●大航海の歴史：フランス領ポリネシア（３）
テーマ：社会こんにちは。
なるほど！エージェント のコネリーです。
前回まで、フランス領ポリネシアの
地理の話をしてきたから、
今日は、その歴史についてお話するね。
その前に、まずは、美しいボラボラ島の写真を、
今度は、空から見てみよう。
本当に、美しいね。
今、このブログを書きながら、
５分ほど、魅入ってしまったよ。
ボラボラ島に限らず、タヒチやポリネシアには、
美しい場所がたくさんある。
きっと、この美しい場所をみんな欲しかったんだね。
だから、フランス領ポリネシアの歴史の中で、
いろんなヨーロッパの国の航海者が発見したり、
その土地を争ったりという経緯があるんだね。
今日は、その歴史の話だ。
世界の新しい地域や国について学ぶとき、
歴史を知ることは、とても大切だね。
（歴史を学ぼう！）
この地域の歴史は、いくつかの説があるようだけど、
ポリネシア人の祖先は、紀元前に、
アジアの東南の島々から移住してきたと言われている。
それから1000年以上も、
ポリネシア人たちが暮らす時代が続いていた。
その後、ヨーロッパ人がやってくるんだね。
最初に発見したのは、スペイン人。
1595年に、アルバロ・デ・メンダーニャ・デ・ネイラが、
マルキーズ諸島の４つの島を発見。
その次に、ポルトガル人。
1606年にクゥイロスが、トゥアモトゥ諸島のハオ島に到着。
Google Earthからハオ島を見てみよう。
（トゥアモトゥ諸島のハオ島）
（ハオ島の風景）
それから、150年くらい経った後に、イギリス人。
1769年に、サミュエル・ウォリスが、
ついにタヒチ島を発見したんだ。
（ついに、タヒチ島を発見！）
その同じ年に、有名なキャプテン・クックこと、
ジェームズ・クックも、タヒチを訪れている。
キャプテン・クックは、
天体観測のためにタヒチに行ったんだ。
その天体観測の目的は、「金星の日面通過」。
「金星の日面通過」とは、
金星が地球と太陽のちょうど間に入る現象だ。
（金星）
そのときは上手く観測できなかったようなんだけど、
天体観測を目的に、長い船旅でタヒチにいくなんて、
すごい時代だったんだね。
この20年後に、大きな事件が起きる。
それは、「バウンディ号の反乱」と呼ばれる事件だ。
キャプテン・クックの元部下だった、
ウイリアム・ブライ船長のバウンディ号が、
ある時、タヒチを訪れた。
そして、タヒチからジャマイカへ向かう途中に、
ブライ船長に不満を持っていた乗組員たちが、
反乱を起こしたんだ。
この反乱のリーダーは、
フレッチャー・クリスチャン。
このバウンディ号の反乱は、とても有名で、
「戦艦バウンティ」や「バウンティ/愛と反乱の航海」等、
映画にもなっているんだよ。
「戦艦バウンディ」は、
あのゴッド・ファーザーで有名な、マーロン・ブランドが、
「バウンティ/愛と反乱の航海」は、
リーサル・ウエポン等で有名な、メル・ギブソンが、
反乱のリーダーであるフレッチャー・クリスチャンを演じている。
その後、タヒチ北部の首長だったポリネシア人トゥが、
反乱を起こした船員を傭兵として雇い、全島を征服したんだ。
トゥはタヒチ島とモーレア島を統一し、ポマレ王朝をつくった。
それからタヒチは、このポマレ王朝が支配することになる。
たった１つの船の事件が、
歴史を変えたんだね。
歴史って、本当に、興味深いよ。
さて、その後、しばらく経って、
1842年、女王ポマレ4世の時代に、
フランスからの圧力によって、
タヒチ島とモーレア島がフランスの保護領となる条約に署名。
1880年にポマレ5世が、タヒチの主権を譲渡し、
フランスの植民地になったんだ。
そして、第二次世界大戦後、
1946年にフランスの海外領土へと移行。
※第二次世界大戦については、この動画を見てね！
→ http://www.naruhodoagent.com/social_player/id=50
（第二次世界大戦）
その後、1957年に、自治権を獲得して、
フランス領ポリネシアになったんだ。
この美しいポリネシアに、航海者たちの発見から、
いろんな歴史が生まれたんだね。
では、次回は、僕がタヒチに行ったときの話をしながら、
タヒチ、特に美しいボラボラ島について、紹介していこう。
じゃあ、またね。
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