ドレスシャツの縫製・ディテールの話(1) | NARUのブログ

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前の記事でシャツの画像をいくつか上げたのですが、いわゆるドレスシャツが好きです。

 

「縫製・ディテール」などと偉そうですが、一番大事なのはいわずもがなの「サイズ」です。

 

私はサイズがややデカイので、最近でこそ比較的簡単に手に入るようになりましたが、以前はかなり苦労しました。今でも欲しいと思うメーカー・ブランドに合うサイズが無い、というのはざらにあります。

 

なので実は本来ディテールにこだわるタイプなのですが、「他にサイズが合うのがねえからしょうがねえべ!」と言う事で色々なブランドを買う事になりました。

 

敬愛するデザイナー・前田誠氏のブランド「GALAMOND」では、一部のカジュアルな商品を除いてサイズが合いませんでしたが、ディテールは素晴らしかったです。

 

当時購入した赤のロンドンストライプのシャツのディテールは

・100双位のブロード

・脇等の縫い目は本縫い(折伏せ縫い)

・背中のギャザープリーツ

・薄い白蝶貝ボタン   ・・・こんな感じです。

 

以前掲載した 「THE SILK MEN (BY GALAMOND)」 のシャツは一応カジュアルラインと言う事でかサイズがやや大きく着れます。

ただ素材こそオールシルクでしたが、脇は「2針縫い」で背はボックスプリーツと言う、まあ一般的な仕様でした。

 

「THE SILK MEN (BY GALAMOND)」 のシャツ。

 

これはちょっと昔の「GALAMOND」を意識して買ったロンドンストライプ系。

これは昔の「スーツカンパニー」のたぶん上級ラインだったと思いますが、当時は意外にも(?)縫製はけっこう良いです。

 

 

運針は少ないし幅広めですが、一応「本縫い」です。やはりドレスシャツは「本縫い」であって欲しい。

「オースチン・リード」の本縫いがめっちゃ細かった記憶があります。

 

まあ要るか?と言う疑問はありますがw 裾の補強布「ガゼット」。

 

そしてなんと!「GALAMOND」以外では初の「ギャザープリーツ」!…でも、ややいせ込みの量が少ないですね。実はオーダーメイドで「ギャザープリーツ」を頼んだ事がありますが、それもあまり慣れてないせいかイマイチでした。

「GALAMOND」のギャザ-プリーツについてはPapillon氏のブログをご覧下さい。

 

後は肩裏のヨークが中央で2分割されている「スプリットヨーク」もやや手の込んだ仕様です。「スキャッティ・オーク」が良くやってますね。

 

 

「剣ボロ」の取り付け部分にかんぬき止めがしてあるのは実用的で好感が持てます。右のは懐かしい「CIT」のヤツですが普通はこんなモンです。

 

 

他にも「前立て」の終わりも下まで行かずにこんな納めにしてます。なかなか凝ってますね。

 

ボタンも(使いにくいと言う評判ながらw)厚めのヤツです。

 

トータルとしてけっこう頑張ってたと思います。今はこのラインは別ブランドになっているようですが。

 

…「スーツカンパニー」だけで意外と長くなってしまったので続きますw