
海の日はジリジリくる暑さもなく比較的すごしやすかったので、日中にちょっと出かけることにしました。
ここ最近、出かけるのはほとんど日没後で、夜行化しております。
前々から、久しぶりに横浜に行こうと話していたのですが、突然、「今日にしない?」となるが言うので、まぁそれもいいかなと。
お目当ては、大さん橋で行われる
日本丸と海王丸の総帆展帆 (そうはんてんぱん)。
総帆展帆とは、帆船がすべての帆を張ることだそうです。
そもそも、なるも僕も帆船というのがどのくらいの大きさかもよく分かっていませんでした。
日本丸っていうぐらいだから、相当デカイに違いない! とかそんなレベルの会話をするほどですから。
JRの関内駅で降りて横浜スタジアムの脇を通り抜けると、前方に何やら真っ黒な人だかりが見えてきました。 最初は 「開国博Y150」 のイベントかなとも思ったのですが、それこそが日本丸と海王丸を見に来ている人たちの群れ。
前方に日本丸、後方に海王丸という縦列で係留されていましたが、僕たちがついたときには、両隻の帆はほとんど張り終わっていました。
双眼鏡は持参したものの、やはりせっかくだから近くで見たい。 人の波をかき分けながら、日本丸の真横まで進みました。
すごーい! 恥ずかしながら、こんなデッカイ帆船、生で見たのは初めてです。
全長は100メートル、マストの高さも40メートルぐらいはありそう。 これに30枚近い帆が張られているのです。 まさに圧巻!
Wikiによると、全長110.09m、メインマスト高43.5m、総帆数36枚とのこと。
しかし、今回の見学では帆船のスケールより、もっと驚いたことがあります。
帆を畳むのは、なんと人力、手作業なのです。
張る場面は見れませんでしたが、それも手作業。
帆は滑車にかけたロープを引くことによって、それぞれのマストに寄せられます。
1枚畳むのに、だいたい20人ぐらいで引いていました。 相当な力がいるということですね。
すべての帆を引いたところで、終わりかと思いきや、上官を先頭に乗組員の学生たちが4本のマストに登り始めました。 それも、ひとりやふたりじゃありません。 次から次へと。
あの高いマストに登るだけでも怖いのに、彼らはヤードへ移ります。 足元はロープ1本。 何人も乗っかるから、もちろん足元のロープは揺れまくり。
いちおう命綱はついていますが、ちょっとでも足を滑らせたら大変なことになります。
たとえ命綱があるといっても、40メートルの高さでロープの上を歩けと言われたら、たいていの人がすくんでしまうに違いありません。
しかし、彼らは怯むことがありません。
いやいや、彼らだけでなく、彼女らも。
…… そう。 学生の中には、女の子も混じっているのです。
なんと、勇敢な人たちなのでしょう。
見ている僕の方が身震いしてたんですが、シャレにならんね。
で、ヤードを渡って何をするかというと、引き寄せられた帆をしっかりとロープで巻きつけていました。 技術もさることながら、何はともあれ度胸、これに尽きます。
きっと彼らも怖いはずです。 でも、日ごろの訓練でそれを克服したんだと思うと、なんか尊敬しちゃうなぁ。
こんなすごい作業ですが、つい
「ガリバー旅行記」 の一場面を思い出してしまいました。
小人たちが巨人をがんじがらめに縛り上げる、あのシーン。
日本丸や海王丸の姿はさながら巨人。 人間なんて小人ぐらいの存在になってしまうのです。