1985年
化ける可能性を最も持っている投手として期待されている。昨年の勝ち星(3勝)はすべてヤクルト戦、今季は全チームからの勝利をねらう左腕。ギクシャクしたフォームがスムーズになり、制球力もアップ。
1989年
広島戦連敗を6で止めたのはドラフト外の雑草、2年生、加藤博人だった。キレの鋭いカーブを軸に120球、無四球、奪三振8。プロ初勝利となる完投劇に関根監督は「ミラクル的にうまくいったね」と温和な声をうわずらせた。それにしても素晴らしいカーブのキレだた。左打席の長島が死球を警戒して、のけぞってかがみ込むと、ボールは大きく曲がり落ちて主審はストライクのコール。右打者に対してはこの球をヒザ元に食い込ませる一方、外角にシュートを配し、攻めの投球に徹した。本人も「打たれる気はしなかった」負けん気は人一倍強い。
1997年
横手気味の左腕から繰り出される緩い大きなカーブが、百四十キロそこそこしかない直球を実際以上に速く見せる。
1976年
各チームがノドから手が出るほど欲しがっている投手。昨シーズン終了と同時に巨人、日ハムなどから声がかかったほどスピードと成長度は高く評価されている。村田につぐ右の本格派「ことしは何かタイトルを取る」とすごい張り切り方だ。