
8日間かけて、北海道~青森ねぶた~秋田竿灯~仙台七夕と
車中泊も交えて周った事だなぁ。
千歳と秋田で1泊ずつ車中泊して・・。
家族で車中泊って合宿みたいに楽しいねぇ~
でも、北海道は涼しいから大丈夫だったけど
秋田は暑くって・・窓開けると虫が入ってくるし・・。
車中泊も意外と大変なのねって体験して初めて知りました
上高地~飛騨高山~白川郷~金沢~能登と周った時も
我が家の思いでのシーンにはいつも一緒っだった。
白川郷から金沢へ抜けるのに白山スーパー林道があったんだけど
若かったからお金がなくって(今もないけどさぁ)、でも時間はいっぱいあったので
有料道路代をケチって富山から直接金沢へ抜ける山道を地図上で探して行ったの。
そしたら、知らないって事と若いってことは恐ろしいもので
これがもう生きては帰れないと覚悟を決めたくらいのすごい道でした。
しかも夕方だったのでどんどん暗くなってついに周囲は真っ暗、しかも雨
街灯なんて皆無の真っ暗闇よ。
それどころかガードレールもない山道で舗装も満足にされていないの
片側は岩肌むき出しの山がせまり、もう片方は暗闇の続く崖下。
こんなとこ落ちたら誰がいつ発見してくれるんだろうって怖かったよう~
子供たちは怖がるから後ろで寝かせて、旦那の腕を信じるしかなかったもん・・。
1時間だか2時間だか・・。
あまりの恐怖に時間の感覚がないのだけれど、とにかく長く感じたわ。
その間にすれ違った対向車は1台きりで、こんなところに何しに来たのか
死体でも捨てに来たのかと思うくらい怪しい道
でもこっちも同じくらい怪しく思われたかも・・
そんな道を延々走って、やっと広いとこに出たと思ったらこれが刀利ダムでした。
ダムの周囲をぐるっと周り込み、石川県側に出ると途端に道幅がぐっと広がり
ダムの工事現場の事務所に光があったり人の気配を感じて
ああ、生きて戻れた~!!とどんなに安堵した事か・・
あとで調べたら『ブオナ峠』という県道で
雪深い山道なので夏季のわずかな期間しか開通していないんだって。
しかも開通期間中もしょっちゅう崖崩れなどの事故で通行止めになり
地元では「開かずの県道」として有名だったらしいですよ
また峠マニアにとってはなかなか通る機会に恵まれないだけに垂涎の的のようでしたが
うちは峠マニアではないのでそんな貴重な機会には遭遇したくなかったよ。
できたら『通行止め』にしといてくれれば別のルートを探したんですけどぉ
その他にも書き出したらきりがないほどの想い出が詰まった愛車君。
3年前から温泉巡りにはまってからは、ずい分老体に無理もさせて
去年くらいから絶好調だったエンジンが急激に衰えてきたっけ
山道や高速でアクセル踏んでも突然噴かなくなって怖い思いをしたり
信号待ちでエンジンが止まるんじゃないかと思うほどアイドリングが下がったり。
それまでも8km/Lで決して良くはなかった燃費が、さらに7以下に下がって
さすがに遠出するわたしの足としてはもう限界
免許取立ての娘に練習用として譲ったけど
街乗りではまだまだ充分に力を発揮してくれて
娘にあちこち傷だらけにされてもボロボロの満身創痍で頑張ってくれましたが
丸13年目の今夜、車検満了のその夜までしっかり働いてくれて引き取られていきました。
13年間の走行距離はよくも走ったり・・180,953km
お疲れ様でした・・
そして 本当にありがとう
明日には長女の車が納車になります。
家族4人で乗っていたミニバンから、娘専用の軽自動車へ。
子供達が成長して家族の形が変わっていくのを実感します。
嬉しいことなんだろうけど・・ちょっと寂しいね・・
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