チェーンストアではない
多店舗展開として、
追い求めたかったとした組織形成方法。
前述した『ネガティブリストをベースとした組織』を、
組織に居た終盤は、
『理想的分権制組織』と言っていたし、
その前は、
『治外法権的な』とか言ってたし、
まだ関東に来る前、関西に居た時は、
何も分かってないクセにカッコつけて、
『店舗網とかエリアとかは、コングロマリット化、的な感じで!』
とか言ってたと記憶してる。
チェーン理論は、
上っ面で勉強しただけなので詳しくはないし、
ボランタリーチェーンとは何かを今はすっかり忘れてるけど、
確かボランタリーチェーンとはまたちょっと違うものを目指していた。
そのことについてつらつらしてみる。
今、少し整理して考えると、
ワタクシ程度の者が成すには、
少し厳しい事だったかなと思う。
まず、社員に対して求める事柄を。
社員への要求の主だったものが3つほどある。
1.大切にする対象について
2.お金について
3.自由について
だ。
ここでは大切にする対象について。
最も大切にしろと要求したい対象は
”自分自身”でなければならない。という事だった。
ワタクシも自分の事しか考えないし、
お前も自分の事だけ考えろ。ってなもので、
結局、一番頼りになるのは自分。
というか自分自身しかいないだろうという考えだった。
ポジティブリストをベースとした(以下ポジベと勝手に略す)
そういった組織であるならいざ知らず、
ネガティブリストをベースとした(以下ネガベ)組織は、
自分中心、自分の事だけ考えてやっていくべきだと思っていた。
なので、基本、
【会社評価はあまり気にしない事】を社員に求める事になる。
無視ではない、聴く耳は持って気にしない。という事である。
ポジベ組織では、
人事考課、考課教育がとても大切になると思う。
(チェーンの人事考課の定義はどこかで引用しよう。勉強し直す為に)
「でもそれは、会社からしたらそうなだけであって、
社員からすると、と考えると危うい部分がある。」
という見方をしていた。
ちょっと話はズレるが、
ネガベ組織でも考課教育は大事にすべきだとは思っていた。
しかし、被評価者の為というよりも、
どちらかというと評価者の為のもの。
他人の事を真剣に考えて、
それを伝えようとコミュニケーションをとると、
かえって、自分の置かれた状況や自分の考えというものが
意外と整理ついてしまうという感覚があった。
あくまで自分本位。
さて、話を戻す。
人事考課等、
それらは他人からの評価である。
別に上長からだけでなく
360度評価のような全方位的な評価であっても、
他人からのものだ。
その『他人からの評価』というのが厄介だ。
実は、
他人からの評価だけで自信を得ていくと、
それが崩れたとき、
人ってのはどうしようもなく揺らぐ。
とワタクシは捉えている。
揺らぐとつい、
評価者への不平不満が出たりするかも知れないし、
正当な評価をしてくれないと嘆きも出てくるかも分からない。
一度揺らいだらおそらく、全体的にうまくいかなくなり始める。
自分という軸をしっかり持っていないとダメになる可能性が高い。
最も大切にするのは自分自身。
という事であれば、水栽培ではなくなる。
大地に根を生やした樹木になりうる。
水分や養分は自分で摂れる。
他者評価が崩れても、
単に強風で柳の枝がゆらゆらしてるだけってなもんである。
揺らいだ時に頼りになるのは自分を置いて他にない。
自分を何より大切にしていると、
他者からの正当な評価なんてそうそう得られないという考えになり、
なんにせよ、楽である。
そして、そういう、
自分を信じて他人を信じない生き方をしてると、
たまに自分を見抜いてくる鋭い奴が出現すると、
自然とソイツを信頼するようになる。
そうやって芽生えた信頼は、
どうやっても崩れようがない。
他人を信頼するってのはいい。
又、信頼が崩れないのも当たり前だ。
自分の事しか考えないから、
ソイツに嫌われてても残念ではあるがそんなに気にならない。
自分が自分の道理で、信頼するってだけだ。
裏切られても、信じた自分が悪いだけってなもんだ。
そう考えていた。
それに。
自信が崩れ、自分が揺らいでしまうと、
自分のモチベーションもあがらなくなる可能性も高い。
モチベーションがどうのこうの考えだしたら
ちょっと、どん詰まりになってしまう。
モチベーションがどうこう言う奴は、
ネガベ組織では足を引っ張る存在になる可能性が高いと考えていた。
というのも、、、、
⇒つづく
