あれに乗ってこの空を飛べたら | おバカな2人の二人三脚

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 ふたりで楽しいお気楽生活。 胸を張って前を向いて歩きましょ。

お昼ごはんを食べていると、「なんだろう? あれ」  なるが窓の外を指さしました。

ベランダを背にして食卓に向いていた僕は、振り返ってなるが言う方向に目をやりました。
真南の横浜方面に1艇の飛行船が見えます。 飛行船自体はそんな珍しいもんじゃないですが、家から見えるとなると、ちと珍しい。
最初は新川崎側から横浜方面に飛んでいたのですが、横浜上空でクルっとUターンして、来た方向を引き返し始めました。

ちょうど食事も済んだので、ベランダへ出て飛行船の行方を追いました。
なるは 用意万端、双眼鏡持参です。 といっても使うのは僕ですがww

飛行船
飛行船って意外と早く飛べるんですね。 かなりのスピードで西へ進みます。
あっという間に新川崎上空を過ぎ、武蔵小杉のあたりまで来ました。
ウチのベランダからは、ここまでが限界。 西側の視界から消えてしまいました。

しかし、この後どこへ行くか、ミョーに気になります。
なるも 「どこまで行くんだろうね?」 と、まだ気になる様子です。

じゃあ玄関に出てみるか。 ベランダから見えなくなったんだから、玄関で待ってりゃ やって来るに違いない。 2人して、玄関に ダーーッシュ!
廊下に出てみると、予想通り西側から飛行船が姿を現しました。 どうやら円軌道を描いているようです。 やがて二子玉川か自由が丘あたりに到達しました。
そのあたりで、前に建っているマンションが飛行船と僕たちの間に入る形になり、視界を遮ります。 ここで見失うわけにはいきません。
ならば! と、廊下を走って階段を上り、最上階を目指しました。
前のマンションが邪魔にならない場所まで行くと、かろうじて飛行船を視界に捕らえることが出来ました。

まーるく円形に飛んでいるので、大井町か旗の台上空を経て羽田の方へ行くと思っていたのですが、一瞬のうちに進路を変えて北へ向かいました。
そのまま、どんどんと小さくなり、やがて見えなくなりました。

「あれに乗って東京を上空から眺めたら、面白いだろうね」
ふたりして、子どもみたいに 大はしゃぎした昼のひと時でした。