拝啓 荒木大輔さま | おバカな2人の二人三脚

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 ふたりで楽しいお気楽生活。 胸を張って前を向いて歩きましょ。

ちょっとしたキッカケで出会った人が、後年になってあっと驚く大物(有名人)になったりすることがあります。 皆さんも、ひとりふたり心当たりありませんか?

そういう時って、我が事のように気になるし、意味もなく自慢したくなります。
「俺、昔こいつと遊んだことあるんだ」 とか言って、一方的に友だちのように振る舞っちゃう。 むろん、相手がこちらのことなんか知る訳もないのですが。

僕にも、そういう知り合い(笑)が ふたりいます。
今日は、そのうちのひとりについて。


   *   *   *

僕は小学4年から6年までの3年間、軟式野球のクラブに入っていました。
毎週日曜日、学校近くの洗足池グランドを本拠地に練習やら試合やら。

途中、ほんの一瞬ですが、硬式野球に参加したことがあります。 いわゆるリトルリーグです。
どうしてリトルなんかに入ったのか、今となってはその経緯は謎です。
 (スカウトされた訳じゃないことだけは確かですww)

しかし、短い在籍中に、とっても貴重な体験をしました。
荒木大輔さんとの対戦です。

当時、彼は調布リーグのエースに君臨し、すでにその名は野球少年の間でも有名でした。
「荒木のストレートは速すぎて見えない」 とか
「荒木のカーブは身体に当たる寸前でストライクゾーンに曲がる」 とか ……

今考えれば笑っちゃう話ですが、当時のなべ少年はマジで信じましたよ。
そんな神のような投手との対戦が実現したのです。 夢じゃなかろうか?

懐かしの対決
で、対戦の結果はどうであったか?

あえなく三振。 1球もバットに当たりませんでした。
変化球なしのストレート一本だったと思います。
 (僕にはカーブなんて必要なかったんでしょう)

とにかく球が速かった。 見えないという噂はホントでした。 あまりの速さに恐怖して、へっぴり腰でバットを振った覚えがあります。

僕は選手交代したため彼との対戦は1打席限りでしたが、ありゃ何回振っても空振りだったろうな。


僕より1学年上だったと思うけど、それを割り引いても、実力の差は地球規模でした。
のちに調布リーグが世界大会でも優勝したと聞いた時は、地球規模から宇宙規模に訂正させて頂きました。

ちなみに、荒木大輔って若い人は知らないかもしれませんが、30代以上なら野球をやらない人でも覚えてますよね。 大ちゃんフィーバーは社会現象でしたから。 それは、今のハンカチ王子より凄かったです。

高校球児として甲子園で活躍した姿や、プロに入ってケガと闘いながら頑張っている姿を見るたびに、僕はたった1打席の三振を思い出したもんです。
彼の活躍がなければ、とうに記憶の淵からこぼれていたでしょうから、とっても感謝です。

   *   *   *


余談ですが、荒木さんからは他にも影響を受けました。
僕は中学に上がっても野球を続けるつもりでいましたが、断念したのです。 僕のレベルでは通用しないなって悟ってしまったから。
で、コペルニクス的発想の転換で卓球部に入部しましたw

そんな今日6月19日は、ベースボール記念日