こいつの出身高校は確かに最低学力の一校。
とにかく、勉強はしたことないはず。
私「お前の高校、名前さえ書ければ合格って本当?」
と噂の真偽を確かめるべく質問。
アホ「まあ、本当ですね。基本面接で決まるんですよ。」
私 「面接?悪い奴しか受けないのに?」
私 「みんな態度最悪だろ?面接で何を見るの?」
アホ「ちゃんと学校来れるか(出席できるか)の意思確認ですね。」
私「なるほどなぁ」
かなり的を射た答えに、
空が晴れるくらいの気持ちよさを感じた。
そいつは、ダンスで身を立てるべく頑張ってる奴で、
ダンス仲間の写真をいろいろ見せてもらった。
コスチュームで奇抜で変なのがあって、
「卑猥やね」と私が評した。
「ヒワイって何ですか?」
そう。
アホは言葉を知らない。
ニュアンスも伝わらない。
ワタクシもよう説明せんので、
その場でネットで辞書をくり、ちゃんと教えた。
彼は、ヒワイが気に入った様子。
というか、やはり人間って知識欲があるんだなと思う。
人間の本質に知識の習得への喜びというものがあるのを
彼に教えてもらった気がする。
アホから学べる事も実は数多い。
そして、何に関しても、とにかく彼は、ヒワイを使った。
「○番さんのカルビ出る?」
⇒「今ちょっと卑猥です。」
「今日の仕込みの進み具合はどう?」
⇒「卑猥な感じで進んでいます。」
「今日は忙しいゾ!お前意気込みは?」
⇒「卑猥なまでに頑張ります!!」
遅刻しそうになって。
→「電車が卑猥に遅れて、今日遅刻しそうだったわ。」
ミスした奴を捕まえて
→「お前、ちょっと卑猥なんじゃない?」
ミスを責められて。
→「卑猥な事言わんでくださいよ。」
無茶苦茶忙しい営業日
→「今日のお客さんの入り方ちょっと卑猥。」
‘卑猥’が、かなり汎用性の高い言葉である事を
アホな彼に教えてもらった。
