前田誠氏のスタイル(6)小紋柄 ※追記あり | NARUのブログ

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さて、前田誠氏の素晴らしいデザインを語ってきましたが、ペイズリー、フローラル、そして

Papillon氏のブログでドット柄が取り上げられ、次は? …小紋柄です。

(手持ちと拾いも(ry 織り交ぜてご紹介します。)

 

まずは非常に渋い色合いの初期「GALAMOND」ポケットチーフ。右の拡大画像の色が本物に近いです。

 

 

※1点わかりずらいかと思いましたので追記しておきます。

 

  この小紋柄は丸の中が濃紺の物とゴールドの物があるのはお気づきでしょうか?

  そしてこの「ゴールド小紋」の出現位置が、なんと実に「不規則」なのです。

 

  ファブリック・壁紙等のデザインを作成する場合、「リピート」という概念があります。

  簡単に言うと「1つのパターンの柄が繰り返す間隔」です。「柄の最小単位」とでも言うべき物。

 

  「小紋柄」では通常は小紋の1パターンを繰り返す形になるのでリピートは小さくて済みます。

  実際にはもっと大きいでしょうが、最小の場合は以下のようなパターンを繰り返す事になります。

   

  しかし、このスカーフの場合は、この一見ランダムに見える「ゴールド小紋」の出現パターンをも完全に

  指定した、非常に大きなリピートの生地を作ったのでしょうか?

 

  …通常はあり得ません。しかしそこは前田さんです。驚くとともに思わず「ニヤリ」としてしまう。

  そこも前田誠デザインの大きな魅力かもしれません。

 

そしてネクタイ。非常に細かい織柄です。初期「GALAMOND」ではかなり凝った織柄を良く使用してます。

 

色合いがいかにも前田さんらしいブルーが使われていて、重厚かつ美しいです。

 

これなんかも、プリントかもしれませんか柄の傾向としては近いですね。

数は少ないですが、前田さんの創る「小紋柄」もまた、他には無い独特の個性があり素敵です。

「藍色」に近い濃紺と金色の組み合わせに、若干「曼荼羅」等に通じる東洋的、和風なテイストと「静謐」さを感じるのは私だけでしょうか。

 

大柄の小紋(変な言い回しですが)も数は少ないですがありました。ただ色合いも含め、それほど前田さんならではという部分は少ない、イン&ヤンや、フランコバッシとかにも近い物があった印象です。

 

イン&ヤンは以前上げたのでフランコバッシ(右)。感じは似てます。私こういうの好きなんですねえ。

ちなみに左は「マーク・クロス」。織柄でかなり細かい小紋を表現しています。

真ん中は「ゼニア」ですが、ペイズリーの織柄の上にプリントで小紋柄を載せてます。前田さん以後ですが「BARREAUX」が多用した手法です。