深海探検 Season2 第1話 | おバカな2人の二人三脚

おバカな2人の二人三脚

 ふたりで楽しいお気楽生活。 胸を張って前を向いて歩きましょ。

先日、NHKスペシャル「幻のサメを探せ~秘境 東京海底谷~」 を観ました。
そこで紹介された幻のサメとは、ミツクリザメ という深海に生息するサメで、死ぬと顎が飛び出して、凄まじい姿となることから、海外では、ゴブリンシャーク(悪魔のサメ)と呼ばれるそうです。(NHKの説明を引用)
すげー不気味なサメだったけど、なかなか良くできた番組だったな。
そのサメの詳しい内容は他のサイトでも見れますので、ここでは、ちょっと物語(フィクションですよ)風にアレンジしてみます。

題して、「深海探検 Season2」
昨年11月にUPした「深海探検」(第1話第2話 )の続編です。

   *   *   *

我が家の自家用マリンビークル ”DeepBlue” は、地球上でもっとも深いマリアナ海溝での旅を終え、ちょうどオーバーホールから帰ってきたところだった。
当初はしばらく休ませる予定だったが、思いがけないビックニュースが飛び込んできた。
東京海底谷で、100年ぶりにゴブリンシャークが見つかったというのだ。 あの幻の深海ザメが、それも東京湾で。
これはのんびり休んでいる場合じゃない。 さっそく出発の準備にとりかかった。

深さ1,000m、全長100kmにも及ぶ大渓谷のような太古の地層―― それが東京海底谷(かいていこく)である。
東京湾にそんな海底があるなんて、すごいことだと思わないか?

出発の日、東京の空は雲ひとつない青空だった。
東京湾には多くの大型船が出入りしている。 僕たちのマリンビークルは、小さいからぶつかってはひとたまりもない。 接触しないよう、慎重に操縦して、潜行ポイントに向かった。

東京湾の入り口付近が今回のポイントである。
なるは、計器類のチェックをして、潜行に備えた。
「よっし、出発だ!」
「Go! Go!」

”DeepBlue” は静かに潜行をはじめた。
太陽の光が徐々に届かなくなって、青かった世界に闇が迫る。
ヘッドライトが自動点灯して、光の筋のなかでマリンスノーが反射した。
深さが増すにつれ、魚の数も種類も減ってきた。
「水深200メートルになったよ」 なるが水深計を見ながら言った。
いよいよ深海の領域だ。 あと1時間かけて、水深1,000メートルを目指す。

800メートルに達したところで、海底谷の岩肌が見えてきた。
ここからはモニターに映し出された地形図を頼りに、針路を決めていく。
モニターを見て僕が合図すると、それにしたがって なるがハンドルを操作する。
もうすぐ着底する、というその時だった。
「ねぇ、今、なんか横切ったよね?」
「うん、見えた。 まさか……ゴブリンシャーク?」
「よし、追っかけよう!」
……だが、すぐに見失ってしまった。 しばらくあたりを探し回ったが、ライトひとつしかない深海で魚を探すのは、とても難しいことだった。 こちらは移動せずじっとして、相手がまた通り過ぎるのを待ったほうが良さそうだ。

ゴブリンジャーク1

チョウチンアンコウがいたので、それと遊んでいると、突然目の前にさっきのヤツが現れた。
やっぱり、ゴブリンシャークだったんだ! でっかい。 5メートルはあるんじゃないか。
闇の世界に現れた光に興味をもったのか、僕たちの前で、ゆっくりと旋回している。
「やったぁ!」
僕たちは決定的な瞬間を目の当たりにして興奮した。

To be continued .....and To be concluded