前田誠氏のスタイル(3)レザーウエア | NARUのブログ

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デザイナー前田誠氏の作品を紹介してきましたが、既にご紹介できる現物がなくなってしまいました。

 

なのでまたしても前田誠氏の信奉者であるPapillon氏のブログに便乗。

そして元々Papillon氏にお送りしようと思っていた雑誌の広告写真から書いていきます。

 

さて、キャリアも長い前田氏ですが、こと「レザーウエア」となるとそれほど多くはありません。

実は私も実際に前田さんの作品で、レザーの物は入手できた事がありません。

個人的にレザー物は好きな方なので、恐らく出会っていれば入手していたと思うのですが、なかなか機会がありませんでした。

 

ただ、それは前田さんのこだわりがあまりにも凄すぎて、なかなか「ふさわしい素材が手に入らなかった=点数が少なかった」のかもしれません。

Papillon氏のブログにある「GALAMONDのシープスエードジャケット」もボディでの上下の継ぎ目の無い、衝撃的な作りでした。

 

そして1988-89AWの「INCENSE」におけるレザーコート。

右袖のアジャストベルトの光沢、質感を見てもかなり上質な革が使われたのではないでしょうか。

しかもこの写真からでは詳細は分かりませんが、どうも例のトレンチコートのスタイルを踏襲しているようにも見えます。

ちなみにお値段は定価:28万円。 ・・・欲しかった・・・。

 

当時新宿のマルセル近くのカワノビルでINCENSEの扱いがあったのですが、品揃えはさほどではなく、実物を見る事もかないませんでした。

 

…さて、以下はちょっと残念な手持ちレザーウエアをご紹介。

 

 

後年入手した「INCENSE」のムートンコートですが、なぜかフランス製です。

 

実は「GALAMOND」の中期くらいでしょうか?厚手のウールコートで、やはりなぜかフランス製の物があり、記憶はあいまいですが16万位の値段の物がありました。

その記憶があったのと、ロゴが前田さん期の物だった為、「たぶんこれは前田さんデザインでは!?」と思い込み購入してしまいました。

 

しかしどちらか忘れましたが、前田さんにお会いする際に着て行ったところ…、「ソレは違うね」との事。

だれか企画の人がフランスから輸入した物ではないか?とのお話でした。

 

いささか残念な結果となってしまいましたが、物は悪くありません。さすがに非常に暖かく、実家が雪国(福島県)と言う事もあり、長年にわたって、そして今もなお帰省の際や日常的に非常に良く使うコートとなっています。